【感想】あなたに伝えたい政治の話

三浦瑠麗 / 文春新書
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • リアリスティックでフェアな姿勢

    学者さんが書いた政治の本というと、なんだか難しい本のように思えますが、ですます調で書かれているうえに論旨も明快なので、どんどん読んでいけます。

    また、あえて詳細な各論に入ることはせず、おおまかな概論について書いていますので、内容がマニアックになりすぎないところも、読みやすさを生んでいると思います。

    この本の良さは、語弊があるかもしれませんが、優しさがあることだと思います。優しさというより人間的と言った方がいいかな?

    こういう悪いところはあるけど、結果的には良い部分もあるんだよ、というような悪いところばかりを拡大しない姿勢と言いますか…。

    ぐうの音もでないほどに相手をやっつけるわけでもなく、ずばずばと物事の見方に斬り入るわけでもない。

    政治の本としてはいたってリアリスティックでフェアな姿勢で書かれています。

    昨今の学術書以外の政治関係の書籍は、攻撃的なものが多いので、この点は新鮮に思いました。

    欠点としては、一冊の本としてはまとまりに欠けることでしょうか。学者さんが書いたにしては、すべてを網羅しているわけではなく一冊の本としての構成はゆるめです。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.07

ブクログレビュー

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  • ちゅん

    ちゅん

    政治の大きなテーマについて話す本。
    外交安全の割合が大きい。経済もまあそこそこ。この人の文章が合わない。

    投稿日:2021.12.19

  • tohakkei

    tohakkei

    丁寧に国内外の政治情勢について分析されており勉強になりました。悪による平和と正義の戦争、という表現がありましたが、難しい問いですね。たまたま今日の大河ドラマで、明智光秀が、戦をなくすための戦の必要性に気が付くという場面がありましたが、今の世の中もだその途上なのかもしれない。いざとなったら自分は銃が取れるか、はなはだ心もとない。妻子のためなら戦える気はしますが。続きを読む

    投稿日:2020.11.09

  • katoetu

    katoetu

    政治って難しいな。経済、行政、法律、軍事、外交、教育、福祉どれもこれも複雑に絡んでる。

    軍を民主的に統治するために確立されたのがシビリアンコントロールの原則。
    日本に突きつけられているのは、世界で起きている紛争について、主体的に考え、リスクの伴う判断も負わなければならないということ。

    リベラルって?
    憲法9条と平和、専業主婦と働く女性、組織労働者と非正規労働者。壁を取り除くのは難しい。

    高齢化と言う票の格差の温存による都市部の軽視で、日本の投票者の平均年齢は60歳近くになっているのでどうしてもなってしまう。

    少子化対策に9ページ!誰でも入れるようにするというのは賛成だけど、保育所間で自由競争させるのはないなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.29

  • さよなら!僕のマクガフィンたち

    さよなら!僕のマクガフィンたち

    途中で読むのを止めていましたが、読むのを再開し、読了。

    本作は、著者のブログ山猫日記の記事を整理アップデートした新書。

    ブログはタイムリーな時事ネタをリアルタイムで読めることが良い。
    ブログ元にした本書では、著者の見解の本質的な部分を浮き彫りにしている。続きを読む

    投稿日:2019.12.03

  • nksntks0922

    nksntks0922

    読了。面白かった。本当に正しいことか、正直わからないが、一番分かりやすいと感じた。世のオッサンと呼ばれる私たちが下僕になるのが理解できた。攻殻機動隊にでてきた草薙少佐が、書いた本のように感じた。人のことを中傷していないのが良いと思う。続きを読む

    投稿日:2019.08.07

  • caponyan

    caponyan

    リアリズムとこれから日本が歩む道の心細さと怖さを考えさせられた一冊。
    僕自身、戦後秩序からバブル崩壊、21世紀初頭の政治に関して認識が整理できていないところがあったので、本書の透徹したリアリズムに基づく各ファクターの整理と提示を読むことで、現実を把握するという意味で有意義だった。
    安全保障については理想論ではなく現実を直視すべきというのが著者の基本的なスタンスだと思うし、そこには概ね同意できる。正規軍を持つことが国家の構成要素として必須であることが国際的な常識であることも、安全を担保するには一定の血のコストを覚悟することが必要という現実があることも理解できる。が、やはり日本人としてはそのドライな要件に沿わせることは怖い。安全保障政策の主たる目的には戦争回避が含まれるはずだけれど、そのために戦力を堂々と保持していくことの怖さ。台頭する中国や危険な北朝鮮、アメリカの一国主義的指向への変化……という情勢の中で、震えながら道を選んで踏み出して行かねばならないのかと、一考した。
    勿論、僕個人はそんなことばかりを考えて暮らしていくわけではないし、これはこれ、それはそれ。著者のようなその分野の専門家の見解を時に咀嚼しつつ(鵜呑みにはしない)、粛々と自分の暮らしを作って行くだけなのだけれど。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.23

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