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江上剛 / PHP研究所 (8件のレビュー)
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四番町の読書家
はじめと終わりは、住友林業の話から始まっている。中身は伊庭貞剛の自叙伝ですね。タイトルのように、力強く信念をもってすすめていくのは感銘を受けました。ところどころ、『貞観政要』『論語』『老子』『荘子』『…臨済禄』の引用記載があり言葉の深読みができ心に響く感覚がありました。もう少し住友の歴史を知りたくなった気分です。続きを読む
投稿日:2023.09.05
takeshi3017
このレビューはネタバレを含みます
住友グループの中興の祖となった伊庭貞剛の半生を描いた小説。幕末~明治維新の頃、青年だった貞剛は維新志士たちとこころざしを同じくし、品川弥二郎とも交流を深める。国家のために命を賭したいという思いから司法官になるが、一身上の理由から職を辞す。そして、叔父の宰平が勤めていた住友に入社。叔父の縁故によって本店支配人に抜擢され、住友が経営する別子銅山の環境汚染問題などに取り組む。前半~中盤は面白かったが四阪島に精錬施設を移転するところでふと疑問がわいた。島の周りの海洋が汚染されるのではないかと。さらに読み進めると『四阪島から立ち昇る亜硫酸ガスは、海に溶け込むことなく風に乗り、陸に渡り、煙害をより広範囲に拡大してしまった。』と書いてある。という事は四阪島移転は失敗だったのだろうか。そう考えると貞剛の主要な功績は植樹と多角的経営くらいしかないことになるが…。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou24205.html
投稿日:2022.07.20
1387229番目の読書家
私が、某銀行の日本橋支店に配属になり、大口現金の受け取り先が、住友銀行人形町支店でした。石作りの店と行員のエリート振に圧倒され、住友は、お客様のためになんでもする。と教えられました。貞剛イズムが浸透し…ていたのかと、今納得しました。続きを読む
投稿日:2021.08.10
rdstaka22
明治時代初期。銅山から同を取り出す時に環境を気にする男がいた。当時では考えられないような気がする。そういう意味で住友を変えた男の話。
投稿日:2020.11.17
shiraki0402
「住友中興の祖」と呼ばれる伊庭貞剛を主人公とした作品。住友に入社後、支配人として別子銅山に行ってからの物語が面白い。読み応えのある歴史小説。
投稿日:2019.10.01
mp_qm
この男なくして、「住友」は語れない。 危機に瀕した住友、絶対的権力者の専横、目前の利益を追い求める者、すべてを破壊せねば、住友は死す、再生をはかるべく、住友を殺さなければなりない。 とにかく「信不及」…、何も求めず、『愚』になれば、言葉が通じ始める。 住友中興の祖、伊庭貞剛の知られざる生涯に触れることができます。続きを読む
投稿日:2019.09.14
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