【感想】ジンメン（８）

表紙を見ただけで気色悪くて薄っぺらいクリーチャーモノだということがすぐわかるところは良い。

また、２巻以降の表紙動物が中途半端な小物ばかりでいまいち迫力がないところからネタ切れ臭を漂わせているのも面…白い。

それなのにしぶとく９巻も出ているのも味わい深い。

ケダモノが人類並みの知力を得つつあるという恐怖を読者にもたらそうというシーンで連中が読んでいる本がなんと学校の教科書というところはとりわけ失笑を禁じ得ないし、連中のボスが宣戦布告的なドヤスピーチを披露する場面は、それはもう眩暈がしてくるほどダサくて頭が悪く、この表紙力との強烈なギャップが凄まじい笑いのシナジーを生んでいる。なかなかいいものを拝めた。最高。続きを読む