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ジェイコブ・ソール, 村井章子 / 文春文庫 (25件のレビュー)
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Asquith
帳簿から見る歴史という切り口に興味を持って読み始めた。帳簿とはお金の流れであり、即ちあらゆる活動の記録であることから、帳簿がきちんと付けられていない=対象の全体像が把握できていないということだというの…が学び。 プロジェクト管理のように、帳簿による管理ができる組織とできない組織にどのような違いが発生するのか、それ以上に、その違いが生まれる理由の読み解きが一層興味深い。続きを読む
投稿日:2023.09.18
masui_desu
会計、帳簿から世界史を読み解くアプローチはおもしろい。 ただ、世界史と人物史のどっちつかずな書き方で、話の要点がとにかくわかりにくい。 読解力のなさなのかもしれないが、低評価。
投稿日:2021.05.08
satoko
帳簿というか会計を締めて現状を把握しないと複雑な世の中を把握する事は無理だし、実態を把握しないと適確な施策を打つのは不可能だと思う。特に今の世の中は本当に複雑になっているから。そうした会計の重要な役割…がどう認知されて、発展してきたのかを説明してくれるが、正直現在でも上手く回っていないというのが著者の意見。だからエンロン事件もリーマンショックも起きたのだし。フイレンツェで近代の複式簿記が発達して中でアラビア数字の果たした役割は大きかった。でも王室は自分たちの財布の中身を公にする事を好まなかった。今でも多くの企業はそこまで大ぴらに自分自身の会計を丸裸にしたくない。競争と投資家への開示の間にいる。難しい問題だ。続きを読む
投稿日:2021.04.15
zanzan1205
ルネサンス期からはじまり現在まで続く会計の歴史について詳細に記述している。 思っていたより大作で、少し冗長かと思う点もあった。 特に後半は、このような長い歴史を経ていても会計は手に負えないものとなっ…ていて、完璧な監査には程遠いと語る。確かに監査法人のビジネスには思い当たる部分も多い。複雑になりすぎて、専門家しか、専門家すら良く分からないものになっている。続きを読む
投稿日:2021.01.23
mtsubaki
読了まで時間がかかったが、本日、読了しました。 本書に掲載されている絵画もダウンロード完了。 ためになる本でした。
投稿日:2021.01.20
nogeikuzo
これを読んだから会計ができるようになるとか、ではないのだが、「教養本」として楽しく読めた。 ニュートンが南海株に結構な額を投資していたとか、ウェッジウッドが帳簿分析に長けていたとか、簿記・会計をめぐ…る小ネタも満載である。 さまざまな事件を経て、会計の技術やルールが進化してきたことはよくわかったのだが、どんなに精緻な仕組みを作っても、不正がなくなることはおそらくない。 これからも大きな事件のたびにルールを変えていくのだろう。本書が指摘するように、きちんと監査するのが不可能なくらい企業が大型化、取引が複雑化しているから、将来はAIに頼らざるを得ないはずだ。 巻末におまけのようについている、帳簿の日本史が結構面白かった。江戸時代から独自の複式簿記や減価償却(のようなもの)があったというのは初耳。続きを読む
投稿日:2020.12.14
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