【感想】目くらましの道 上

ヘニング・マンケル, 柳沢由実子 / 創元推理文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
8
9
3
1
0

ブクログレビュー

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  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    このサクサク感はなんだろうね?

    この後乗せサクサク感はなんだろうね?
    なぜ言い直したんだろうね?

    ずっと重たい空気感が続いて、捜査もなかなか進まないのにスピード感があるんよね

    これはもうひとえにヴァランダーの魅力に尽きると思うんよな
    もうね、好きなんよ
    結局好きな人がいろいろやってるの見るのは飽きないんよね
    だからあっという間に時間が過ぎる感じ?
    あれよ

    わかるでしょ?この気持ち

    この乙女の気持ち
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    投稿日:2023.07.30

  • kemukemu

    kemukemu

    上下一括感想
    下巻にて。

    バランダーはあいからずのオヤジぶり。
    それ以上に今回は冒頭からショッキングな事件が連発。
    テレビドラマより面白い。

    投稿日:2023.07.21

  • たこすけ

    たこすけ

    このレビューはネタバレを含みます

    ヴァランダー5作目。時は94年の夏。美しくも短いスウェーデンの夏と、凄惨な事件の対比。「心理的なボーダーラインを越えてしまった。通常の人がもつ禁忌の感覚をすべて越えてしまった。」普通、通常、正常という概念がなかったことにされている昨今だけれども、やはり“普通は“越えないラインというものがある。越える越えないの違いは何なのだろうな。と、作品から外れた感想を抱きつつ下巻へ。

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    投稿日:2023.01.09

  • じゅう

    じゅう

    スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『目くらましの道(原題:Villospar)』を読みました。

    「ヘニング・マンケル」作品は先月読んだ『笑う男』以来です… 約1か月振りの北欧ミステリですね。

    -----story-------------
    〈上〉
    【CWAゴールドダガー賞受賞】
    夏の休暇を楽しみに待つ、イースタ署の「ヴァランダー警部」。
    そんな平和な夏のはじまりは、一本の電話でひっくり返された。
    呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。
    目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が。
    殺されたのは元法務大臣。
    背中を斧で割られ、頭皮の一部を髪の毛ごと剥ぎ取られていた。
    そして事件はこれだけでは終わらなかった。
    CWA賞受賞、スウェーデン警察小説の金字塔。

    〈下〉
    【CWAゴールドダガー賞受賞】
    斧で殺害し、頭皮の一部をはぐという凄惨な殺人。
    犯人は次々と犠牲者を増やしていった。
    元法務大臣、美術商、そして盗品の売人。
    殺害方法は次第にエスカレートし、三人目は生きているうちに両目を塩酸で焼かれていた。
    犠牲者に共通するものは? 
    なぜ三人目は目を潰されたのか? 
    常軌を逸した連続殺人に「ヴァランダー」らの捜査は難航する。
    そして四人目の犠牲者が……。
    犯人の目的は? 
    現代社会の病巣を鋭くえぐる傑作シリーズ第5弾。
    解説=「杉江松恋」

    *第1位「第1回PLAYBOYミステリー大賞」海外部門(『PLAYBOY日本版』2008年1月号)
    *第6位『ミステリが読みたい!2008年版』/海外部門
    *第6位CSミステリチャンネル「闘うベストテン2007」/海外部門
    *第9位『このミステリーがすごい!2008年版』/海外編
    -----------------------

    警察小説「クルト・ヴァランダー」シリーズの第5作… 第1作の『殺人者の顔』、第4作の『笑う男』に続き、本シリーズを読むのは3作目です、、、

    『笑う男』の翌年、1994年のイースタが舞台です。

     ■ドミニカ共和国 一九七八年
     ■スコーネ 一九九四年六月二十一日から二十四日
     ■スコーネ 一九九四年六月二十五日から二十八日
     ■スコーネ 一九九四年六月二十九日から七月四日
     ■スコーネ 一九九四年七月五日から八日
     ■スコーネ 一九九四年九月十六日から十七日
     ■解説 杉江松恋


    1994年6月、「クルト・ヴァランダー」は夏の休暇を楽しみにしていた… 交際中のリガの未亡人「バイバ」と旅行に行くのだ、、、

    そんな平和な夏のはじまりは一本の電話でひっくり返された… 農夫から「自分の菜の花畑に不審な女性が入り込んでいる」という通報が入ったが、パトロール警官がすべて出払っていたために、「ヴァランダー」が現場に向かったところ、なにかに怯えている様子の少女が菜の花畑に立っていた。

    その少女は「ヴァランダー」が止める間もなく、灯油をかぶり自らに火をつけて焼身自殺を遂げてしまう… 身元も自殺の理由も不明だった、、、

    そして目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように事件発生の通報が入る… 今度は海岸でイースタで隠遁生活をおくっている元外務大臣の「グスタフ・ヴェッテルステッド」と思われる男性の他殺死体が発見されたとの通報があった… 「ヴァランダー」らが現場に赴くと、「ヴェッテルステッド」は、背中を斧で割られており、頭皮を剥がされていた。

    あまりに凄惨な殺害方法に、「ヴァランダー」らイースタ署の面々に戦慄がはしる… そして、夏至祭の前夜に、自宅でパーティを催していた画商の「アルネ・カールマン」が、自宅の庭園で頭部を斧で割られ殺害されているのが発見され、「カールマン」も「ヴェッテルステッド」と同様に頭皮が剥がされていた、、、

    さらに盗品の売人「ビュルン・フレードマン」が同様の方法で殺害された… しかも犯行は次第にエスカレートし、「フレードマン」は生きているうちに両目を塩酸で焼かれていた。

