【感想】ふたりの文化祭

藤野恵美 / 角川文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
3
3
0
1

ブクログレビュー

"powered by"

  • かまっちょ

    かまっちょ

     地味系女子とキラキラ男子なら、『君に届け』みたいな展開かと思いきや全く違うかった。いや、タイトルも表紙もそんな感じじゃないですか・・・。

     

    投稿日:2023.08.02

  • nishilibrary

    nishilibrary

    (放送原稿より)
    主人公は二人、それぞれの視点から、かわるがわる語られます。
    一人は高1の九條潤(くじょうじゅん)くんはイケメンでスポーツ万能で、よその学校の子からも告白されたりする、人気者。
    なんか読んでるとちょっともやっとおもったりしますけどね。
    もう一人は、同じクラスの図書委員の八王寺あやちゃん。九條くんとは幼馴染なんですが、地味でぶきっちょという設定です。
    あやちゃんが図書委員というところがいいですね。
    お話の中にも、ちょこちょこといろんな小説の小ネタがはさまれていて楽しめます。

    この二人、九條君とあやちゃんがいまいち盛り上がっていないクラスの出し物でお化け屋敷をすることになります。
    となると、二人が急速に接近して最後には…と予想してしまうところですが、さて。

    こういった企画では、意外な人が意外な特技を発揮したり、調子よく他人に仕事を押しつけるような人だとわかったり家族や友達のいいところやしんどいところがわかったりしますよね。

    文化祭のクライマックスでは、なんと、八王子あやちゃん、先輩のピンチヒッターでビブリオババトルに出場します。
    テーマは「伝える」。あやちゃんが選んだ本は、皆さんも知っているあの本です。

    あやちゃんが、本当は出たくなかったビブリオバトルに挑戦した勇気、そしてその勇気に触発されて九條君は、ある行動にでるのです。

    読み終わったあと、登場人物たちが愛おしくなり、またちょっと笑えてさわやかな気持ちになれる本でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.20

  • たけちゃん

    たけちゃん

    県内有数の進学校である神丘高校に通う主人公の八王子あやと九条潤は1年1組の同じクラスです。八王子あやは図書委員で大の本好き、三つ編みメガネで地味な存在です。逆に九条潤はスポーツ万能のイケメンでキラキラした存在です。この二人には同じ保育園に通っていたという共通点がありました。そんな二人の高校に文化祭の季節がやってきます。クラスのみんなで怪談を朗読するという企画を立てて準備を進めていきます。文化祭のイベントを通じて、高校生の成長を描く青春の物語です。
    前作の「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」を読んでいると、より楽しめると思います。
    お話の中でいろいろな本が紹介されていて、どれも魅力的です!
    続きを読む

    投稿日:2022.09.22

  • えみ

    えみ

    「わたしの恋人」「僕の嘘」に続く第3弾。神丘高校1年1組が舞台。
    前作読了から時間が空き過ぎて登場人物を忘れてしまってるたから、前作も再読。

    前作みたいに2人の恋の話かと思ったけど、2人がそれぞれ自分を変える、まさに「ふたりの文化祭」だと思った。「ふたりの文化祭」ってそういうことだったのかと、読了後に納得した。
    ビブリオバトルの「ふたりはきょうも」シリーズ、読み返したくなった!
    続きを読む

    投稿日:2022.05.28

  • みさき

    みさき

    このレビューはネタバレを含みます

    前2作から間を空けたらダメなやつ。せつな、あおい、笹川、全部忘れてた。その状態だと、感情移入するにはキワな感じのダブル主人公がそれぞれに高校生活を送るだけになってしまう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.05.21

  • yokoiyumi

    yokoiyumi

    6月に「きみの傷跡」を読んで、何年か前に読んだ「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」に続編?があると知り、読みました。

    なるほど。
    笹川くんや森さん、結城さんは知ってる気がする。

    スクールカーストが絡んでくる高校生の話、自分の高校時代を思い出しつつ読みました。
    あやには結城さんや九條くんとの関係があるから引き上げてもらった感じがする。
    アリサちゃんは一見すると下位レベルのところにいるのだけど、内面が強いから実はそうでもない。
    あやも、勉強ができるから実はそこまで低いところにはいないと思う。
    勉強ができる人が集まる進学校って事だから、そこまで深刻な差別意識はないのだろうけど、話の端々にそういう描写は出てくるし、九條くんの一人称の時は田淵くんに対してそういう上から目線な感じはかなりあからさまに書かれている。(まあ、そうなったのは田淵くんが悪いと思うけど!)

    文化祭の準備でクラスの仲間意識が高まるとかさ、青春ですよねー。
    いいなー。

    田淵くんは最初から最後まで嫌なやつだったけど、九條くんは悪くないってちゃんと誤解が解けてほしい。

    九條くんが結城さんに惹かれたのは、最初は見た目だったけど、他の女の子達みたいに自分に好意を持たなかったから、そういう彼女を振り向かせたいっていう負けず嫌い的な感情からなのかなと思っていた。
    だけど、それだけではなくて、自分のことを勝手に想像して勝手に理想と違った、と冷めていく女の子達と付き合いたくなかったってのもあるんだろう。
    誰でも、自分の本当の姿をクラスメイトに見せているわけではないからね。
    仲の良い友達にだって話せていないこともある。
    上辺だけの付き合いってわけではなくても、どうしても話せないことってあるよなぁと思う。

    そういう距離感をどうとっていくかって、大人になっても難しい。

    自分の高校時代を思い出すと全然楽しくなかったわけではないけど、もっと友達をいっぱい作って部活とか学校行事とか、楽しめたらよかったなぁと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.25

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。