【感想】私たちにはことばが必要だ

イ・ミンギョン, すんみ, 小山内園子 / タバブックス
(70件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
29
19
6
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • raie

    raie

    高校の時に読もうとしたときには、差別の構造も知らなかったし筆者の主張が強すぎる・偏っていると感じて途中で読むのをやめた。だが今回読んでいると納得する部分が多くて、そこに対する共感は女性差別だけでなく他の差別・抑圧の事例に触れたからなのか。
    女性差別だけでなく、様々な場合において適応できる会話法だと感じ、参考になる部分が多かった。
    人と話している中で、相手の意図がはっきり見えなくて、それにより知らないうちに自分の心が疲弊している場合がある。そういうことを防ぐための解決にもこの本は役立つ。
    自分が弱い立場にいる場合に他の人とどう話すか、という視点で書かれていて、もちろんその面で勉強になる部分も多かったが、同時に、自分が弱い立場にいる人と話す際にどういったことに気を付けるべきか、本を読む前よりも見えるようになった。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • 뚱뚱이

    뚱뚱이

    韓国のフェミニズムの本。
    友達が卒論書く時に読んでて、気になってたから読んだけど、
    学校で学んでたことが事細かに書かれてて、
    最近女性軽視発言を気にしなくなってた自分がいることに気づいてた。

    人間って最初は疑問に思っても、あまりにもその状態が続くと麻痺して何も感じなくなるんだよな。
    私は私らしく、違和感を得た時は声を上げなきゃ。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.16

  • wakakero

    wakakero

    2023.11.2
    韓国は徴兵制があるからこそ、フェミニズムが盛んなのかも…と思った。
    そして、それゆえに、女性の生きづらさが助長されてるのかな。
    でも、文中にあるように
    家父長制+男性の不満=男女平
    なんていう式は絶対成り立たない
    続きを読む

    投稿日:2023.11.02

  • つぶあんたいやき

    つぶあんたいやき

    著者の書き方が優しくて胸が張り裂けそうな想いで読みました。女性やその他のマイノリティの属性がある方には共感できることが多いと思います。
    委員長は男、副委員長は女 と決められている時代に生まれたので、これは当たり前と思って生きて知らないうちに諦めていたんだなと気付きました。

    なんか失礼だけど指摘するほどでもないかとうんざりしていたことがハッキリする本です。たぶんこの文章をキツいと思う人はまだ時代に取り残されていますね……
    全ての女性のためにももう少しだけ強気で生きていこうかなと思います。優しい人だけ大事にしろよな!!!!!!!!!!!
    心が強くなりますし、お薦めですよ フェミニズム初心者は読むべし
    続きを読む

    投稿日:2023.10.25

  • ソウテイ

    ソウテイ

    このレビューはネタバレを含みます

    すごく、よかった
    この本の良さをいろんなフェミニズムアカウントやそれこそ別のフェミニズム本の中で見ていて、何回か借りてもいたのに自分の中でのタイミングが合わずに(今回も途中まで読んで期限切れで1度返してまた借り直してやっと読み切れた)いた本

    これは、絶対手に入れたいと思った。

    どこがよかったなんて、本当に文面を上げていられないほど。
    繰り返し繰り返し大切なことが重ねられていた。身体と心に染み渡った。
    相手は私と「会話」をする気が本当にあるのか、
    相手が立っている立場はどういったものか、そこに自覚はどの程度あるのか、
    会話をする気や立場への自覚があったとしてあなたはどうしたいのか、
    自分が質問や相手の回答への評価をする側になること…

    私もなかなかあまり普段出会うことのない「フェミニズムに興味を(一見すると)持っている(風な)人」との会話の機会があると、変に失敗を恐れたり、このチャンスを逃さないようにしないとと気負ったり、あれもこれも伝えないとと焦ったりしていたけど、そもそもそれって変だよね、という新鮮な視点をもらえた。

    いろんな場面でさまざまな言葉にハッとさせられたり背中を押してもらったり、学びを得たりしたけれど、特に、結びの言葉にあった作者の気持ちの変化には打たれた。
    「図々しく本を書いた理由は、自分の心の声が信じられるようになったからでした。私はずっと、自分の心の声に確信が持て、確実になる瞬間を待っていた気がします。そういう日が来たら、私も声を上げようと。でも、事件のことを考えているうちにこう思うようになりました。だいぶ前から、私の声は自分が思う以上に信じられるものだったんじゃないか。自分の声しか信じられないときもあったじゃないか。だったらもっと、自分の声を信じてやればいいじゃないか、と。」
    私も、そうだった気がする。どこかもやもやするけれど、自分だけなのかもしれない。私が見えてる世界が、どこか歪んでいるのかもしれない。
    だけど違った。歪んでいるのが世界のあちこちで、その歪みにもっと早くから気づいて、声をあげてくれている人たちが世界中にいた。

    私は、私たちは、本来何をどのくらいどのように話すのか、だけでなく、そもそも話すのか話さないのか、という選択肢すら多くの場合で、持ち得なかったりする。
    そのことに気づいて、愕然としたり、呆然としたりもしたけれど、気づいたから、気づかせてもらったから、もう戻らない。

    私は私が話したいと思った相手とのみ、私の内側の話をする。そしてその内容に、相手の評価は受けたりしない。
    まずは、ここから。

    フェミニズムありがとう。
    いつも勇気をくれて。
    本当に出会えてよかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.27

  • assa/okome

    assa/okome

    フェミニズムについて書かれた本で、わたしが最初に手にした一冊。出会えてよかった。
    傷付いては笑ってごまかしてきた日々に塗りこむ軟膏のようでもあり、ワクチンのようでもある。自分を守るための「ことば」たち続きを読む

    投稿日:2023.02.10

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。