【感想】古代日本人と朝鮮半島

関裕二 / PHP文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • いりちゃん

    いりちゃん

    九州北部と朝鮮南部が地理的に近く、ヤマト建国前後に関係が深かったであろうことは想像にかたくない。本書を読みながら、では当時の意思疎通はいかようなものであったのかとふと思った。百済、伽耶、新羅、高句麗、そして倭国、古代朝鮮語と古代日本語?はたまた異なる言語があったのか?当時の人がお互いの言語を理解して通じていたのなら、現代人よりはるかに国際化が進んだ人達だといえる。4世紀の朝鮮半島を覗いてみたい。続きを読む

    投稿日:2023.01.30

  • teshiigogo

    teshiigogo

    飛鳥時代より前の時代の外交や古代国家ヤマトの政体について紐解く書に出会った。今から半世紀前に教科書や社会の先生から習った事がその後の考古学による発見、検証により誤ったことだったことを知りえたことは日本人とはを考える点でも意味あることであり、下手なミステリーより様々な想像を掻き立て読み応えがある。
    例えば、ローマの政体は紀元前より確立しており、今と変わらない権力争いや治世が行われたことは様々な書籍が残されており詳細に検証されているが、当時の日本は未だカミさまの神話の世界であったことが不思議でならなかった。これが過去の歴史を被覆する手段としての日本書紀や古事記だとしたら、我々はまんまと編纂者である藤原不比等や持統天皇により騙されたことになる。事実この部分が解明できず、長年邪馬台国(奴国、ヤマト国家に滅ぼされる)という豪族の小国家という末節に焦点があい、中国の古代国家や朝鮮半島国家という国際関係のパワーバランスで思考することを敢えてしなかったのではないかと考えられる節さえある。
    本書は海の向こう側の情勢と国内情勢を遺跡から出土する遺物の分布や大陸側に残された資料をもとに類推し、本書を成した。フレームワークとしての古代日本を理解する書としてはお勧めしたい。群雄割拠の小国家から豪族の寄り合い国家としてのヤマト、藤原氏によるライバル潰しと権力の集中による一強による安定期までなるほどと思って読み入ってしまう。日本にも他国と比肩する古代国家が存続し海を超えた大陸にも影響を及ぼしていたこと、また、四方を海で囲まれた故、大陸の大国に飲み込まれることなく国体を変えながら一定のプレゼンスを持って存在したことは日本人として大いに胸を張ることができる。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.18

  • バスタンテ

    バスタンテ

    朝鮮、その先にあった中国との関係をもとに古代史をひもとく。

    この一書だけではなんとも判断がつかない。類書を読んで行きたい。

    投稿日:2018.09.15

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