【感想】ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び

ドナルド・キーン / 文春e-Books
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Yomosuke

    Yomosuke

    オペラの楽しむ観点や一般的な作法や、それと対比して語られるキーンが考えるところの本質が書かれていて面白かった

    投稿日:2022.09.04

  • bachbygg

    bachbygg

    今年亡くなったドナルド・キーンさんの最後のエッセイ。
    彼はオペラの愛好家で、本職の日本文学と同様にオペラを愛し、深い洞察力を持った聴き手だったようです。この本には、彼のオペラとの出会いからニューヨークメトロポリタンオペラ(MET)でのオペラ鑑賞の日々、コンサートの記録、曲の内容や歌手の評価など、人生に大きく影響を与えた音楽の世界を紹介しています。
    音楽の聴き方や歌手の特徴等には、多少マニアックなところがあって、正直、私のような素人にとっては、彼が取り上げた全く知らないオペラや歌手の評価を読んでみても実感が伴わない感じがあります。でもオペラ好きの人にとっては、とても楽しめる内容ではないかと思います。
    今年亡くなってとても残念ですが、最後にこのような本を残してくれて、彼のファンとしては、大変有難く思いました。紹介されている曲のいくつかは聴いてみたいと思います。
    因みに、私が好きなオペラは、モーツァルトの「魔笛」です。
    オペラ初心者向けのファンタジーで、何度も聞いた大好きな曲ですが、キーンさんにはこのオペラは眼中に無かったようで、一言も触れられていなかったのが残念でした。
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    投稿日:2019.08.08

  • 眠る猫

    眠る猫

    読了。とにかくドナルド・キーン氏のオペラ愛が溢れてる本。好きなことを好きと言うことがこんなに素敵なことなんだと教えてくれる本。オペラ鑑賞の多さ、そしてそれを記録しているのも素晴らしい。METの会員で数多くのMETの舞台も鑑賞されていて、昨今の時代設定を変えた演出にはやや辛口批評。そこにも愛が溢れてる。
    ドナルド・キーン氏の言葉を借りるならば「優れた芸術には、観客を引き込み、感動させ、陶酔させ、呪いをかける力がある」まさにこの本もそう。
    人の「好き」と言う気持ちを聞くことはこんなにも人を笑顔にさせるのだと気づいた。この本を読んで、また観たいオペラが増えた。
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    投稿日:2019.06.20

  • ブクログスタッフ

    ブクログスタッフ

    故ドナルド・キーンさん、遺著刊行決定
    死の直前まで創作を死の直前まで数冊の書籍の出版計画を進めていたそう。
    その一冊、オペラの魅力を伝える本が発売決定。

    投稿日:2019.06.19

  • 亞綺羅

    亞綺羅

    借りたもの。
    キーン氏のオペラ・エッセイ。
    オペラに魅了され、METの会員になった経緯や、名作の解説、往年の声楽家たちへの敬意など、読みやすく読み応えのある一冊。

    METの歴史も垣間見れる。
    先の大戦で戦禍を逃れるためアメリカに渡ったヨーロッパの芸術家たち。それが戦後アメリカに質の高いオペラをもたらしたこと。
    そしてオペラには新しい試みをする機会を与えたことを理解する。

    モダンな時代設定への変更が、現代人へ親近感を持たせるものではない、という苦言も呈している。
    オペラにある古典王道の安心感や、その異界(今、私たちが生活しているリアルとは異なる)への冒険があること
    上演時と同時代設定の場合、当時の価値観を知らないと、その本質が伝わらないのではないか……
    オペラに関する問題提起や解釈が投げ掛けられる。

    光源氏(女性への繊細な心遣いがある色男)とドン・ジョパンニ(女を取っ替え引っ替えするだけの好色)の対比。

    『第四章 オペラへの誘い 作品論』は必読。
    名作のあらすじ、解説が読みやすく、読んでいてワクワクする。
    オペラの奥深さを知る導入として、良い。
    プッチーニ『蝶々夫人』創作時の考察など。

    アメリカの古きよき時代?の文化の片鱗をみた。
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    投稿日:2019.05.26

  • mow168

    mow168

    キーン氏のオペラ愛が伝わってくる。
    マリア・カラスについては、新人の頃からキャリアの最後までずっとファンだったようで、彼女の芸術性の高さを深く理解し、貴重な感想が述べられている。
    とにかく鑑賞歴が長い人なので、往年の名歌手の名前が沢山出てくる。
    フラグスタートやメルヒオールは知らない歌手だったので、さっそくYou tubeで聴いてみた。
    直接氏の話を聞きたかったかも。
    オペラは音楽の専門家ではなく、多少偏っていてもいいので熱狂的なファンの話の話が一番面白い。
    登場する録音のCD買ってしまいそう。
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    投稿日:2019.05.06

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