NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ

ジェレミー・ハイマンズ, ヘンリー・ティムズ, 神崎朗子 / ダイヤモンド社
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ■要約
    ・オールドパワーとニューパワーのどちらに所属するかがはっきりとすることはあまりない。連続している。
    ・価値観と組織モデルの2軸で考えるべき。
    価値観×組織モデル
    ニュー×ニュー 「クラウド」wiki、オキュパイ運動
    ニュー×オールド「チアリーダー」ガーディアン紙、パタゴニア
    オールド×ニュー「懐柔者」Facebook、ISIS
    オールド×オールド「キャッスル」Apple、安全保障局
    ・ミームで人を動かすにも法則がある。ACE(Actionable Connects Extends)を利用してうねりを作り出すことが求められる(一発で終わらせない)
    ・コミュニティの形成には、「報酬」「ステータス」「フィードバック」「信頼」「采配」のデザインが必要。
    ・参加者との距離を縮め、継続的な関係性を築き、さらなる参加者を増やし、参加特典を与えつつ、パワーバランスを取ること、これらがニューパワーの資金調達スキル。
    ・常にニューパワー型である必要はない。群衆を巻き込むかという「戦略」、自身もしくはやりたいことの「正当性」、権利を譲ったり予想外もしくは次善の結果を受け入れる「コントロール」、群衆への長期にわたるエンゲージメントを覚悟する「コミットメント」、これら全てにYESと答えられる場合にニューパワーを利用するべき。
    ・ニューパワーとオールドパワーは対立させるものではない。むしろ組み合わせることが大切で、それぞれのパワーを使い分けるタイミングを見極めるべき。

    ■学び、意見
    ・(学び)オールドパワーとニューパワーは、価値観・組織モデルのどちらにも存在し、マトリクスの関係がある。自身は、価値観のみしか考えていなかったので、「ニューパワーの価値観を持つ、オールドパワーの組織」(例ではガーディアン紙、ユニリーバ、パタゴニアが挙げられていた)という存在そのものに驚きを持った。
    ・(学び)ニューパワーを動員する手法が確立されており、実際に運用されているが、一方でこれまでのオールドパワーによる動員ほど、運用されていることに気付かない。ここに一種のニューパワーらしさがあると感じた。
    ・(意見)事例紹介が長い。海外書籍にありがちといえばそうだが、それにしても冗長に感じた。


    ■読むことになったきっかけ
    本屋のポップを見て。

    ■気になったワード
    オールドパワー ニューパワー
    ------------------------------------
    貨幣 潮流
    少数の人が握る 多くの人が生み出す
    ダウンロード型 アップロード型
    リーダー主導型 仲間主導型
    閉鎖的 開放的

    ・組織がニューパワーに転換するために必要な4つ役割
    「シェイプシフター(変身能力者)」変革を推進する人物。大規模な構造改革に日常的には携わらない。伝統に根ざしつつも組織を新しいアイデンティティへ導き、コミュニティと新たな関係を築くための精神的かつ象徴的な存在。破壊者ではなく、伝統と革新、過去と未来を、巧みに融合させる技量が求められる。
    「ブリッジ(橋渡し役)」新旧二つのパワーの世界を軽々と行き来できる人物。構造改革を自ら推進し、他部門のスタッフたちと一丸になることができる。肩書きだけの存在ではいけない。
    「解決策の探求者」「スーパー参加者」記載省略
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    投稿日:2019.01.11

  • ・(スマホによって)新しい参加の手段を手にした。
    ・成功するのは、人々の参加意欲を巧みに操れる者たちだ。
    ・拡散されるアイデアは、Actionable、Connected、Extensible
    ・「コネクティッド・コネクター」つながりを持ち、つなげる人。
    ・オーナーレス・ブランドにする。一貫性を持ちながらも変化し続ける。
    ・入会をできるだけ容易にする。その後、ハードルの高い行動のステップに上がってもらう。
    ・参加のステップの道筋を示す。TEDの事例。
    ・CFの研究を見ると、とにかく締切、切迫感が全てだということが分かる。
    ・ネットワークの参加者に対して、同志として協力を求める姿勢を鮮明にする。
    ・巻き込む相手に対して何を提供できるか。
    ・「問題解決者」と「解決策の探究者」
    ・あるときは前面にでて強烈な印象を与えるが、次にはさっと後ろに身を引く。
    ・「箱をしっかり描く」その上でコミュニティの協力を求める。
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    投稿日:2019.01.10

