【感想】落語小説集 芝浜

山本一力 / 小学館文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • なんてひだ

    なんてひだ

    いやぁ合うねえ合ったねぇ。山本一力さんと落語とが徒然なるままに。落ちがちゃんと生きてた、しっかりした語り口だからかなこんな読み易いって思わなかったし、誰とは言わずに噺家のそのものでした。お題の芝浜に惹かれて読もうと思ったけど、確かにそうですね。なんなら詳しく街の情景とか棒手振りからお店者になった親方の仕事ぶりが見えるので。落語だと噺家によって変わる印象だけど、本で落語を読むのいいですねとても。もっとあるからもっと出て欲しい。無骨な山本一力さんに期待したい続きを読む

    投稿日:2023.10.30

  • makoto0302book

    makoto0302book

    時代もの小説の山本一力が落語を小説にした。

    最近、NHKでも、落語をドラマにしたりしている。

    人情噺の「芝浜」「井戸の茶碗」「百年目」「抜け雀」「中村仲蔵」

    うち三話は、落語で聴いている。

    あて言う間に読めてしまった。


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    投稿日:2019.07.20

  • nyan0620

    nyan0620

    古典落語・人情噺のノベライズ版。

    子どもの頃、テレビで聞いた「抜け雀」が取り上げられていて、すごくうれしい。

    文無しなのにえらそうな絵描きに、振り回される宿屋の主人が、気の毒なのに、妙におかしい。
    宿代のかわりに描いた屏風から雀が抜け出して、また、絵に戻ってるなんて、考えるだけで楽しい。

    幼い私の記憶では、前の絵描き以上にえらそうな文無しの絵描きがやってきて、せっかく評判になっていた屏風に絵を書き足されてしまい、とほほとなっている宿屋の主人に、「雀が死なないように止まり木を書き足した」という落ちになっていた。

    この小説では、そうはなっておらず、思わずぐぐって調べてしまった。はて、幼い私が聞いた落ちは、なんだったんだろう。

    ともあれ、人情噺は、なかなかによいものだ。
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    投稿日:2019.05.09

  • KO

    KO

    タイトル通り、古典落語を時代小説に仕立てるという、時代小説短編集。企画も面白そうだし、作者が人情時代小説を得意とする山本一力ということで、期待して購入。

    が、結果的には、落語の筋を単に小説仕立てで書き直しただけの、退屈な作品になってしまっている。古典落語の味も、著者の持ち味も消えてしまい、共倒れ。本の紹介文で「古典落語のノベライズ」とうたっているが、まさにダメなノベライズの典型。「落語では語れない、小説だからこそ描けた」という新しい視点がないと、ノベライズの意味ないじゃん!

    多分、作者は真面目な人で、古典落語に敬意を払いつつ書いたんだろうことは伝わってくるんだけど、もう少し「パロディ」とか「パスティーシュ」とか、この手の企画に必要な手法を、もっと勉強してから挑戦してほしかった。

    山本一力は好きな時代小説作家のひとりだけど、この本はダメだった。
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    投稿日:2019.03.06

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