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あさのあつこ / 光文社文庫 (13件のレビュー)
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総合評価:
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カイ
幽霊事件からの〇〇事件。 信次郎の天才ぶりと強烈な個性が光る。次に何を言うのか目が離せない。 遠野屋がたまに元暗殺者なのが格好いい。親分より先に尾行に気づくとか。 親分のフォローにも磨きがかかる。もう…この人いないと破綻するんじゃないか。続きを読む
投稿日:2023.11.14
popcherry
今回も面白かった。 読み終わって、あとがきも読んで、本を閉じて一言。 面白い。 信次郎、実は優しくない?? ちゃんとお仙さんに簪買ってあげるし、おけいの身も案じてるし、清之介に絡むけどそれは優しさから…じゃない? まーた刀抜いて清之介に斬りかかろうとしてるけど、構って欲しいだけでしょ。 太助とおけいのラブラブぶりにあてられたわ。続きを読む
投稿日:2023.01.22
mayumimatsumoto
このレビューはネタバレを含みます
主が口に牡丹の花をつっこまれ、女に取り殺されたと大騒ぎになり、店をたたむことになった東海屋の事件を端緒に物語は始まる。そこへ清之助の兄が絡んできたり、伊佐治親分の息子の嫁(おせい)がいなくなってしまったりして、まさかまさかと一気に読んでしまった。清之助が商人として生を全うできるのかが心配になってきた巻でもある。お常はまた登場するのか?
投稿日:2022.08.13
nonmasashi003
第七弾 牡丹の花を口に突っ込まれた死体、奉公人たちの証言から妾の幽霊の仕業? 疑われる内儀、一方遠野屋の主の実兄の病気から治療に阿片を使用している疑惑が、また伊佐治の義理娘おけいの家出から一気に解明に
投稿日:2022.06.21
風鎮
牡丹の花びらを口の中に押し込まれた奇怪な事件から始まる物語。それは何を意味するのか。何時もの事ながら、呆れるほど性根の捻じ曲がった信次郎ではあるが、神がかり的推理力で犯人を割り出す。今回の作品は、中盤…当たりでほぼ先が見えた内容で些か残念なストーリー。だが、終盤にあの女が黒幕で出てきたのには「ここに繋げたのかー!」と思わず唸ってしまった。やはり、読者を魅了する素晴らしい作家である。続きを読む
投稿日:2022.02.05
hitoyan
我が家に咲く牡丹は薄桃色と桃色。そして、牡丹から連想するのは楊貴妃。楊貴妃と名付けられた牡丹もあり、少々濃いめの桃色。 死を連想させる紅の花と言えば、私にとっては椿。雪の上に落ちた鮮血は雪の中に咲く寒…椿にお似合い。 だからというわけではないが、牡丹という文字を確認しているのに、脳内では椿に変換されていることに気付き、その度に変換し直していました。 前作までと比して、今回はひりひりするような感覚は少なめだったと思います。ちょっと信次郎が普通の人に近くなっていただろうか。決してそういうわけでもないのだろうが、梅屋での捜査会議(?)では「人」っぽかったかな、という印象でした。 終末ではホームズを上回るような鮮やかな謎解きがあり、これも雰囲気が少し変わったかな、と思ったところです。この度の事件は新たなモリアーティ教授の登場なのでしょうか。 こうして、「雲の果」に手を伸ばすことになるのですね。 そうそう、今の時節に読んだからだと思いますが、「世間」について考えます。「人間失格」で「世間ではなくあなたでしょう」という趣旨のことが語られていましたが、ここにも「世間」の正体のないつかみどころのない怖さを見たように思います。それがうつつの世間だろうが仮想の世間だろうが、世間というものはあやかしのものとしか思えませんでした。 それにしても、続きを読む
投稿日:2021.08.12
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