  • センセーショナルなタイトル・帯文と、ベストセラーということで読んだ本。

    IT時代の民主主義において、リーダーシップのあり方を考えさせられる。

    本書によれば、リーダーの価値観とモデルを分類すると、4タイプの異なるリーダーシップが存在するという。
    ●クラウド·リーダーは、ニューパワーのリーダーシップモデルを用いるとともに、ニューパワーの価値観を明確にし、尽力する。クラウド·リーダーは群衆のパワーを利用するだけでなく、群衆にもっとパワーを与えようとする。
    ●チアリーダーは、協力、透明性、参加など、ニューパワーの価値観を支持するが、オールドパワー式のリーダーシップを取る。パワーを分配する能力も意図も持っていない。
    ●キャッスルは、オールドパワーの価値観を持ち、オールドパワーのリーダーシップ·モデルを用いる。我々の多くが育った、伝統的な階層制と権威に基づくモデルで、軍隊、ビジネス、教育といった分野に幅広く浸透している。
    ●懐柔者は、群衆を動員し、ニューパワーのツールや戦術を駆使するが、オールドパワーの価値観に基づき、自らに権力を集中させるのが目的である。

    フェイスブックは懐柔者。
    ウイキドぺディアはクラウド·リーダー。
    よくわかる。

    レディ・ガガはクラウド·リーダー。
    トランプは懐柔者
    なるほど。

    プラットフォームの設計を企画するのに、参考になった。
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    投稿日:2019.01.06

  • 企業やNPO、市民活動等、何らかの形で人々を動かすパワーは、中央集権的な組織形態を取り少数精鋭のリーダーによりこれまで行使されてきた。一方で、近年は分散的なコミュニティの組織形態で多数の人々を行動に巻き込んでいく新たなパワーの形態が登場している。本書では、前者をオールドパワー、後者をニューパワーと定義し、ニューパワーにおける組織モデルや、成功に欠かせないコミュニティの組成方法などを、多数の事例からの帰納的アプローチによりまとめた一冊である。

    ただし、ニューパワーというものを単純に定義するだけであれば、その独自性はそこまで高くない。本書の価値は、”ニューパワー・マトリクス”という概念で、組織・意思決定のモデル×価値観の4象限で、様々な社会活動を整理している点にある。
    分かりやすいのは、両方がオールド、もしくはニューの象限に該当する社会活動である。前者は”キャッスル”と名付けられ、具体的にはアップル、ノーベル賞、ブリタニカ辞典などが当てはまる。後者は”クラウド”と名付けられ、オキュパイ運動やWikipedia、AirBnBなどが該当する。

    一方で、組織・意思決定モデルはオールドだが、価値観はニューという”チアリーダー”としては、伝統的な株式会社の形態を取りながら、事業運営にコミュニティを活用するようなパタゴニア、ユニ・リーバ等のメーカーが例示される。そして組織・意思決定モデルはニューだが、価値観がオールドな”懐柔者”として、UberやFacebook(一見、シェアリング・エコノミーの文脈でAirBnBと並べられることが多いUberが、このマトリクスでは異なる象限に位置している点は、この両者の違いを端的に表している)、そしてドナルド・トランプが該当する。”懐柔者”は主に分散的なインターネットをフル活用するが、その活動が表象する価値観は、権威主義的/伝統的なものである。

    組織・意思決定モデル、価値観が共にニューパワーに該当する”クラウド”型の組織とは、いわゆるティール組織と共通する部分も多く、新たな組織モデルを考える上でも参考になる一冊では。
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    投稿日:2018.12.30

  • 価値観、気軽さ、しくみ。コントロールを手放すことは、ティール組織とも通じるところ。
    長期に渡る自らのコミットメントが足りていなければ難しい。
    動いてもらうためには規範を示すことが重要とあり、納得。

    投稿日:2018.12.08

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