100年かけてやる仕事――中世ラテン語の辞書を編む

小倉孝保 / プレジデント社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ashitanotamago

    ashitanotamago

    読みやすく、中世ラテン語辞書の制作過程がよくわかり興味深かった。また、辞書編纂史も手際よくまとめられている。

    しかし、どうにも著者独自の言葉遣いが気になって仕方なかった。特に辞書についての話題だけに「言語」という言葉の使い方がいただけない。

    「... 西ローマ帝国滅亡後、各地域の言語に影響を受けながら使い続けられたのが中世ラテン語だった。」 P.38

    ここでは通常の意味「ある特定の集団が用いる、音声または文字による事態の伝達手段。個別言語。日本語・英語の類。」(広辞苑)である。英語では "language"である。

    しかし、次の例に代表されるように「言語」という語の使い方がおかしい。「..OEDが比類ない地位を占めているのは収録されている言語数のためではない。その詳しさ、特に言葉の一つひとつについて ...」P.160 英語では"word"。

    「単語」(「語」や「見出し語」がより正確)というべきところを「言語」としている。勝手に語義を作るべきではない。本当に新聞記者(どころか新聞社のエライさん)なのだろうか?編集者は何をしていたのだろう?

    その他、「本流」とすべきところを「本川」、「支流」とすべきところを「派川」としている。(ページ数未詳、割合冒頭部分)どちらも見たこともないし、辞書にも搭載されていない。辞書の話題なのに辞書を引かないのだろうか?

    誤植:「ハードハンター」P.180 →「ワードハンター」
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    投稿日:2021.02.27

  • threetails

    threetails

    本書を読んで強く思い起こされたのは、イソップ寓話にある「3人のレンガ職人」でした。
    中世ラテン語辞書プロジェクトにワードハンターとしてボランティアで参加した市民は、立場は違えど大聖堂造りに誇りを持つレンガ職人と重なりました。

    「仕事」とは?「生きる」とは?「幸せ」とは?
    目まぐるしく変わり続ける社会で、見失いがちなこと。
    「お金に換算出来ない豊かさってなんだろう?」
    そんな疑問を丁寧に投げかけてくれる一冊です。


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    投稿日:2019.11.28

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