【感想】江戸を造った男<文庫版>

伊東潤 / コルク
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
9
5
1
0
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ブクログレビュー

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  • あしげ

    あしげ

    「河村瑞賢」教科書に載っていた人物らしいが、恥ずかしながら初めて知った。
    当時の大事業を現代なら当然とされている、人、物、金をうまくまわし、成し遂げていく姿は痛快。
    また、人は情によって動くもの、自分以外、何事にも一生懸命打ち込んでいる人は年齢立場関係なく、すべて師である。という言葉に感動する。
    年齢的に引退が見えてきている自分に活をいれてくれた素晴らしい本。さすが伊東潤!!
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    投稿日:2023.10.13

  • ぐーたら主婦

    ぐーたら主婦


    河村瑞賢の名は、教科書や小説で知っていたが、東廻り航路や西廻り航路を作ったというのがどういうことなのか具体的に分からなかった。この本を読んで、長年の疑問が解けた。
    一商人であるのに、数々の功績をあげたのは、驚きだった。続きを読む

    投稿日:2023.02.07

  • momofkwtn

    momofkwtn

    『商いとは人のしないことをし、人の望む物を望む形で供すること。』
    まずここから始まる。
    河村屋七兵衛自身は、学問や芸術で大成したわけでもなく、抜きんでた技術を身につけていたわけでもない。ひたすら実直に困難に立ち向かうだけ。

    『大計を論ずる者は小費を惜しまず。速きを欲さずしておのずから速き者なり。』
    物事を推し進める奥義ではないだろうか。

    『いつか死ぬその時に、もっとがんばればよかったと思わないために、今出来ることに全力を尽くさねばならない。』
    『人の成功を喜べる者に、商いの神は微笑む。』
    『人なんてものは皆、取るに足らないもんさ。だがな、取るに足らない男ほど何事にも真摯に取り組む。そして成果を出す。その見本があんたさ。』
    『人とは怒鳴りつけて動かすものではない。その人の気持ちを理解し、人それぞれの値打ちを尊重し、気分良く仕事ができる環境を整えてやれば、人はいくらでも力を発揮する。』
    なんの道にも通ずるような、深いセリフの数々。

    再読希望
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    投稿日:2022.08.30

  • muushikamiishika

    muushikamiishika

    解説には「河村屋七兵衛の名を知る人は多い」と書かれていたが、私は、この作品で初めて知った。物流、防災、食料増産、資源開発。経済の大本となる大きな事業を、これほど多く手掛け成功させた人がいたとは。しかもそれが、江戸時代の一商人が成し遂げたことだとは。まるで、天下取りの一代記のような壮大な一生は、実に面白かった。
    もちろん、七兵衛こそが、面白い一生だったと心から満足していることだろう。
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    投稿日:2021.08.11

  • dsukesan

    dsukesan

    江戸時代、当たり前と思っていた西廻り航路、東廻り航路も、その創成にはこれだけのドラマがあったのかと気付かされる。
    河村屋七兵衛(河村瑞賢)の生涯を辿り、航路開発のみならず、様々な治水や銀山開発へ取り組むドラマが描かれる。
    プロジェクト管理、ミクロ経済学、人生訓、様々な視点からも気づきと刺激のある小説。江戸時代の行政、公共事業がどの様になされたか、プロジェクトXの様に読めた。
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    投稿日:2021.07.06

  • プッチ

    プッチ

    江戸時代の商人ながら治水、灌漑、鉱山採掘などの大型プロジェクトを主導した河村屋七兵衛の物語。その目覚ましい活躍は今の時代からは想像を絶するものだったのだろう。小説としてはやや武勇伝すぎる、また歴史の文献的な感じもあるが、それが七兵衛の姿を現しているのかもしれない。続きを読む

    投稿日:2021.05.22

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