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中野京子 / 文春文庫 (18件のレビュー)
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総合評価:
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セプテンバー
キリスト教と絵画を関係性含めて解説してくれました。カトリックとプロテスタントの差を理解出来て良かったです。
投稿日:2024.03.06
まさあき
満点の★5です! 中野さんの表現が面白すぎます。 ヴァチカンの腐った坊主どもを“どげんかせんといかん”なんて。。面白すぎます! 「へそ論争」「マリアだらけ」「ヨハネだらけ」と今まで絵画(名画)をまじま…じと見たことが無いので、機会があればこの本とともに見に行きたいと思いました。 一つの絵を見て想像を膨らませることは、とても楽しめる趣向と思う大事な一冊になりました。続きを読む
投稿日:2023.10.17
ひ
軽く聖書をかじった程度だったため、知っている話がいくつかあってちょっと嬉しくなったし初めて知ったこともたくさんあった。 美術館に行くと宗教画は一様にみえて他の部屋より早めに出ることが多かったけれど今度…からはじっくりみてみよう 旧約聖書は読み物としてすごく面白そうだな、と感じた続きを読む
投稿日:2022.10.12
okei@読書垢
中野京子さんの「名画の謎」シリーズ。 旧約、新約聖書をめぐる神話の数々をモチーフとした絵画をまとめた一冊。 宗教画と聞くと、とっつきにくいイメージを多くの人が持っていると思う。絵画は風景画や、印象派…の時代が好きな私も、ちょっと宗教画は敷居が高く感じる。 だけど、この本はそんな人たちにもとても分かりやすく書かれている。 旧約聖書、新約聖書の違いから、そのメイン登場人物や主な役割、など、巻頭で人物相関図もカラーで掲載されており、ビジュアルでまずすぐにその全体像が理解できる作りになっている。 旧約聖書ではアダムとイブ、アブラハム(この人はなかなか食えない人物である)、サムソンとデリラなど。 新約聖書ではイエスキリストとその周辺人物。 バベルの塔、受胎告知、キリストの洗礼、最後の晩餐、ユダの接吻、聖母被昇天、最後の審判、など、聖書の歴史の流れに沿った有名シーンの絵画が20作品掲載されている。 ブリューゲル、レンブラント、ドラクロワ、ルーベンス、ボス、ダヴィンチ、カラヴァッジョ、デューラー…など、1300年代から1800年代まで、描かれた時代自体は前後しながら行き来していく。 宗教画というのは、時代を越えて書き継がれて来た重要なテーマなんだな、ということがよく分かる。 一つ一つの神話のエピソードも、中野さんが端的に分かりやすく、現代風にツッコミを入れてくれながら解説してくれているので、その流れが頭にすんなり入ったし、面白かった。 ルーブルやウフィッツィ美術館で小難しい絵を素通りしてた過去の自分がもどかしい…。この本を読んでから行けばよかったな。 続きを読む
投稿日:2021.12.25
goya626
旧約・新約聖書の数々の場面を描く名画たちを解説している。聖書を引用しながら詳しく説明してくれるので、絵画の内容とともに、キリスト教についても理解がすすむ。旧約・新約聖書、ともに矛盾する記述や、無茶苦茶…だと思う記述が頻出するし、それが絵にも表れている。それに対する中野京子さんのツッコミがいちいち笑えて仕方がない。最初のアダムとイブが生まれるところから、矛盾だらけ。一緒に作られたの?それともアダムからイブは作られたの?「阿呆のままで楽園に閉じ込められ、死ぬこともできない身のどこが面白いのか」というツッコミなど、そうだそうだと思う。カインの妻など、勝手に湧いてくるし、アブラハムの酷い男ぶり、ヤコブの母たちが平気で人をだますのも、神やいろいろな人物たちのえこひいきの余りの多さ、どれもやれやれである。ユダヤ人の排他的なところや恨みの歴史が旧約聖書に反映されているとしか思えない。新約聖書に関しては、マリア信仰、マグダラのマリアなど聖書にないことまで想像力豊かに、絵画が描かれている。 とにかく、この本は読み物として最高に面白い。続きを読む
投稿日:2021.08.12
弁天
久しぶりの中野京子さんの本ですが、こんなに面白かったかというくらい面白い。全体的には旧約のほうが神話的色が強く魅力的だ。女の子たちがいいですね。デリラ、ユーディト、サロメ、マグダラのマリア。 ルーベン…スのデリラの表情や、ロセッティの赤毛の(聖母)マリア、クリムトのユーディトII/ サロメが好きです。 聖書そのものは、旧約はアブラハムの途中で挫折、新約はマタイとルカだけ読みました。外科医であったルカの視点では、他の福音書と比較して客観的に物事を捉えているからとおすすめされたからと記憶してます。 King James版の古めかしい珍しい聖書でとても気に入っていたのに引っ越しの時に置いてきたのか手元にない。残念。 宗教改革は学校で習った通り、腐敗した教会を建て直すための、つまり暗に良いこと、と刷り込まれていた(わたしだけ?)けれど、この前の神の代理人にアルプス以北の鬱々とした天気のもとで暮らしている人間の考えることは、陽光眩しいイタリアにいる人たちの考えより陰鬱でこれからの暗い世の中になる、みたいな記述を思い出しました。どちらにしろ人間の命は大切にしてほしい。 なんの映画だったか、なるほど無からこの世を創ることは物理学的に可能であることは証明済みだ、だが無から何かを作る意思は物理学では説明できない。その意思こそが神である。という話があって、この考え方もとても好きだと思いました。ただ時間経っているので少しずれているかもしれないです。 やたら潔癖さを求められる、でもそうもいかないよね、という話が繰り返されることでだめなところがあってもいいんだよと言われているみたいなのがいいですね。面倒くさくてもいいんですよって言ってほしかったんですよ! 5/16/2021続きを読む
投稿日:2021.05.15
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