【感想】森に願いを

乾ルカ / 実業之日本社文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • mako

    mako

    優しい物語でした。

    植物が生長し、種を落とし、また森を作る。
    人も優しさや思いを受け継いでいく。
    そのために言葉は力になる。
    だけど、時に言葉で人を傷つけることもある。

    どんな言葉を選んで、どんな気持ちで接していくか。
    「幸福は幸福を生むが、不幸が誰かの幸福を生むことはない」というメアリの言葉が印象的でした。
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    投稿日:2024.01.07

  • かたくり

    かたくり

    このレビューはネタバレを含みます

    あぁ人には人それぞれの悩みがあるんだなと。

    木は大きくなる。
    年を重ねる分大きく成長する。
    木はいいなぁ。
    人は年を重ねると老いる。
    齢をとりたくないなぁ。

    はて、人も木も同じ。
    時間は等しい。
    人も年を重ねることで成長していると言えないだろうか?
    木も年を重ねることで老化していると言えないのだろうか?

    人も年を重ねることで成長している。
    今が一番若い日。

    そう、大きな木を見て人は過去を思う。
    でも、他人を見て人は比べたがる。
    常識は偏見のコレクション。言えて妙だと思う。



    わだかまり。他人には見えるが、自分では見えない。そんなことに気付かせてくれた本。

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    投稿日:2023.09.04

  • sei

    sei

    本を読みながら森を歩いているような気分になりました。人間の弱い部分が描写され、そんな中でも前向きな気分になってまた新たな生活を送っていくことに、前向きな気持ちになれました。

    投稿日:2023.07.31

  • 山菜おこわ

    山菜おこわ

    この森を散歩してみたいと思った。
    なんでもない日と悩んでどうしようもなくなった日と歩いてみて森の景色がどう見えるのか。
    そして森番の彼にも会いたい。挨拶をして、彼が教える森の話を聞き、その時間を味わいたい。
    たぶんサッと現れて、木々やバラの世話を手伝ってくれませんか?と言われそうです。
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    投稿日:2023.01.19

  • ゴリケル

    ゴリケル

    人と比べてしまい、自分のことが見失ってしまいそうになるときに読みたい一冊。
    全ての話が人間の醜くて、目を逸らしたくなる自分の姿と重なる。森番の青年の言葉は、救いの言葉ではなく、人を立ち上がりやすくする言葉選びがとても染みる。そして立ち上がるのは自分の意志だと気付かされる。
    “生きなさい、そうしなければ今度は友達があなたを殺すことになってしまいます”は残された者には厳しい言葉だが優しさも含まれていて、早く次のページを読みたいと思えて、すごく面白い作品だった。何か理由をつけて逃げたい、でも実際は囚われていて自分が抜け出そうと思えないと逃げられない、その状況が今の自分と重なり胸が痛くなりながら読む手が止まらなかった。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.23

  • snow108

    snow108

    短編集で、各話で主人公が違っているが、醜い部分を持っていてかつ今を生きたいと思っていない主人公が、森に惹かれやってくる。森に通ううち、自分の考えを見つめ直し、再び生きようと歩き出す物語。
    主人公の悩みは、人間誰しも多かれ少なかれもっているものばかり。自分も森に通っている感覚で、自分の醜さを考えさせられた。続きを読む

    投稿日:2022.05.23

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