フーガはユーガ

伊坂幸太郎 / 実業之日本社
(390件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
81
145
119
15
0
  • かなしくて、でも、ほほえんで...

    なーんて、カッコいいタイトル付けちゃって、とお思いになるでしょうね。でも他に言いようが思いつきません。伊坂さんの作品に通低するこの読後感。
    今回も私、やっぱり泣きながら微笑んでいます。

    投稿日:2018.12.17

  • 待ってました

    あれだけ多作だった作家さんが1年も空いたものだから,心待ちにしていて,一気に読みました。

    フーガとユーガは主人公の双子の名前。ある日,二人の間に驚くべき現象が!
    この「個性」をもとに話しが展開していきます。誰しもこんなことができたら良いなと思ったことがあるかもしれませんが,いざとなったらどうなるだろうかと。

    ただ,彼らやその周囲の人達の置かれた劣悪な環境は,物語の最後まで引きずられることになるので,ちょっと嫌な感じがすることは覚悟してください。
    ただ,物語の最後は心温まるものではあるとは思います(一応)。

    最後に以外な人が活躍したりと,この作家さん特有のテイストがふんだんに盛り込まれていて,満足感があります。ただ,今回も(私の好きな)魅力的な女性がでてこなかったのが残念ではありますけど。
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    投稿日:2019.01.06

  • 重くて暗くて、明るくて軽い

    読み始めた瞬間から、もう止められませんでした。一気読みです。悪でも善でもなく正義だと思うけど、押し付けがましくなく。切なくて胸が痛くなるけど、あたたかくなる。ユーガの語りで最後まで進んで行くので、もしかして最後のどこかに救いのトリックがあるのか?とあちこち探してしまったほどでした。続きを読む

    投稿日:2019.03.07

ブクログレビュー

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  • ピスタチオ

    ピスタチオ

    高杉に経緯を話すと同時に読者も騙されていて、話し終わると同時に一気にそのファミレスでの時間軸に収束、そして行き引き込まれて行く感じがたまらない。

    P200辺りからいよいよ伊坂幸太郎節に。終盤までまんまと嘘を信じて読み進めてました。

    フーガはユーガ。

    少しグッときました。
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    投稿日:2021.01.05

  • kurumicookies

    kurumicookies

    「フーガはユーガ」フーガは、風我。ユーガは優我。主人公は双子の常盤風我と優我。兄が優我で、弟が風我。「風我は優我(優我は風我)」ふたりでひとりの物語。

    この作品の雰囲気、言い回し、表現がやっぱり今まで通り「作者らしさ」が感じられた作品。私の感じるこの作者の描く主人公は冒頓で、無口。描写は「ひょっとして、この言葉何か意味する?」と引っ掛け、最後に「あれ?そんな展開?」と、しかもあっさり、主人公が亡くなってしまう…
    世の中の悪人と呼ばれる人が実は意外にも気が弱かったり、善人だったりと、物語の中では何かしら悪なんだけれど憎めないキャラ設定である。(あくまでも私見なので、井坂幸太郎ファンの読者の方から見たら異議ありと言われるかもしれませんが、そこはご容赦ください)
    そしてもちろんステージは、仙台。

    今回も仙台。そして、訳ありの生い立ちである。本作は兄の優我の語りで、物語が進んでいくが、今回もすでに「犯人がここにいた!」なんていう展開で、主人公も「そんなところにこだわるなんて!」といつもながらの性格でありながら、そこに筆者のこだわりを感じる。

    彼らは誕生日限定で2時間おきにふたりが入れ替わる。ふたりで生きる。ふたりの意味を考えるときに、こんなこともありうることかもしれないと思う。

    双子の家庭は貧しく、父親はDVで父親におびえる毎日を過ごす。そのために、家にいる時間を少なくするために関心を持っているのではなく、誰かを助けたいという気持ちではなく、単に暇つぶしのように誰かの手伝いをする。「暇な僕たちにとって一番、楽しい時間の過ごし方は、誰かを手伝うことだった」
    この言葉が目に飛び込んできた時、これが本当の善意というものではないのかと、なぜか心が熱くなった。

    DVを受けているので、無関心、日常に怯えるというわけではなく、自分たちは気がついていないが、実はすごく優しい双子の物語とまとめたい。
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    投稿日:2020.12.24

  • ハ音

    ハ音

    このレビューはネタバレを含みます

    2020.12.14読了。リズミカルでスリリングな展開はさすが。飽きる事なく最後まで一気に読んでしまった。他の作品に比べて、少し生々しく醜い表現が多いように思う。それがまた魅力だが、嫌な人は嫌なのでは。
    表現手法が勉強になる。ストレートにその情景を表現しないが、ストレート以上に伝わる比喩で、情景を臭いや質感を添えて提供している。無数の伏線回収はもちろん、読み終えて初めて納得する、一見訳の分からないタイトルがいつも楽しみ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.12.14

  • hkStrix

    hkStrix

    他の評価のように終始救いようがない状況下にいる双子。2人に何の罪があってこんな運命を背負わされるのだろうと思うけれど、自分がたまたま恵まれた環境にいるだけで知らないところでこんな運命を背負ってる人もいるのだなと思う。残された人たちは幸せになってほしい。続きを読む

    投稿日:2020.12.11

  • 鴨田

    鴨田

    読後感は、大昔に読んだ「砂漠」に近い感じ。
    小玉さんとハルコさんには、幸せになって欲しい。
    ワタボコリ君の終盤での活躍には、すごく嬉しい気持ちになった。

    投稿日:2020.12.09

  • りき

    りき

    このレビューはネタバレを含みます

    これはとても面白かった。映画やドラマを見ているような臨場感があった。

    主人公は風我と優我という双子の兄弟で、その生い立ちを軸に話が進んでいく。決して明るい話ではなく、両親は虐待やネグレクトしているし、その周りの子供たちも「毒親」と言われるような家族と暮らしていたり、小学校におけるいじめなど、現実の暗くて救いようがない部分が描かれている。読んでいるだけでも、特に双子の父には言いようのない不快感と怒りを覚えた。
    風我と優我は、毎年の誕生日にお互いのいる場所に2時間おきに瞬間移動のように入れ替わってしまうという特殊な状況の中暮らしていて、そのことがストーリーを進めていく上でも大きなキーポイントになっている。とてもフィクションらしい設定だけど、実際にこんなことが起きる身になったら大変で敵わないだろうな。

    「生まれついた時点で人生の絶望が決まっている。その親が死んでも、失われた人生は挽回できない。」というような言葉を読んだ時には、そのような状況下で現実も生きている子供たちがいるんだろうということに心が痛んだ。「子供は親を選べない」とはよく聞く言葉だけど、今まで自分事として考えたことはなく、この本を読んだことによって当事者として考える想像力を授けられたような気持ち。

    えてして暗い部分が多い話だけど、双子同士の信頼関係というか「お互いが自分自身」というような一心同体感は、生い立ちがそうさせた部分もあるとはいえ、いいなと思った。

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    投稿日:2020.12.04

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