【感想】赤とんぼ(乙女の本棚)

新美 南吉, ねこ助 / 立東舎
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • おびのり

    おびのり

    新美南吉文学忌、南吉忌又は貝殻忌
    咽頭結核で29歳で死去。

    赤とんぼの擬人化は思い切っていて可愛い。
    赤とんぼと東京から来た少女のふれあい、つながり。書生の若者らしいちょっとしたイジワル。
    ねこ助さんの風景も少女もとても綺麗。

    貝殻忌は、「貝殻」という詩から

    かなしきときは
    貝殻鳴らそ。
    二つ合わせて息吹きこめて。
    静かに鳴らそ、
    貝がらを。

    誰もその音を
    きかずとも、
    風にかなしく消ゆるとも、
    せめてじぶんを
    あたためん。

    静かに鳴らそ
    貝殻を。

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    投稿日:2024.03.22

  • pafu5737

    pafu5737

    赤とんぼと別荘と思われるところへやって来た女の子のひと夏の出会いと別れ。
    色使いがとても綺麗な絵が、この物語をより幻想的なものにしている。
    装丁もおしゃれで、和紙っぽい見返しもとっても綺麗だ。
    大人の絵本だね。続きを読む

    投稿日:2023.12.11

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    乙女の本棚八冊目

    う〜ん、素晴らしい
    ねこ助さんのイラストが素晴らしい

    だけど…
    『乙女の本棚』シリーズ、読めば読むほどこのシリーズ良いのか?悪いのか?って疑問が大きく膨らんできている
    そして、あんまり良くないかもって考えに傾きつつある

    例えばこの『赤とんぼ』新美南吉さんが赤とんぼに何を乗っけているのか?かあいいおじょうちゃんに何を乗っけているのか?書生さんに何を乗っけているのか?

    答えはあるようでない

    あるようでないけど自分なりのそれを見つけることに『赤とんぼ』を読む意味があるのではないかと思うのです
    自分なりに考えることが「本を読む」ことの意味なのではないのかと思うのです

    そして考えるというのは悩んだり、恐れたり、間違えたりすることなのではないかと思うのです

    『乙女の本棚』シリーズは間違えるという行為を排除してしまう危険に満ちている
    考えないで理解してしまうことの恐ろしさに満ちている

    よし、とりあえずR-30指定図書にしましょう!

    え?30過ぎたら乙女じゃないって?
    あほか!ヽ(`Д´#)ノ
    女性とおネエは死ぬまで乙女じゃ!
    (女性とおネエのフォロワーさんのハート鷲づかみ( ̄ー ̄)ニヤリ)
    続きを読む

    投稿日:2023.09.13

  • 小春

    小春

    夏読36冊目。
    赤とんぼとおじょうさんの、出会いと別れの切ないお話。
    赤とんぼが少女で表現されていて、いいな。
    乙女の本棚シリーズ、幻想的な絵柄と昔の文学がとてもよく合う。

    投稿日:2023.08.14

  • ヒボ

    ヒボ

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ8冊目、読了しました。

    本作もイラストレーターねこ助さんとのコラボ作です。
    (よほどねこ助さんのイラストが好きなのでしょうσ(・ω・。))

    本作の主人公は何と「赤とんぼ」。

    そういえば、最近見なくなったなぁ...
    昔(子供時代)は本書に出てくるように指をクルクルクルクルクルクルクルクル...(@-@)...捕まえてましま♪

    昭和だなぁ(笑)

    新美南吉さんって「ごんぎつね」の著者なんですね。

    懐かしぃー


    人気シリーズ「乙女の本棚」今回は新美南吉×シリーズ初登場のイラストレーター・ねこ助のコラボレーション!
    小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    赤とんぼは、かあいいおじょうちゃんの赤いリボンにとまってみたくなりました。
    誰もいない別荘。そこに引っ越してきた少女は、一匹の赤とんぼと出会った。

    本書は、有名小説と人気イラストレーターによる珠玉のコラボレーション・シリーズ「乙女の本棚」の1冊です。
    今作では、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描くイラストレーター・ねこ助が新美南吉の名作を描きます。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。オールカラーで小説と描き下ろしイラストが楽しめます。

    内容(「BOOK」データベースより)

    赤とんぼは、かあいいおじょうちゃんの赤いリボンにとまってみたくなりました。誰もいない別荘。そこに引っ越してきた少女は、一匹の赤とんぼと出会った。新美南吉の『赤とんぼ』が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描くイラストレーターねこ助によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第10弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。

    著者について

    新美 南吉
    大正2年(1913年)愛知県生まれ。雑誌『赤い鳥』などに作品を発表していたが、結核により29歳で亡くなる。代表作に「ごんぎつね」などがある。

    ねこ助
    鳥取県出身のイラストレーター。書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどのイラストを手がける。著書に『Soirée ねこ助作品集 ソワレ』がある。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    新美/南吉
    大正2年(1913年)愛知県生まれ。雑誌『赤い鳥』などに作品を発表していたが、結核により29歳で亡くなる。代表作に「ごんぎつね」などがある

    ねこ助
    鳥取県出身のイラストレーター。書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどのイラストを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    投稿日:2023.08.11

  • かな

    かな

     乙女の本棚シリーズから、新見南吉さんとねこ助さんのコラボ作品「赤とんぼ」です。きれいな表紙…古き良き日本の姿が描かれているようで、すごく気になってました(*^-^*)

     深い緑に囲まれた山里の別荘でのお話…赤とんぼの視点から描かれており、ある初夏の日、赤とんぼが羽を休めていた別荘に、赤いリボンの帽子を被った少女と、そのお母さん、書生さんが引っ越してきた…。赤とんぼは“かあいいおじょうちゃん”の存在が気になり、少女は“わたしのかあいい赤とんぼ”と…書生さんが話して聞かせた赤とんぼの言い伝えにも動じず楽しく過ごしていた…。夏が終わりを告げようとしていたころ、少女は東京に戻ることになり、赤とんぼとも別れることになる…。

     赤とんぼを女の子として描いているのもよかったです。少女も赤とんぼも、かあいいです。本編もねこ助さんのイラスト、すごくきれいでした!それから、書生さんが、指をぐるぐるまわして赤とんぼを捕まえる描写は、懐かしいなぁ~私もやってました(^-^;)
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    投稿日:2023.07.17

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