【感想】後宮剣華伝 烙印の花嫁は禁城に蠢く謎を断つ

はるおかりの, 由利子 / 集英社コバルト文庫
(1件のレビュー)

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  • goya626

    goya626

    皇帝の高勇烈が仲の悪い皇太后から皇后として押し付けられた李宝麟はおしとやかで完璧な美人。勇烈は宝麟の顔さえ見ず相手にしない。気晴らしに宦官の服に身をやつしてスケートをしにいくが、そこで軽やかに滑る女性に一目惚れする。この女性こそが皇后の宝麟で、スポーツ大好きのお転婆娘だったのだ。結局、真相が分かって、あらためて二人は惹かれ合うのだが、これでめでたしめでたしではなく、まだ物語の5分の2ぐらいである。後宮の母としての立場に目覚めた宝麟は、後宮に中華風サッカーを持ち込んだり、病気の后妃に思いやりを掛けたりする。この後、さまざまな陰謀が沸き起こるのだが、宝麟は夫の皇帝を支えたり、女だてらに身体を張った活躍をしたりする。皇帝の勇列も実の母親の真実を知って、皇太后との仲を修復する。サッカーやポロが出てきたり、皇帝と皇后が剣のやり取りをしたり、皇后が皇帝をぶんなぐったりとなかなか面白い。このシリーズは、この巻で終了らしいが、黄金のワンパターンの面白さを満喫させていただきました。続きを読む

    投稿日:2021.10.25

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