【感想】「武国」日本

佐伯真一 / 平凡社新書
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • たけ坊

    たけ坊

    日本はサムライの国という自国意識、すなわち武国日本という自国意識はいつ生まれたのかという問いに対して、時々の人の書き残したものから答えを見つけていく。
    古代から神国意識があり、粟散辺土意識というコンプレックスと結びついていた。鎌倉初期頃、日本の弓矢が大きいことから単純に日本の武は優れているのではとなり、武をもって治めることはよくないことではありながら、武が重視され始めた。武士が権力を握り、文=公家、武=武士という図式が生まれてから文=外国、武=日本となって豊臣秀吉の時代には武を前面に押し出す考えが生まれていた。江戸末期の尊皇攘夷の思潮に武国論は引き継がれ、明治維新後の学校教育の中でも庶民に定着していったのではないかとする。
    大事なことは、伝統と思っていることが本当にどれだけの伝統を持っているかをしっかり認識しておかなければいけないということだな。
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    投稿日:2023.08.03

  • hamakoko

    hamakoko

    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00032267/

    投稿日:2022.09.07

  • Στέφανος

    Στέφανος

    第1章 「神国」日本(「神国」とは何か;平安・鎌倉時代の神国意識;蒙古襲来と自国観)
    第2章 弓矢の誇りと「武」の価値(弓矢の誇り;「武」の価値と軍記物語;武士の自意識の発達とその表現)
    第3章 「武国」意識の成立と展開(秀吉の「武国」意識と朝鮮出兵;「武国」意識の理論化;ナショナリズムと「文武」)
    第4章 「武国」から「軍国」へ(「武国」意識の広がり;幕末維新期の「武国」論;「武国」論と「軍国」日本)

    著者:佐伯真一(1953-、千葉県、日本文学)
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    投稿日:2019.05.08

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