曽呂利

谷津矢車 / 実業之日本社文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
2
1
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ヒボ

    ヒボ

    このレビューはネタバレを含みます

    本作もフォロワーさんの感想を読ませて頂き、興味を持ち手にした一冊です。

    いやぁ、お見事。

    「秀吉を手玉に取った男」
    如何にして天下人である豊臣秀吉を手玉に取ったのか。
    それはまさに天賦の才としか言いようのないトンチを効かせたまさに口八丁手八丁。

    物語は曽呂利が関わった人物との逸話を人毎に纏められており、その1話1話が実に面白い。

    しかし、読み進めるうちに、曽呂利の行動(言動)が何を目的としたものであるのかがわからなくなる。

    策伝と曽呂利が同一人物ではないかとの説もある中、曽呂利の本音が語られるのは第八話 策伝の場合。

    あぁ、そうだったのか!

    おそらくこう感じたのは私だけではないと思う。

    戦国の世から太平の世へ時代が様変わりする時代に生きた曽呂利。

    彼が人生をかけて成そうとした事にそれまでの全ての行動(言動)が繋がった。

    苦手な時代小説をここまで楽しく読ませてくれた本書との出会いに感謝。


    説明
    内容紹介
    秀吉はん、お耳を貸していただけまっか。

    堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。
    犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。
    討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、
    口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。
    天才的な頓知と人心掌握術で気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、
    大坂城を混乱に陥れ――この奇妙な輩の真意とは一体!?
    新感覚歴史エンタテインメント!
    (解説/末國善己)
    内容(「BOOK」データベースより)
    堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。天才的な頓知と人心掌握術で不気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、大坂城を混乱に陥れ―この奇妙な輩の真意とは一体!?新感覚歴史エンタテインメント!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.01.05

  • 扇町みつる

    扇町みつる

    少し前に単行本で読んだ『曽呂利!』の文庫版。といっても結構加筆修正されていました。書き直されたところや削られたところ、新しく書かれたところを探しながらあっという間に読みました。
    中でも一番印象的な変更箇所は冒頭。冒頭に出て来る人物が変わっていますが、それが曽呂利の行動の動機、そして人物にさらに深みを持たせたのではないかと思います。続きを読む

    投稿日:2019.10.05

  • くるたん

    くるたん

    秀吉を手玉に取った男、曽呂利新左衛門の物語。
    面白かった。
    この曽呂利いう人物に魅せられた、その一言。

    魔性の舌を武器に近づき、何人もの心をかき乱し行動を操る…彼の口八丁手八丁をお手並み拝見しているうちにまるでこちらまでそろりそろりと曽呂利に「最後まで読まな、後悔しますぜ」なんて、耳打ちされながら心に入りこまれる感覚だった。

    なぜに秀吉に取り入り、孤立させ、謀臣達を追い落としていったのか…曽呂利の胸のうちが明かされた時には思わずほぉっと感嘆の吐息しか出ない。
    耳打ちと見せかけたのが実は…には笑いと感心の言葉しか出ない。
    数々の史実の合間に魔性の舌を巧みに操る曽呂利を上手く滑り込ませ、絡ませ、謎めきながら見事に最後まで読ませる歴史エンタメ小説は曽呂利の思いが凝縮され、せつなさ虚しさの風まで吹かせる終章までお見事!だった。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.08

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。