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柏井壽 / 新潮文庫 (16件のレビュー)
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あんず
ゴリゴリの京言葉でやり取りしつつ、食材や料理を繊細に表現していて、二つの異文化を体験している気持ちになれて楽しかった。ストーリーは人情物で水戸黄門や大岡忠相を連想させる。
投稿日:2023.02.09
chibimusubi0130
長年やってきた洋食屋。丁寧な仕事をしてきた誇りのメニューを受け継ぎたい思いは小学三年生の女の子に受け継がれた。病気で嚥下障害を患う母親においしいものを食べたいという気持ち。それを叶えるアイデアは心のこ…もったものだった。 一口サイズの食べやすいオリジナルおでん。 店主が口をつぐむ廃業の理由は父と娘の互いを思いあう絆にあった。人と人との縁の不思議と運命を動かす大きなちからを感じた。続きを読む
投稿日:2022.09.21
ポロイド
京都が好きな人向けに書かれた本なのかな? 自分にはあまり合わなかった。 話自体はさらっと読めるけど、登場人物に惹かれないし、ご飯も食べたいと思わなかったし、響くものが無かった。 その中で京都大好き登…場人物がちょっと鼻につく。 ぼーっと読むには向いてる小説かな。 レシピ買い取りしている場所は素敵。続きを読む
投稿日:2021.10.08
ふち
柏井壽氏のグルメ小説。レシピを買うと言っても、商売気がある訳でなく、人情物です。グルメ、人情話、ふく梅さんのお色気と面白い要素は十分です。自分は気になりませんでしたが、京都弁が気になる人にはちょっとし…つこいかもしれません。続きを読む
投稿日:2021.06.27
chifuyuk
柏井さんの新しい京都グルメもの。京都市郊外に住んではいるが、全く縁のない食べ物なんだけど、つい読んでしまう柏井さんの本。これも鴨川食堂に続いてドラマ化して欲しいものだ。メインはグルメなんだけど、それに…まつわる話がうまいんだよな、柏井さん続きを読む
投稿日:2021.02.08
shuwacho
このレビューはネタバレを含みます
京都白川の辰巳大明神から巽橋を渡る。路地灯りの灯る末吉町の『和食ZEN』。 ZENの料理人、淳、売れっ子の芸妓ふく梅、市役所勤務の木原の三人は、食通として名高い小堀善次郎の命を受け、とびきりのレシピを買い取るため、情報収集に努めている。 「そのレシピ、売らはる気ぃはおへん?」 老舗料亭の元料理長が京都御所で出した源平焼 江戸前と関西寿司のいいところをひとつにした小袖くずし 甥に店のタレを盗まれた焼肉屋のすすぎタレ 信州の旅館の松茸の土瓶蒸し 街のレトロな洋食屋のオムライス 駐車場の屋台のひと口おでん メインの料理も美味しそうだけど、ZENのお酒と料理が食べたい! 京都人の人情にもふれてホロリとくるお話たち。 ふく梅さんの語りから始まると、むかーし、ノリピーが舞妓さんやってたドラマを思い出す。 全然違うんだけど、なんとなく。 あのドラマ好きだったなー。
投稿日:2021.01.19
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