【感想】デジタル資本主義

此本臣吾, 森健, 日戸浩之 / 東洋経済新報社
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
5
7
2
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ブクログレビュー

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  • 横

    本書の論点というか、流れというか、主旨をとらえることができませんでした。
    デジタル資本主義という言葉をどうとられるかですが、中国ですと、デジタル共産主義になりますし、資本にハイライトをせずに、デジタル化している世界に焦点を当てるべきではなかったのでしょうか。扱っている技術についても総花的で難しく、もっとわかりやすく深堀してほしかった。続きを読む

    投稿日:2021.09.30

  • Yuki

    Yuki

    最も印象に残った点
    今後企業がデジタル化の中でも利益をあげていくには、労働生産性ではなく知的生産性をあげていかなければならない。デジタル化が進むにつれて多種多様なデータが手に入るビッグデータ時代が到来する。そのデータをいかにして価値に転換するかがカギであり、知的生産性の高い企業が競争優位性を高めていく。続きを読む

    投稿日:2020.04.30

  • arafunesan

    arafunesan

    このレビューはネタバレを含みます

    2020/02/28:読了
     何か情報は沢山あるけど、ピンとこない。
     184ページの A,B,C,Dをもう少し深掘りすればいいのかな?
         不平等       平等
    拘束  B:国家        A:共同体
        (略取と再分配:   (互酬:
         支配と保護)     贈与と返礼)
    自由  C:資本       D:デジタル・コモンズ
        (商品交換:      (シェアリング)
         貨幣と商品)

     出所:柄谷行人「世界史の構造」のフレームを
        もとにNRI作成

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.02.28

  • zio-toshiya

    zio-toshiya

    世の中を豊かにしているデジタル技術が今の資本主義や民主主義にどんな影響を与えうるのかをまとめている。
    GDP推計の限界と他の経済指標の模索。
    消費者余剰(お買い得感)の向上と生産者余剰の減衰に関してシェアリングエコノミーを起点として語られている。
    今デジタル技術によってどんな変化が起きているのか、また、これから起きようとしているのかがわかりやすく書かれている。
    デジタル技術に対する各国の考え方は文化や宗教などにより多様であり、資本主義の奴隷として活用するか、ユートピアチックな共有財の経済を作り上げるか、間を取るかはこれからの私達次第である、
    続きを読む

    投稿日:2020.02.23

  • そらくも

    そらくも

    デジタルがもたらす未来について、今まではディストピア的な思考しか持ち得てなかったのですが、この本を読んで、別の可能性があることを示唆してもらいました。
    社会を構成する一人一人の主観、思いがデジタル社会のありようを導いていくとの主張に深く考えさせられました。続きを読む

    投稿日:2019.12.01

  • a0019447

    a0019447

    このレビューはネタバレを含みます

    デジタル革命による資本主義の常識の変化について描いた一冊。デジタルを技術面ではなく、経済社会歴史の側面から分析し、将来について論じている。
    シンクタンクの本だけあり、データ豊富で示唆も豊富である。
    構造的な分析もありおもしろい。

    メモ
    ・シェアエコ は投資抑制、雇用抑制的な部分がある。
    ・日本、直近は人口減だが一人当たりGDPは増えている。
    ・海外と比較し、日本のみ労働生産性上昇に対して賃金が上昇していない。非正規雇用などの雇用シフトや自動化投資への偏重などが原因か。
    ・デジタルによって引き起こされた経済のピンボケ。
    ・資本主義とは差異の発見活用創出を通じて利潤を獲得し、資本の永続的な蓄積を追求するシステム。
    ・デジタルにおいても、時間、こだわり、信頼のようなものはコピーできず希少性を持ち続けるはず。
    ・生産者余剰はGDPに換算されるが、消費者余剰は換算されないのがGDPが伸びない大きな理由。
    ・従来のイノベーションは需要が伸びることで限界費用が小さくなっていたが、デジタルディスラプションでは限界費用のみが劇的に下がり、消費者余剰のみが増大する構造になっている。
    ・シェアエコ と相性がいいのは資産の価値が高い✖️使用頻度低いもの。
    ・シェアエコ の価値算定にあたっては、プラットフォーマーの生産者余剰と利用企業の生産者余剰とユーザーの消費者余剰の三要素から構成される。
    ・デジタル時代にコピーできないもの人々がお金を払うもの
    即時性、パーソナライズ、解釈、信頼性、アクセス可能性、実体化(ライブコンサート)、支援者(投げ銭、お布施)、発見可能性(Netflix)
    突き詰めると時間、こだわり、信頼となる。
    ・信頼を構築する基盤が変わる。多対応多の個人間の関係性から信頼構築されるのでは。
    ・一律ではない価格設定により生産者余剰を拡大する。
    ・デジタル資本主義ではネットワーク効果、数が多いことが重要になる。大企業による規模の経済とは異なるエコノミクスが働く。かずも多様性も価値となる。

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    投稿日:2019.11.27

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