    三人の犠牲者の接点と共通するものは? そしてなぜ三人目だけが目を潰されたのか? 犯人の目的は何なのか? そして四人目の犠牲者が、、、

    ペーパーカンパニーで財を成した公認会計士の「オーケ・リリエグレン」が同様な方法で殺害された… 今度は頭部をオーブンに突っ込まれ焼かれていた。

    常軌を逸した連続殺人に「ヴァランダー」等の捜査は難航する… そして、「ヴァランダー」と娘「リンダ」にも魔の手が迫る、、、

    読者には、早めに犯人が示され、動機についても想像できちゃうので… 「ヴァランダー」が仲間たちの協力を得ながら、直感と行動力を武器に真相を解き明かす展開を愉む作品でしたね。

    現代社会の病巣を鋭く抉る作品でした… でも、「ヴァランダー」の私生活は相変わらず順風満帆とは言えない状況ですね、、、

    認知症を発症した父親とのイタリア旅行、恋人「バイバ・リエパ」との関係… こちらの展開は、次作以降で確認していきたいと思います。




    以下、主な登場人物です。

    「クルト・ヴァランダー」
     イースタ警察署警部

    「アン=ブリッド・フーグルンド」
     イースタ警察署の刑事

    「マーティンソン」
     イースタ警察署の刑事

    「スヴェードベリ」
     イースタ警察署の刑事

    「スヴェン・ニーベリ」
     イースタ警察署鑑識課の刑事

    「ビュルク」
     イースタ警察署の警察署長

    「ハンソン」
     イースタ警察署の警察署長代理

    「リーサ・ホルゲソン」
     イースタ警察署の新警察署長

    「エッバ」
     イースタ警察署の交換手

    「ペール・オーケソン」
     検事

    「マッツ・エクホルム」
     心理学者

    「ステン・フォースフェルト」
     マルメ警察署の刑事

    「スツーレ・ビリエールソン」
     ヘルシングボリ警察署の警視

    「ヴァルデマール・シューステン」
     ヘルシングボリ警察署の刑事

    「ルドヴィグソン」
     本庁から来た刑事

    「ハムレーン」
     本庁から来た刑事

    「クルト・ヴァランダーの父」
     画家

    「イェートルード」
     その新しい妻

    「リンダ・ヴァランダー」
     クルトの娘

    「バイバ・リエパ」
     リガに住む未亡人

    「グスタフ・ヴェッテルステッド」
     元法務大臣

    「サラ・ビュルクルンド」
     ヴェッテルステッド邸の清掃人

    「ラーシュ・マグヌソン」
     元ジャーナリスト

    「アルネ・カールマン」
     画商

    「アニタ・カールマン」
     アルネの妻

    「エリカ・カールマン」
     アルネの娘

    「ビュルン・フレードマン」
     盗品売人

    「アネット・フレードマン」
     ビュルンの妻

    「ルイース・フレードマン」
     ビュルンの娘

    「ステファン・フレードマン」
     ビュルンの14歳の息子

    「イェンス・フレードマン」
     ビュルンの4歳の息子

    「ペーター・イェルム」
     ビュルンの仕事仲間

    「オーケ・リリエグレン」
     公認会計士

    「レナート・ハイネマン」
     元外務省高官

    「エリサベス・カーレーン」
     コールガール

    「ハンス・ローゴード」
     リリエグレンの友人

    「グンネル・ニルソン」
     スメーズトルプ教会の女性牧師

    「スヴェン・アンダーソン」
     同教会の庭師

    「ペドロ・サンタナ」
     ドミニカ共和国の農夫

    「ドロレス・マリア・サンタナ」
     ペドロの娘
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    投稿日:2022.12.19

  • akatenkoban

    akatenkoban

    ヴァランダーのシリーズ5作目にして、CWA賞受賞作品。解説によるとシリーズの代表作といわれているともあり、いつも通り読み応え十分のドッシリとした社会派ミステリ。起きる事件は凄惨なもので、犯人の動機もやりきれないものなのですが、作家の力量もありぐいぐいと読まされます。個人的にはこの作品よりも『白い雌ライオン』の方が印象深いのですが、思い返すとヴァランダーが主役なのに名わき役のような存在感で、南アフリカの殺し屋だったりタイトルのもとになった人物だったりの方が存在感があり、そのためヴァランダー・シリーズの代表作、と言うにはちょっと違うのかもしれません。ほかの方のレビューを読んでいたら、名優ケネス・ブラナー主演でドラマになっているらしいので、ちょっと見てみたい気持ちになりました。続きを読む

    投稿日:2022.05.05

  • 0071

    0071

    このレビューはネタバレを含みます

    あらすじ
     ヴァランダーはリガに住む恋人バイバとバカンスに行く直前。通報先の菜の花畑で少女?が焼身自殺をするところに出遭う。さらに別の事件が。元法務大臣が背中を斧で割られ、頭皮の一部を持って行かれていた。続いて同様の事件が。画商も同じように殺害される。ただこの画商には疑惑があった。さらに盗品売人の男も殺されるが、彼は目を硫酸で焼かれていた。元妻とその娘たち・息子たちは売人のことを憎んでいた。
     犯人の記述もある。どうやら顔に塗料を塗ったり、ジェロニモを尊敬している様子。姉がいて、姉の部屋下に男たちの頭皮を埋めているらしい。
     ヴァランダーの老父は元画家。羽振りがよかった。今はすごく若い妻と暮らしているが、認知症になった。本人の希望でイタリアにヴァランダーと行きたいらしい。

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    投稿日:2019.02.13

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