【感想】スキン・コレクター 下

ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
5
7
2
0
0

ブクログレビュー

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  • ありママ

    ありママ

    初めてリンカーン・ライムシリーズに挑戦。
    面白かったけど、これほど有名で評価の高いミステリー小説のわりに読みづらくてしんどく感じました。
    カタカナの登場人物がたくさん登場するのに、姓名のどちらも使われているので誰が誰だか、というのは海外小説なので仕方ないとして、過去の事件や物語の中の小説が出てきたり、専門用語が多く何のことだかわからなかったり。そして一番困惑したのはこれまで読んだどのミステリー小説よりも鑑識現場などの情景がイメージしづらく感じたところです。
    展開はスピード感があり、どんでん返しも面白かったです。
    映画も有名なためか、いかにもハリウッド映画らしいシーンを何度も想像しながら読みました。
    他のリンカーン・ライムシリーズを今後読むかは悩み中。
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    投稿日:2024.02.09

  • small-face

    small-face

    結末が二転三転する素晴らしい良作。てんこ盛りの内容にも関わらず、伏線回収も含め見事なストーリー展開だが、個人的にややスリリングさに欠けるように思えたのは贅沢な要求か。

    投稿日:2023.10.08

  • ケロンボ

    ケロンボ

    このレビューはネタバレを含みます

    関係のない二つの出来事が、やがてラストで繋がる驚きがあります。完全な、ライム対ウォッチメイカーの対決ではないですが、ライムとウォッチメイカーの会話は天才同士の会話らしく面白いです。
    過去作を順番に読んでいた方がたのしめます。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.28

  • シュン

    シュン

     リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。

     本書でも犯罪者側からの視点で描かれる人狩りのシーンは濃厚なインパクトに溢れている。タイトルにあるスキンは文字通り皮膚である。刺青師を伺わせる殺人鬼が突然アンダーグラウンドに登場し、かなりのペースで連続殺人を狙う。狙うと言ったのは、このシリーズには珍しく未遂により逃げおおせる被害者もいるからである。

     サックスとライムのコンビネーションはいつにも増して強くタフで、時には甘く、そこに『ボーン・コレクター』からは随分と成長したパム・ウィロビーが加わって、捜査基地は本作ではホームドラマを思わせる一種不思議な空気に彩られる。他にも常連メンバーの一人が窮地に陥り入院と治療を余儀なくされるなど、シリーズならではのバリエーションに満ちている辺りも、シリーズ・ファンにとっては読みどころとなる。

     しかし何よりもメイン・ストーリーのツイストの巨きさが、本作の特徴であろう。刺青師による連続殺人と見えるメイン・ストーリーが次々に異なる色に染まって、真実が一体どこにあるのかがわからなくなるほどのストーリーのどんでん返しは、久しく見られなかったディーヴァー節を文句なしに味わえる一編となっている。ディーヴァーのツイストがこれでもかとばかりに謳歌するある意味独壇場。マジック・ミラーのようなプロットに目が回るほどだ。

     何よりもツイストのスケールが凄い。犯罪者の動機、被害者選択の方程式などがどこにあるのか、目眩がするほどの転換を開始する後半部において読者が読まされていた世界が思わぬ方向に大転換してゆくこのディーヴァー的快感ワールドこそががシリーズの目躍如たるポイントである。前半には決して見られなかったスケール感が爆発するパワーという点においては、久々にパワフルな読ませ方を強いられてしまった。騙される快感に導かれ、いつの間にかディーヴァー作品の引力に引き寄せられてしまう自分を発見する。

     前半のスローな展開を信じるなかれ。あちこちに仕掛けられた罠は後で存分に振り返ることになるだろう。ディーヴァー・パワー全開の作品として代表作的一冊である。おススメ!
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    投稿日:2023.02.26

  • はな

    はな

    面白かった!
    どんどん引き込まれて最後まで!
    ボーンコレクターとウォッチメーカーを再読したくなった
    でもハードカバーが重たいな

    投稿日:2022.11.01

  • 随你行

    随你行

    めちゃくちゃ面白い。連続殺人犯からの国内テロ事件にパムの恋人にやはりウォッチメイカー。ウォッチメイカーが序盤から登場する伏線パムの恋人の伏線がラストまで最大限活用されているのが感心した。

    投稿日:2022.06.28

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