【感想】アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

藤井 保文, 尾原 和啓 / 日経BP
(276件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
113
105
37
3
2

ブクログレビュー

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  • フラビオ

    フラビオ

    2024年2月27日読了。DXは「リアルの取引を徐々にデジタルに移していく」発想・時間軸では到底間に合わない、「デジタル世界の中の一チャネルとしてリアルがある」=アフターデジタルと言える、すでに中国で実施されている取り組みを多く紹介する本。中国が日本が目指すべき理想のDX国家とは思わないが、デジタル・DXと中国社会の相性の良さ、「合理的なことなら何でもやる」という彼らの発想には学ぶべきものがめちゃめちゃあるのだと思う。「高速のPDCA」がすでにリアルの店舗でも起きているし、高速PDCAをやるためだけの無人店舗とか、この発想の切り替えは頭で考えても、何度言われても、あるいは中国のビジネスを視察したとしても、理解できない人には理解できないものなのかもしれない…。続きを読む

    投稿日:2024.03.03

  • ミスター大史

    ミスター大史

    アフターデジタル

    p.146
    アフターデジタルの到来
    ・デジタルが至るところに浸透し、常時接続があたりまえになると、これまでオフラインだった行動も含めて、すべての行動データがオンラインデータになり、IDに紐づけられるようになります。
    ・人々の感覚としても、デジタル世界に住んでいるような状態になり、オンラインとオフラインを区別しないようになります。

    ビジネス形態の変化
    ・大量にデータが出るようになり、OMOで思考できるようになると、企業体のできることが変わってきます。
    ・小売りの場合、
    ・医療の場合、
    ・移動の場合、

    まとめて以下の2点、
    1.高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと。
    ハイタッチ:一人ひとりの顧客に個別対応できるときは、特定の人に対応できるからこその感動や、信頼を得られるような徹底した対応を提供する。
    ロータッチ:ワーク書ポプやイベントなどの「場」では、リアルだからこその心地よさや得難い密度の情報を提供する。
    テックタッチ:オンラインサービスやオンラインサロンでは、プロセスが短くて便利で、さらに高頻度で使うと得をするというインセンティブを提供する。

    2.ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。

    p.160
    4-2 企業に求められる変革
    >顧客や体験を守護にした全社戦略
    >状況志向化するビジネス
    >ジョブ理論と状況志向

    p.174
    4-3 日本企業が変わるには
    1.経営レベルがアフターデジタルの世界観を理解s,OMO型でデジタルトランスフォーメーションを行う必要があると認識する。
    2.社長ー役員ー部長ー現場で、同じイメージを共有して実行するラインを作る(デジタル部門などが対象になることが多い)。
    3.行動データxエクスペリエンスのクイックイン(小さい成功)を作り、上が引き立ててムーブメントしていく。
    4.成功事例を大義名分に、組織構造やデータインフラを整える大きな動きにしていく。

    p.188
    「顧客の置かれた状況の発見と、それをより幸せにするようなコア体験をいかに作れるか」
    <ポイント>
    ・体験の連続性
    事業のドメイン選定と同義
    ・行動観察
    ユーザーの行動を観察して発見点を得ること
    ・デザインシンキング
    プロトタイプを使った試行錯誤
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    投稿日:2024.02.21

  • 一般的な読書家

    一般的な読書家

    現在、多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが、そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。 世界的なトップランナーは、そのようなアプローチを採っていません。 まず、来るべき未来を考えたとき、「すべてがオンラインになる」と捉えています。考えて見れば、モバイル決済などが主流となれば、すべての購買行動はオンライン化され、個人を特定するIDにひも付きます。IoTやカメラをはじめとする様々なセンサーが実世界に置かれると、人のあらゆる行動がオンラインデータ化します。つまり、オフラインはもう存在しなくなるとさえ言えるのです。 そう考えると、「オフラインを軸にオンラインをアドオンするというアプローチは間違っている」とさえ言えるでしょう。筆者らはオフラインがなくなる世界を「アフターデジタル」と呼んでいます。その世界を理解し、その世界で生き残る術を本書で解説しています。 デジタル担当者はもちろんのこと、未来を拓く、すべてのビジネスパーソンに読んでほしい1冊です。続きを読む

    投稿日:2024.02.01

  • nacotaya

    nacotaya

    自分の視点の狭さを思い知る一冊でした。
    今の自分の仕事に置き換えて考えながら読むと、色んな可能性が出てきて面白いです。

    投稿日:2023.12.19

  • Yuta

    Yuta

    デジタル起点の構造構築。
    データドリブンでUX改善→顧客接点増→データ収集増のループ。
    全体のUX向上と個別モーメントに合わせたアプローチの向上。

    デジタル時代の競争原理について。

    投稿日:2023.12.19

  • K K

    K K

    56オンラインとオフラインが融合した社会そのものを「OMO(Online merge off-line)」
    65①チャネルの自由な行き来②データをUXとプロダクトに返すこと③リアルも含めた高速改善
    3 企業間の接点データを使ってどのように良いエクスペリエンスを作り、接点間を移動させ、いかにして自社サービスへの顧客吸着度を高めるかというものに変わる
    4 オフラインがデジタル世界に包含される=アフターデジタル
    18-購買行動のデータ化、シェアサイクルで生活拠点と移動のデータ化
    26中国の性悪説。他人を信用せず損したら負け
    42エクスペリエンスと行動データのループが競争原理の根幹。①オフライン行動の全てがデジタルデータ化し、その保有と活用が鍵②行動データは一人当たりの量が重要。ユーザとの接点は高頻度が望ましい。③行動データをため続けるには楽しい、便利で使いやすいといった体験品質の高さが必須。④データ活用により、点滴タイミングで適したコミニケーションのアプローチが可能になり、最近はさらに良くなる
    62オンラインとオフラインはシームレスになって溶け合い、顧客はその瞬間において最も便利な方法で買いたいだけなので、それを提供する
    63データを出来る限り集め、フル活用し、プロダクトとux(顧客体験)をいかに高速で改善できるかどうかが競争原理になる
    続きを読む

    投稿日:2023.11.05

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