望み

雫井脩介 / 角川文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • madorominoHARU

    madorominoHARU

    自分の子どもが事件に巻き込まれたとしたら

    被害者 か加害者 どちらかだとしたら…

    どちらも地獄だ
    前者なら、最愛の子どもを失った絶望を
    後者なら、殺人犯の家族という絶望を
    一生背負って生きていかなければならない
    親としては子どもの無実を信じたいが
    それはイコール彼がすでに遺体になっているということ
    ならば
    殺人犯でもいいから生きていて欲しいと願うのか

    普通、こういった小説は
    父親が探偵的な役割で真実をつきとめるべく
    調べ始めるが
    この話は家族の心理描写に重点を置いている

    真相がわからない中で苦しむ家族の想いが
    リアルに伝わるため
    読み手も、その苦しみから逃れたい一心で
    イッキ読みしてしまう
    続きを読む

    投稿日:2019.07.05

  • mashiy

    mashiy

    ミステリー要素よりも、人間の心の葛藤を描いた部分がほとんどで、両親の気持ちが痛いほどわかり、考えさせられた本だった。自分の子どもが人殺しをした側なのか、殺されてしまった側なのか。自分だったらどちらを望むか。正当はなく、人によって正論は違う。しかし、息子に対する愛情は確かで、だからこそ苦しむ。その葛藤がものすごく響いた。両親が出す感情の結論が知りたくて、途中から読む手が止まらない作品だった。続きを読む

    投稿日:2019.07.03

  • nakamura

    nakamura

    自分の身内から事件の被害者がでるのと加害者がでるのとではどちらが辛いのだろうか。
    そんな究極の選択を本作は投げかける。

    石川家は夫が建築デザイナー、妻が在宅で校正作家、高校生の兄、中学生の妹で構成されたどこにでもある普通の4人家族だ。高校生の規士は部活を途中でリタイヤし、柄の悪い連中と付き合いだすようになった。帰宅は毎日のように遅く、無断外泊もしばしば。そんな規士の素行を心配する妻の貴代美とあまり気を留めない夫の一登。

    近所で高校生の死体遺棄事件が発生したことをテレビのニュースで知る。殺害されたのは一登の友達。遺体はもう一人いて、逃走している少年もいるという。
    夫婦に嫌な予感が走る。事件が経っても一向に帰ってこない規士は事件にどう関わっているのか?事件の犯人として追われているのか?それとも事件の犯人によって殺されてしまったのか?どちらであっても最悪の結末に変わりはない。


    加害者の立場を描いた有名な作品に東野圭吾の「赤い指」があるが、よくあるミステリーでは被害者感情について描くことが圧倒的に多く、加害者感情について描くことはあまりない。そんななか本作は揺れ動く夫婦双方の感情を巧みに描いている。

    ここまで築いてきた社会的地位と名誉を無くすことを何よりも恐れる夫の一登と殺人犯の家族として世間から厳しい目を向けられてもいいから息子の生存を願う妻の貴代美。

    対立しているようで実は本質は同じ。双方は息子を信じていたいだけなのだ。だからこそ胸に突き刺さる真実。この作家は今後も追いかけていきたい。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.30

  • phine

    phine

    このレビューはネタバレを含みます

    息子が事件の被害者か加害者か。
    もしも自分が待つ身だったら…
    描かれているように不安に押しつぶされそうになるんだろうな。

    最後は、正義を貫いた規士の行動に感動。
    加害者側でなくて良かった。最期まで正しくあってくれて良かった。
    でも、だからこそ生きていてほしかった。

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    投稿日:2019.06.23

  • kazukichi_wakichi

    kazukichi_wakichi

    このレビューはネタバレを含みます

    自分の息子がトラブルに巻き込まれ行方不明になり、人を殺めた加害者側なのか、殺された被害者側なのか、分からない場合、親としてどう葛藤するのか、を問うサスペンスミステリー。
    犯人であっても生きていて欲しいと願うのか、殺されたとしても息子の無実を願うのか、究極の展開が待っている。

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    投稿日:2019.06.21

  • gontapoteto

    gontapoteto

    このレビューはネタバレを含みます

    中盤まで父親よりの思いが強く、今いち 母親の気持ちに共感できなかったが、最悪の事態になった時、母親の思い・願いが強烈にわかった。親は何があっても子供の生存ありきなのだと・・現実にはよくある事件だけど実際に当事者になると、どちらの親の思いもリアルで、非日常の出来事が身にふりかかると夫婦の考え方の違いが浮き彫りになる。この夫婦・家族はこの先どんな生活をおくるのだろうか・・・

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    投稿日:2019.06.12

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