【感想】サイケまたしても(15)

福地翼 / 少年サンデー
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • danner

    danner

    青臭く熱く骨太。綺麗に完結した。
    ちょっとありがちなパターンに落ち着いたかな?と思わせたあたりでドカンと伏線回収や新展開を持ってくる、ストーリーテリングのセンスが良い。

    投稿日:2019.03.09

  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    満場一致で殿堂入り
    この最高の作品を、殿堂入りにしない理由が私にはないし、思いつかない
    逆に、殿堂入りである理由も、これまた、上手く説明できないのだが、これに関しちゃ、他の殿堂入り作品も同じである
    を少なくとも、三枚は突き抜けている「最高の漫画」だからこそ、私にとっては、殿堂入り、としか言いようはない
    福地先生の作品は、全て読んでいるが、殿堂入りしたのは、この『サイケまたしても』が初めてである
    もちろん、他の代表作だって、最高である。本気でお勧めできる少年漫画ばかりだ
    それでも、やっぱり、この『サイケまたしても』だけが、殿堂入りだ

    福地先生のファンなら、分かる、と言ってくれると思うんだが、漫画家としてのパンチ力は、『双亡亭壊すべし』の藤田和日郎先生、『5分後の世界』の福田宏先生に、決して負けちゃいない
    読み手への媚びは一切なく、本気でぶん殴ってくる漫画家である、福地先生は
    それこそ、この『サイケまたしても』には、藤田先生や福田先生の作品に宿る、“殺気”がある

    系統としては、ファンタジーバトルに属する少年漫画で、主人公は、とある条件を満たす事で、昨日に戻ってやり直す事が可能になる能力者である
    ストーリーは、そんな主人公が、様々な問題を、不思議な縁で繋がった仲間と共に解決していく、悩み、苦しみ、悲しみ、挑み、足掻き、闘いながら
    ざっくり言えば、「努力・友情・勝利」の三拍子が揃った、主人公が少しずつ成長していくストーリー
    ただ、正道かっつーと、微妙な所ではある
    端的に言うと、この主人公は、色々と危うい
    仲間がいなかったら、確実に人としての道を踏み外していたか、話の途中でくたばっていたな、と思うほどだ
    だからこそ、この主人公が、自分の能力と向き合った末に出した、この答えには、ほとんどの読み手が心を打たれたんじゃないだろうか
    大袈裟でも何でもなく、このラストは、主人公と共に、ボロボロとなりながらも、決して背は向けず、迫りくるテーマにぶつかり続けた福地先生にしか辿り着けない

    どんな人に読んでほしいか、を考えてみた
    なるべく、大勢の人に読んでほしいってのが本音だが、やはり、高校生に読んでもらいたい
    いない方が良いに決まっているんだが、今、イジメを誰かから受けている学生が読んだからと言って、イジメに立ち向う勇気が手に入る、なんて都合の好い事を言うつもりはない
    ただ、読んだ人間の中で、何かが変わる兆しになる、と私は信じている
    それだけの力が、この『サイケまたしても』にはある

    正しい生き方なんて、誰にも判らないし、誰にも出来ないかも知れない
    けど、正しく生きよう、そう決めて行動するだけで、自分の世界は広がる
    運命は変えられない、一人じゃ。運命は変えられない、友達がいなかったら
    この『サイケまたしても』を読んだ人間が得た答えとしちゃ、実に月並み、陳腐、ありきたりかも知れないが、人の「手」は誰かと繋ぐためにあるんだろう
    助け、救われ、差し伸べ、握り返される、そうやって、人は強くなっていき、世界を作り、時が紡がれ、命は巡っていく
    きっと、誰にだっているはずだ、手を自分に向かって伸ばしてくれる人が
    そして、誰もが、手を必死に伸ばせば、誰かを悲しみから助けられるんだ
    諦めるな、自分を変える事を。恐れるな、誰かを救おうとする事で負う痛みを。気にするな、当然の優しさを詰る心無い言葉など
    戦え、自分を歪めようとする悪意と。叫べ、人と違う事を受け入れない世界に向かって。噛み付け、弱者を蔑ろにする不条理に

    既に、福地先生は、次回作の執筆に入っているようだ
    これほどまでにグッと来る漫画を描き上げたのに、もう、次を見据えている
    やっぱり、福地先生は尊敬に値する少年漫画家だ
    予告を見ると、ラブコメのようである
    福地先生が、どんなイチャイチャを描くのか、今から愉しみだ

    この台詞を引用に選んだのは、これまでの名言の中で、最も響いたので
    有体に言って、負ったダメージが最大だった
    これは、大勢の友人に恵まれている福地先生が得た、多くの友人から慕われている福地先生だけの答えなんだろう
    だからこそ、私の答えを得るための指針にしたい
    本当に、良い漫画をありがとうございました、福地先生
    「自分がなんのために生まれたのか・・・人から忌み嫌われるため?誰かを傷つけるため?違うよね。あなたの隣にいる人に、手を差し伸べるためだよ。『人は失敗から学ぶことができる』って教えてくれた人がいた。でも、ボクが失敗するたびに立ち上がれたのは、きっと・・・・・・いつも、側にいて、手を差し伸べてくれた仲間がいたからなんだ。隣に困ってる人が、もし、いたら・・・・・・あなたも手を差し伸べてほしい。たった、それだけで・・・きっと、世界は変わるから。さあ、みんな。手を差し伸べよう。世界に!」(by葛代斎下)
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    投稿日:2019.03.05

  • ヤマスカ

    ヤマスカ

    風呂敷をたたむ天才とおもっている福地さんのサイケ、最終巻。
    15巻かけてもがいてきたのだから、最後に変な波乱とか無く、ただただ収まっていって、ありがたい。
    3年後蜜柑ちゃん美人過ぎて良かった。
    そして、表紙にしかけられたギミック、と言うか、うまいこともってきたナーーーーーーー。
    すばらしかった。
    次回作も楽しみ。
    続きを読む

    投稿日:2019.02.18

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