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柚月裕子 / 角川文庫 (123件のレビュー)
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総合評価:
かととら
佐方シリーズは裏切らないおもしろさ。
今回は、ずっと秘密にされてきた佐方の父親の罪が、納得のいく形で落ち着いてくれて、少しホッとしている。どの世界も、権力とか出世欲とか色々なものが渦巻いて全くやりきれない。だから、佐方のような人間に惹かれ…てしまうのだろう。続きを読む
投稿日:2019.03.15
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roke40
次回作が楽しみです。
柚月さんの作品は『孤狼の血』『凶犬の眼』など警察官に纏わるシリーズを読んでいますが、 今回は検察官のシリーズでした。 共通して貫かれるのは正義。戦う相手は権力。粘り強く戦い大逆転へと誘う、その爽快…感がたまりません。最後は正義が勝つというシンプルな構図ですが、証拠を地道に集め容疑を固めていく緻密な捜査の過程が描かれ、雪崩れ込むように裁判への向かう。次の展開が待ち遠しくなりページを捲ってしまいます。次回作が楽しみです。 続きを読む
投稿日:2019.05.14
老眼の本読み
参りました!
柚木作品の大ファンですが、本シリーズの前作2作品、「最後の証人」、「検事の本懐」は短編集であったため、若干物足りなさを感じていました。しかし、今回本作品「検事の死命」を読み進めるうちに、前作2作の各短…編が生き生きと繋がり、その構成、展開に感銘を受けました。参りました、見事です。続きを読む
投稿日:2020.02.11
thutomu
佐方貞人シリーズ第3弾
佐方貞人シリーズ第3弾。 前作同様、佐方が若手検事の時の話(中短編集)。 人情噺といってよい「業をおろす」も良かったけど、やはり最後の「死命を賭ける」と「死命を決する」の連作に惹き込まれた。 人…間の感情を丁寧に描写できる作者の力量を感じた。続きを読む
投稿日:2023.04.20
"powered by"
kchiaki1025
佐方貞人シリーズ。 社会人になって最初の頃は、ただ我武者羅に、目の前の仕事に真摯に、執念をもって取り組んでいた。 しかし、キャリアと言う名の時間を重ねるなかで、「これくらいで良いや」や、「明日が締切だ…けど、数日なら遅れても問題ないな」等と言う、経験からの抜きどころを覚えた。若くないから体力が。。。新人と違ってやる事が多くて。。。仕事の為に生きている訳じゃない等、自分にたいする言い訳は沢山あるけれど、要はあの頃の自分に対して恥ずかしいのを隠しているんだ。 そんな自分に、泥臭く、自分の信じる正義を追いかける姿を心地よく、格好良く描いてくれる本作は、忘れていた大切なものを思い出させてくれる。 私も、数十年前の自分に恥じない様に、もう1回あの頃の理想の姿を追いかけてみようかな。きっと、数日で息切れするだろうけれど、その時は少しやすんで、また追いかけてみればいい。ちょうど、ニコチン休憩を必ず入れる佐方の様に。続きを読む
投稿日:2024.04.06
おけいはん
このレビューはネタバレを含みます
『業をおろす』では、前作『検事の本懐』の中の一話、『本懐を知る』で明らかとなった佐方の亡き父・陽世に纏わる真実に再びスポットが当てられるので、先にそちらを読むことが推奨される。 佐方にとっての父であり、祖父敏郎にとっての息子である陽世の「本懐」を守り続けなければならない佐方の苦しみ。何もできず歯痒い思いを抱き続ける佐方を優しく導く英心に心打たれる。 結果的に陽世の「本懐」は破られることになるが、現世の人々を正しく導くこれも住職である英心の「本懐」。 刑事部編と公判部編に分かれた『死命』は、佐方と彼の上司である筒井の検事生命を賭けた闘い。権力に屈することなく、正義を貫こうとする二人とそれを見守る増田。それぞれの矜持を描いた熱い作品。息の詰まるような法廷での闘いを熱量をもって描いている。
投稿日:2024.04.01
みたらしだんご
佐方貞人シリーズ 今回も良かったです。 というか、個人的には一番です。 陽世の章も素晴らしく、涙腺が崩壊でしたが 後半二章の『死命』は読み応え充分でした。 特にクライマックスの佐方が証人を怒涛の様に 追い詰めるシーンはスカッとしました。
投稿日:2024.03.24
のりぴ
シリーズ第三弾、ここまでのシリーズの中で1番好きです。特にタイトルの「死命」がついた後ろ2話は読み応えがありました。権力に屈しない佐方検事天晴れです!
投稿日:2024.03.23
ここ花
重版出来を34回も重ねている検事・佐方 貞人の人気シリーズ。私は初めてでしたが 十分堪能できました。 3つの事件からなり、タイトルの「検事の死命」は第3話と第4話。女子高生を痴漢したとされる容疑者の裁…判ものですが、わかりやすく、 堅苦しくなく、 冤罪なのか虚偽なのか追求していくその過程が読み応えがあります。 佐方検事の飄々とした人柄と、正義感は魅力的で、シリーズ全てを読みたくなります。 柚月裕子さんの、いつもながら男っぽい筆致が、ストーリーに箔をつけていると思います。続きを読む
投稿日:2024.03.04
じゃず
最近は佐方貞人シリーズや法廷遊戯など、リーガルサスペンスをよく読んでいますが、今作の終盤論戦は久しぶりにハラハラしました。 本当にシリーズが進むたびに佐方貞人という主人公が好きになる…
投稿日:2024.02.25
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