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朝井まかて / 新潮文庫 (44件のレビュー)
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takahiro
余韻の残る良い話でした。場面転換が激しくて途中着いて行くのに苦労したところはありましたが、その分主人公の生き方の迫力は増したと思います。親しい人たちが去って行くところは寂しかった。絵画は何も分からない…のですが吉原格子先之図は素晴らしいと思います。続きを読む
投稿日:2024.01.29
斉田百百
朝井まかてさんらしい今回も、化粧っ気のない女性のストーリーでした。エピソードが絵の名前ごとに別れていて、絵をネットで検索して見ながら読むと面白かったです。天然の絵の具で絵を描くことは一苦労である事がわ…かり、自分の中で昔の絵の価値がグッと上がりました。続きを読む
投稿日:2024.01.24
Bookrium
葛飾北斎の娘、応為の視点で彼女自身と北斎の絵にかける想いを綴った作品。 いずれかの代表作が完成するまでの過程を描きながらも作品そのものへの描写ではなく、あくまでそれが完成するまでの過程を父娘の生き方を…交えて辿っている。 各作品の肝となる部分が、もしかしたらこんな背景から生まれたものかもと想像しながら読むと、小説と浮世絵の2つを同時に味わえるような非常に贅沢な一冊でした。 ここまで深みのある作品となったのは、朝井さんの絵に対する視点の賜物だと思います。続きを読む
投稿日:2024.01.16
muushikamiishika
始まりからぐいっと引き込まれ、晴れ晴れと終わる。小気味よい一冊だった。 決して明るく楽しい日々が描かれているわけではない。思うようにいかないことの方が多く、理不尽に苦しめられ、親しく心を通わせた人たち…とも死に別れ、富にも名誉にも縁がないまま、年老いていく。こう書けば鬱々とした暗い物語になりそうなものなのに、そう感じないのは、北斎もお栄も、自分の人生を自分の生きたいように生き切っているからなのだろうか。続きを読む
投稿日:2024.01.15
霞
ずっと読みたいと思っていた本。この夏に北斎展を見に行く機会があったので、今だ!と思い手に取った。とても良かった!!時代物?を読むのは久しぶりだったので、独特の言い回しや語彙は調べながら…(勉強になった…)江戸の人々の生き生きした様子や人情、季節の移ろい、何といってもお栄のサバサバした感じが読んでいてスカッとした。 お栄は色彩感覚に優れていたらしいのだが、文章中の色彩表現、描いている動きの表現は豊かで楽しかった。読了後、各章の題になっている作品を調べたら驚いてしまった。『夜桜美人図』『吉原格子先之図』、お栄が探究した灯籠の光と影の描き方に感動した。なんて幻想的で美しいのだろう。ぜひ調べてみてほしい。 物語は、父と娘、母と娘の親子関係から、淡い(?)恋、甥とのいざこざなどなど…読み応えあると思う。善次郎いい男らしいけどどんな顔だろう…妄想が広がる…続きを読む
投稿日:2023.09.17
yunilla
お栄さん、格好良かった。善さんとの関係は切ないけどなんか分かる気がする。 時太郎が憎い。 本物を見てみたいな 「もう六十かもしれないが、先々のあたしから見たら、今日のあたしがいっち若いじゃないか」
投稿日:2023.08.26
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