【感想】人生はどこでもドア―リヨンの14日間

稲垣えみ子 / 東洋経済新報社
(54件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
22
10
15
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • north

    north

    このレビューはネタバレを含みます

     アフロの稲垣えみこさんがリヨンで生活した2週間を書いたエッセイ。面白くてあっという間に読んだ。
     どこでもドアでよその国に飛び出し、いつもの自分通り生活して、そこに前から住んでいる人に薦められたものを食べたり見たり、自然体で過ごせたら楽しいだろうな(女一人がエアビーで民泊に泊まるのは心配ないのだろうかと、小心者の私は不安に思うのだが)。気負わずちょっと出かける感じで旅できたら・・・と旅心を刺激された。
     稲垣さんの素晴らしいところは、旅を通じて自分が何を求めて毎日生きてきたかに気づくところ。旅は決して変身の場ではなくて、むしろ本当の自分が現れる場なのだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.17

  • cookingresearch

    cookingresearch

    このレビューはネタバレを含みます

    元朝日新聞の記者で原発の事故後退社して、電気をあまりつかわない生活をしていることで知られる稲垣えみ子さんのフランスリヨンでの民泊体験記。
     フランス語や英語もそれほどできるわけではないと本人は書いているが少しはできるようである。
     いわゆるパック旅行とは真逆の観光地をめぐらず、地元の人たちと同じようにリヨンという街で生活してみようとし、どのように現地人と交流できるかと四苦八苦する本である。
     もう少しフランス語を勉強すればもっと面白い旅になりそうだと思ったが、本人はできるだけ自然体で(ありのままの自分で)フランスの人と人間的なつきあいができるか挑戦したような旅である。
     稲垣さんは滞在先のフランスでもパソコンを開いて、日本からの仕事をこなす(文章をかいている)。
    日本のスーパーでは誰とも話をせずに買い物ができてしまうが、フランスのマルシェでカタコトのフランス語でコミュニケーションをとろうとする稲垣さんの姿勢は反原発の彼女なりの運動(社会的な運動ではなく、彼女の私的な)なんどと思う。
     それは笑顔と気遣い、思いやりに実満ちた社会の古構築をめざす運動と言えるだろう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.31

  • bossmama

    bossmama

    この方の生き方は本 ラジオ番組などで共感できることが多くあります。自分が今までしてきた旅行と重なる部分が多くありワクワクしながら読みました。私の旅は名所 旧跡も良いのだけれど人との出会いが旅の醍醐味だと思っています。鉄道の旅が好きなのでその時出会った人々は今でも強く心に残っています。いろいろな都合で暫く海外へ出掛けていなかったのですが5月ごろイタリアへと調べていて挫けそうになっていた背中を押してもらった気になりました。本気で取り組んでみます。続きを読む

    投稿日:2023.12.29

  • gongon870

    gongon870

    軽快な文章と親しみやすい人柄。誰かに親切にされるのと同じぐらい親切を誰かにすることを信条とする江戸的な持ちつ持たれつの人付き合いを、言葉の通じないリヨンで実践しようと思い立ち、まずはよく観察、発見、考察し、試行錯誤する。それってまさに生きるということ!旅という日常から離れた場所で、純粋に生きることに向き合った記録とも言える。続きを読む

    投稿日:2023.12.17

  • watashino-honndana

    watashino-honndana

    最後は「あははっ...!」って感じだった!

    何も準備しないリヨンへの旅、でも旅ではない!
    そこに自分のいつもの生活を持ち込んで暮らす...という14
    日間の試み??
    読みながら笑っちゃう、心細さが伝わってくる(クスッ
    いやー正直にここまで書けちゃうアフロ姉さん、すごいです。
    自分を奮起して、果敢にチャレンジ...
    すごいすごい、そして笑っちゃえるのはアフロ姉さんの心の声が読み取れているから(事細かに書かれている)

    いやーーー面白かったです。一気読みです。
    そして学ぶことも沢山あって...
    人間関係も、日々の生活も...そういうこと全てが自分なんだってこと、そして自分を誤魔化さずに、変えずに貫けってこと...

    旅行記だけど日々の生活って大事!とかしみじみ思う。
    読んでいて楽しかった。。。
    アフロえみ子姉さん。いいねっ!
    続きを読む

    投稿日:2023.10.29

  • KAORi.

    KAORi.

    リヨン& 稲垣さんの本だったから手に取ってみました。

    まさに20年以上前、このスタイルでひとり旅をしていたなーと懐かしみながら読みました。

    暮らすように旅をすると伝えても、当時は「で、何しに行くの?」と理解されなかったのですが、airbが出来てそういったスタイルの旅の認識も変わったのかも。

    50代で初挑戦した著者の体力と気配りすぎるくらいの精神力に感心しながら、私もまた出かけてみたくなりました。

    海外でも日本でもInternet caféや図書館を探さなくても街中でネットに繋がれる時代。

    簡単に繋がれるからこそのリアルな人との関わり、優しさ、笑顔や感謝に飢える気持ちも、わかる気がしました。

    どこにいても自分らしく人と繋がって過ごすことができるのは素晴らしい、人生はどこでもドア。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.09

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。