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三田誠広 / 集英社新書 (4件のレビュー)
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「ゆっくり考える」
源氏物語は、源氏が主人公の物語ですが、時は、藤原氏が全盛の時代なので、これは反体制文学であるといえます。なぜ藤原道長は、紫式部の執筆を庇護したのでしょうか。この疑問に答える一つの可能性を提案します。 …https://www.honzuki.jp/book/308761/review/277120/続きを読む
投稿日:2023.02.03
Bm
このレビューはネタバレを含みます
筆者が小説家だからか、次回作へ向けての下調べとプロットのような本。 前半は藤原一族を中心とした政治の解説。系図もあり初心者にもわかりやすい。 後半は紫式部と道長の関係の解説…ではなく資料に基づかない筆者の推測。 藤原一族の摂関政治全盛期において、実在する源姓を主人公とした『源氏物語』。 源姓は時代の敗者ともいえる臣籍降下した元皇族に与えられる姓、藤原氏が権勢を振るう前の親政時代が舞台、悪玉は藤原氏がモデル。 藤原兼家が確立した摂関政治黄金期に抵抗勢力の源氏 反体制の文学であるということらしい。 しかし、道長は源の入婿になっているので源側の人間とも言える。 筆者は道長を「気遣いができる好人物」としているが、様々な傍若無人な振る舞いが記録に残る道長をいい人間として描き、後半の紫式部との相思相愛のラブロマンスに繋げたいのだろう。 紫式部は少女時代から土御門殿に出入りしその頃から源氏物語を執筆。さらに道長と肉体関係を持っており、その影響で父親は受領に任命された。道長との関係がバレたことで越前に同行したが、道長が藤原宣孝との縁談を斡旋しさらに結婚中にも道長と肉体関係がありその結果生まれたのが娘である…と筆者は考えている。 紫式部が藤原道長の愛人であったという説が下敷きになって資料を集め推論を組み立てたのだろう。 根拠がない説を断定口調で述べているのは残念。
投稿日:2022.05.21
ignacio
紫式部を取り巻く人々の関係性や「ことの成り行き」が、著者の洞察によるそれぞれの思惑と共に時系列で語られているので、日本史や百人一首で名前を聞いた人々が権力を「持てた側」「持てなかった側」として織り成す…物語をざっと俯瞰したような感じでした。何度も家系図を見返し、百人一首の解説書も出してきて、楽しく読みました。続きを読む
投稿日:2019.03.04
miyashin
藤原地獄から抜け出せず、人物関係が掴みきれなかった。 自分の勉強不足。 もうちょっと勉強してから再読したい。
投稿日:2019.02.12
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