【感想】オトナの保健室　セックスと格闘する女たち

パブリックな場で連載されたもののせいか、淫靡さがなく、さらっと読める。の割にちゃんと語ってる。良書。

「ひとりひとりが暴力におびえることなく、対等に生きられる前提があって初めて、自分を愛し、主体的に生きることができる。」というフレーズに共感。

数年前の本なので、またここから変わっている部分もあるなと思いつつ、大筋は共感できる内容。
特に性被害のところ。出来心の痴漢やおふざけでも、その後ずっと恐怖が残るというのは実感する。

　タイトルに惹かれて（？）読んでみた。朝日新聞の性をめぐる女性の悩みやタブーについてにの連載をまとめたもの。「みんな“エロ”に悩んでる!語られなかった“女たちの性の本音”がここに」とあるが、いわゆる「…下ネタ」であっても、そんなにエロい内容ではない。新聞社らしく、いたって真面目な本です。続きを読む

図書館で目に入って手に取った本。
3大欲求のひとつである性欲。
セックスレス、セクハラ、不倫などについての様々な人の経験や意見を集めたもの。
なかなか他人と話しにくいトピックスなので、非常に興味深い。…色々な人がいるんだなぁ〜と。70代でもセックスってするもんなんだって衝撃。
最後の酒井順子さんと村山由佳さんの対談は面白い。
自分の悩みの解決になったかというと微妙だけど、色んな事例を知れたことはよかった。
人間の寿命が延びている中で、結婚した人としかセックスしないっていうのは、やっぱり無理があるなぁと。続きを読む

男性週刊誌でもなく、女性月刊誌でもない、全国紙の新聞社が真っ正面から取り組む性の問題、というだけで本書の価値がある。
どちらか一方の性からのみの視点ではなく、フラットに老若男女（あまり若い世代はいない…かもしれないけど）の声が聞ける。
そして、新聞のこういった企画に意見を述べてくれる人たちは、基本的に真面目で、相手の言うことに耳を傾けようとする姿勢が感じられる。
茶化したり、無視したりしがちな性の問題は、ケースバイケースだったり答えがなかったりするが、みんなで真面目に考える場をつくっていくことが大切なのだ。続きを読む