【感想】探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

深町秋生 / 光文社文庫
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
9
7
0
1

ブクログレビュー

"powered by"

  • 読ブログ

    読ブログ

    王道探偵モノでありながら「あるエッセンス」を入れる事で他との差別化がされた良い作品。

    本作は短編集となっており、
    探偵で主人公の椎名留美が様々な事件の依頼を受けて解決をしていくものとなっている。

    他の探偵モノと一線を画すポイントは、舞台が山形であるという点がある。
    主人公の留美含め登場する人物全員との会話が「強い訛りの東北弁」で行われるのである。

    「おう、留美ちゃん。おはようさん。えらい天気だなっす」
    「ホントだず。ついてねえべ。」

    たったこれだけの要素によって作品全体の印象がとてもマイルドになり、人物にも愛着がわく。

    事件自体はふざけたものでも無いにもかかわらず、会話するだけでこれほどホッコリさせてしまうという方言の力に驚かされた作品だった。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.21

  • Bookrium

    Bookrium

    バリバリの山形弁を話す元警官の女探偵が主人公の短編集。
    田舎ならではのエピソードが面白いし、元ヤンの相棒?や元上司、暴力団との連携に加えて結構小道具も充実しているし、実はかなりハードボイルドな内容で面白い。
    さいきん第二作が上梓されたようなので文庫化を楽しみに待とう。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.10

  • wake

    wake

    順番がわかっておらず、先に続編「探偵は田園をゆく」を読んでしまったが、本作も傑作。帰省の新幹線で一気読みしてしまった。感想は「探偵は田園をゆく」と変わらずだが、特に「碧い育成」は中でも傑作。プロットも展開も完璧。このキャラと設定で3作目も是非お願いしたい。続きを読む

    投稿日:2023.05.06

  • mkg

    mkg

    単純に面白かった!主人公、訛ってるけど、めちゃカッコいい。ただシングルマザー感は全くない。明け方に帰ったりしてるし、夜も子ども放置かな。子どもと関わっているシーンがあまりなくて、ママ業している姿が描写されておらず、シングルマザーの視点があまりなかったかなあ。それがちょっと残念だけど、主人公めちゃカッコいいし、事件も人間くささがあったり、すごく面白かった。続編読みます。続きを読む

    投稿日:2023.04.25

  • goya626

    goya626

    星一つは厳しいが、期待を裏切ったからなあ。シングルマザーが娘を抱えて探偵稼業をするというのが面白そうだったのだが、余りにあっさりしすぎているというか手抜きだよなあ。

    投稿日:2023.04.16

  • MISERY

    MISERY

    元刑事で探偵の椎名留美。シングルマザーで、探偵というより便利屋のような依頼が多い。著者の他の作品の暴力満載の探偵小説かと思っていたけれど、イメージとは違う探偵と、地方都市が抱える高齢化や格差の問題と犯罪を絡めて進んでいく。とにかく椎名留美の造形が良くてあまり読んだことのない探偵小説になっている。舞台が山形なんだけど、山形弁がとてもいい味を出していて人との距離が近く感じられるのもいい。続編も読みたくなる一冊。続きを読む

    投稿日:2023.04.08

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。