始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎

渡邉義浩 / 集英社新書
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 00kozu00

    00kozu00

    キングダムが好きなので買って読みました。中国がなぜあんなに大勢で、あんなに広い国なのに1国であり続けられるのか、ヒントをもらいました。キングダムと歴史が面白いと思う人、ぜひ。

    投稿日:2021.03.13

  • リカ

    リカ

    キングダムは、フィクションのマンガですが、ベースになっているのは古代中国史の史実。そこを理解することで、物語の一層の理解がのぞめます。

    中国の歴代帝国がこれまで広大なエリアを、何度も統一し支配することができたのは、2200年前の初の統一帝国・秦国の統治方法があまりに強力だったため。

    どうも私たちは、統一国家が理想だと思う傾向がありますが、決してそういうわけではなかったということがわかります。

    戦国七勇のうち、統一国家を目指していたのは秦一国のみ。ほかの六国は「七国同盟」を希望しますが、結局秦に滅ぼされてしまいました。
    「七国同盟」は、今でいうEUのようなもので、個々の秩序が保たれます。どちらがいいのかというのは見方次第。現に、現在の中国は巨大すぎるあまり、支配力を低下させないため、ネットワークの自由が制限されているという不自然な状態にあります。

    どうして西の辺境にあった秦が最終的に最大の力を得たのか、後の中国統一のために始皇帝が敷いた施策とは何か、統一を成し遂げた秦が15年後に完全に崩壊してしまったのはなぜか、など、気になるトピックが根拠と共に語られ、歴史欲を満たしてくれます。

    始皇帝が不老不死の霊薬を求めたのは、単に自分が生きながらえるためだと思っていましたが、秦という統一国家を維持するためにどうしても必要だったという意見が目からウロコでした。

    タイトル通りの満足のいく内容。
    歴史学者の著者が読んでも、マンガ『キングダム』は当時の社会がよく調べ上げられているとのこと。登場人物やドラマはフィクションが多くても、ベースとなっている社会については学ぶことができそうです。

    主要登場人物の大半が実在した人物であるため、想像も膨らみます。
    漫画や地図も挿入されて、理解しやすい構成。

    「奇貨おくべし」「符合する」などの言葉の由来がこの辺りにあったことも知りました。「お姫様」という言葉までそうだったとは。

    まだ本編は掲載途中ですが、こちらでは秦の滅亡と、その後の国家のことも言及されています。
    キングダムに留まらず、中国史を知りたい人も楽しめるでしょう。

    漫画を読んでいる時には気づきませんでしたが、当時の国々の話す言葉は方言ではなく外国語レベルで全く異なっていたそうです。
    始皇帝が文字の統一を徹底したことが、今の中国の統一にもつながっているというのは、全く持って頷けることです。
    2200年前のこととは思えない彼の施策と支配力に改めて驚嘆しました。
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    投稿日:2020.09.14

  • mochioka

    mochioka

    中国という国の根本が分かった気がした。本来なら違う国になってもおかしくないのを、始皇帝からの思想を脈々と受け継いでるのが今。歴史面白い。

    投稿日:2020.06.30

  • tsuyoki0024

    tsuyoki0024

    キングダム で解くという題名にはなっているが、本書のメインは秦統一以降の話なのでキングダム はあまり関係なく宣伝に使われてるだけだなとおもった。
    中国はなぜ巨大な人口を統一できているのか?他の国々を見ると中国大陸ほどの大きさではいくつもの国が乱立してるのが普通である。それは秦の始皇帝から始まった、法家の思想を取り入れて氏族制を廃止し、次の漢の時代で古典中国ともいわれる国のモデルができあがったからである。古典中国モデルは何かというと、大一統、華夷秩序、天子という3つの特徴である。簡単に言うと儒教に取り込まれた法家の考えが中国人に根付いているので、中国人はあんなに自信満々なのだ。今、習近平時代でも同じように法家の信賞必罰と儒教的価値観を使って強力に国を統治している。現在も始皇帝の意思は引き継がれている。続きを読む

    投稿日:2019.12.04

  • マルレラ

    マルレラ

    キングダムという漫画を介して、秦国が中華を統一するに至った理由から、その後の中華の政治的な歩みについて考察した本でした。

    秦は従来の氏族制度を否定し、法家思想を導入することで徹底的な法治国家を築き上げた。

    キングダムを読んでから本書を読むと、時代背景が理解でき、よりキングダムを深く知ることになったので良かったです。ただ、本書後半は、秦滅亡以降の話題になったので、必然的にキングダムに関連した話題が少なくなってしまったのが残念でした。

    改めてキングダムを読み直したくなりました。

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    投稿日:2019.11.16

  • コジコジ

    コジコジ

    春秋戦国時代以前の殷周時代から秦による中華統一までの、現代に繋がる中華思想の根底を分析した新書。『キングダム』はやや後付けの宣伝口実感があるが、事前に本書を読むと『キングダム』の時代背景や文化背景が理解できてさらに楽しめるのは間違いない。

    秦の嬴政が唱えた「法の下の中華統一」が商鞅の法家を軸にした大改革であり、それまでの儒教のマトリョーシカ型ピラミッド構造つまり氏族社会に対する挑戦状でありイノベーションであったとする見解が面白い。これを読むと秦の中華統一思想や『キングダム』の6カ国合従の背景など、歴史の深みを一層味わえる。

    漫画内のキャラクターは化け物級の登場人物だらけだが、史実を基にしたモデルがおり人物描写はそう外れていないというのが面白い。『キングダム』作者の原泰久氏の文献読み込みに驚かされるとともに、豪傑たちが群雄割拠した春秋戦国時代おそるべし。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.23

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