【感想】最後の証人

柚月裕子 / 角川文庫
(195件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
74
79
34
0
1
  • わかりやすい文章で、一気に読み切れる作品です

    推理小説としては、結論が想像出来る展開と、意外な展開が混在しているものの、面白く一気に読んでしまいました。

    投稿日:2019.03.04

  • 反対

    面白い!
    このシリーズは初めてだったが、良かった。
    そして反対だった。

    投稿日:2020.10.18

  • もしあの証人が公判に出てこなかったら、彼は今でもほくそ笑む?

     ラストにおいて犯人は、社会的制裁という最も避けたかった状況に追い込まれ、これまで人生において積み上げてきたもの全てをなくし、読者はスッキリしますが、哀しさは後を引きます。
     最後まで読者を引っ張り、あ~そういう事だったんだ!という物語の巧みな構成は、流石の力量であります。ちょっとズルイ感じがしないでもありませんけどね。あまり詳しく書くと、これから読む人にネタバレとなってしまいますがねぇ。と言うのも、公判において、依頼者つまり容疑者の供述は小説の中では出てきません。依頼者は最後まで無実を主張してますけど、では誰が殺したのかは語っていないんですよね。
     もし私が容疑者だったら、一緒になることを拒否されて女性は自暴自棄の末に自殺を図ったのだ、仰天して私はそこから逃げたのだ、と最初から供述すれば、このような公判にならなかったと思うのですが。。。ヘンかな?
     とは言え、そんなことに気がついたのは最後まで読んでからのことです。そもそも物語の発端になったのは、少年の交通事故死。これが隠蔽されたことが問題です。公安委員は非常勤の特別公務員だといいます。彼らが上級国民にあたるかどうかは知りませんが、結局、権力者と呼ばれる人は持ちつ持たれつなんですかね。今ならば、ネットで暴くという方法もあるかもしれませんけどね。
     私は交通事故について、常々思うことがあります。車を運転する人は、一度や二度ヒヤッとしたりドキッとしたりした経験があると思います。自動車運転過失致死傷罪、危険運転致死傷罪とかありますよね。それらの刑が一般的な感覚よりも、重いのか軽いのか、どう思うかは人それぞれかもしれません。でも、こと飲酒運転については、運転した時点で、確信犯的殺人未遂だと思うのですが、どうでしょうか。シラフで運転したって、時々、ぶつけたりこすったりするのですから、酒飲んでまともに運転できるはずがありませんよね。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.30

  • やるせない事件

    裁判と当該事件のきっかけとなった7年前の事件から今回の事件までが並行して綴られる。
    事件のことは分かっているはずだったのに、意外な被告人が明らかになると、何ともやるせない気持ちで一杯になる。
    ただ、結末は悪が裁かれる形になって、読後感は良かった。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.31

ブクログレビュー

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  • あすか

    あすか

     柚月裕子は、読めば読む程さらに読みたくなる作家さんだと思う。

     「人間関係で一番強いものは、恋愛や友情ではない。同じ目的をもつ同志の絆だと思う」このフレーズで胸が熱くなった。

     ラストは号泣した。大切な人への想いの深さが身に沁みた。

    続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • ハル

    ハル

    最後までどうなるかが見えないまま読み進めた。途中の子どもを失う夫婦の所は悲しくて読めなかった。そして、その事故が7年後につながっていく。
    佐方禎人はこの事件をどう裁くのか。弁護士として、検事と対局をなす立場になった彼はやはり最後まで自分の立ち位置を変えなかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • のりぴ

    のりぴ

    裁判の様子と犯罪の様子が同時に描かれていて、途中まで被害者と犯人のミスリードされていた。真の計画をどのように裁判で明らかにして行くのか引き込まれて一気に読んだ。このシリーズ制覇したい!

    投稿日:2024.03.12

  • くたわん

    くたわん

    途中から結末は予想ついたけど、最後まで楽しめた。きれいな話ばかりじゃない世界で、どうしようもない、やるせないモヤモヤを抱えることのない人生を送りたい。

    投稿日:2024.03.09

  • mone

    mone

    このレビューはネタバレを含みます

    再読です。初めて読んだのは9年前。
    その時の感想では巧みなミスリードを褒めちぎってました。
    今回は高瀬美津子の思いと覚悟、高瀬光治の同志でいようとする強い意志と愛情に心が打たれました。
    佐方シリーズで一番好きかも。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • じゃず

    じゃず

    よくできた犯行のトリック、そしてタイトル回収もお見事
    大変読みやすく、そして楽しめました。

    最近は激重テーマ作品か、どんでん返しばかり読んでいたので、
    オチに対する感覚が狂ってしまい、そのまま終わりか…なんて一瞬思ったりしましたが、私の感覚が狂っているだけでございます。
    どうぞ実際に読んで楽しんでくださいませ( ^ω^ )
    続きを読む

    投稿日:2024.02.12

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