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恩田陸 / 双葉文庫 (85件のレビュー)
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総合評価:
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彩花
最初、『ブラック・ベルベット』というタイトルに惹かれて読んでみたいなと手に取ったところ、シリーズものということがわかったので、まずは第一弾『MAZE[メイズ]』第二弾『クレオパトラの夢』と読み進めて、…やっとたどり着くことができました。恩田陸さんはこのシリーズが初読みでした。 私は、シリーズものは出来るだけ順番に読みたい派なのですが、前作を読んでいなくても十分楽しめる作品です。が、やはりシリーズを通して読んだ方が、より楽しめると思います。 その理由としてはキャラのたった登場人物を知った上で物語を追うことで更に楽しめるからです。 ま、出来過ぎで少女漫画のような登場人物達ですが・・・(^_^; 主人公、外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハンター・神原恵弥(かんばらめぐみ)は、名前もさることながら女言葉でしゃべるので最初は女性だと思ってしまいがちだが、精悍・端正なイケメンで、性自認は男性、性指向はバイセクシュアル。見たものを写真のように記憶する映像記憶能力、地図を3Dに変換して記憶する能力を持っていて腕っ節も立つ。 今回の旅を共にするのは、1作目『MAZE[メイズ]』でも活躍を見せた時枝満(ときえだみつる)。恵弥の高校時代の友人で、T共和国で焼き鳥屋を何店舗か経営している。ぬいぐるみのような警戒心を削ぐ見た目で、意外に広い人脈を持っている。 また、今回の物語でキーパーソンとなる橘浩文(たちばなひろふみ)は、恵弥の高校時代同級生であり元彼。2作目『クレオパトラの夢』ではその名前だけが登場していました。 舞台はT共和国。たぶんトルコなのですがその情景描写がとても美しくて、ロードムービーのように彼らが旅をしている景色を一緒に楽しめました。旅行に行くのは難しいと思うので、映像化してほしいなって思いました。 謎が謎を呼んで、恵弥たちが知らず知らずに事件に巻き込まれていくように、自分もストーリーにのめり込んでいくので先が気になってあっというまに読了。 スピーディーで謎が大きく広がっていくのが楽しかったのですが、ラストは2時間ドラマのエンディングのようでちょっと拍子抜けな気もしました。 運転手を務めたエディや美人刑事のことが気になるのは私だけだろうか・・・? しかし、この後、恵弥はどうするのかなとも気になり、続編が読みたいなと思わされました。 本作は感染症のパンデミックが題材にされていますが、重くはないので気軽に読めると思います。続きを読む
投稿日:2024.01.06
さと
製薬会社に勤める神原恵弥はT共和国である女性科学者の行方を探すよう頼まれる。 広がるDFの噂、黒い苔の死体、様々な不思議の真相を探っていく。 シリーズ物と知らず、読んでいたが遠く離れたT共和国で日本で…の同級生が集まる様が、和やかでいいなあと感じた。からくりが見えたとき、そんな単純な話だったのかとなるが、断片的な出来事のみだと謎めいた不気味な印象を受け、どうなるのだろうかとハラハラした。続きを読む
投稿日:2022.05.27
ぶっ君
このレビューはネタバレを含みます
苔のような症状。 現在の苦難のご時世に沿った新種Virusの話かな?と読みながら妄想したが、残念ながらスケールの小さい話で幕を閉じて残念でした。
投稿日:2021.09.22
ucchi-1
神原恵弥シリーズ第3作。 第2作の方が分かりやすかったかなぁ。コロナ禍の中でで読んでるせいか、テーマがタイムリーすぎて怖い怖い。 読んでる知ったブラックベルベット飲んでみよう。
投稿日:2021.09.02
カティ
恩田陸さんのミステリーは初めてでした。まず主人公がキャラ立ちしてますな。最初は性別間違えて読んでたし。展開が面白かったので、楽しみながら読めました。
投稿日:2021.01.15
しげまる
うーん。なんか腹落ちしない。なんで国立感染症研究所がそんなことするの? いくつかの謎もはっきりしないまま終わっちゃうし。
投稿日:2020.12.28
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