【感想】日本人として知っておきたい近代史(明治篇)

中西輝政 / PHP新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • toshi1231

    toshi1231

    日本人としての精神を持つという観点から選んだ、幕末から明治の政治家7人の生き方を紹介。明治の人が誇り高く、国のために私心なく仕事をしたのは、江戸時代に培われた日本人としての精神の賜物であるというのは、なるほどという視点。司馬遼太郎の小説の影響で、特に乃木希典などは低評価が定番になっているが、もっと違う観点からも歴史と人物を捉える必要があることを再認識させられた。続きを読む

    投稿日:2017.10.23

  • 大仲屋

    大仲屋

    明治日本を支えた人物列伝。司馬史観による乃木愚将論は、現代社会の物質主義に象徴されるナイーブな理想論である。豪奢を排し、徳を積み、質素を旨とする日本人の心は継承されているか?残念ながらそうではない。司馬史観に引きずられている限り日本に未来はない。続きを読む

    投稿日:2014.03.24

  • kohamatk

    kohamatk

    ・伊藤博文はアメリカの視察調査から帰ると、税収を効率的に配分・運用するために大蔵省の権限を強化する改革案を提言した。一方で、職権の乱用を防ぎ、財政の透明性を維持するために出納簿作りを進めた。
    ・桂太郎は大村益次郎の遺志を継いで、ドイツ留学で学んだ知識をもとに日本に近代軍制を導入した。続きを読む

    投稿日:2013.09.02

  • yuming316

    yuming316

    近代史については、いわゆる受験では、決して重要視されておらず、なんとなく記憶の片隅にあるという人が大半だと思う。
    本書は、近代史明治時代において著者の選んだ複数の人物についてその生涯について書かれている。
    自分自身が知っていた面や、意外だった面などがあり、興味深かった。
    歴史上の人物や出来事は様々な角度から見る必要があり、その点では非常の有益だった。
    続きを読む

    投稿日:2013.06.04

  • yamaguchi0604

    yamaguchi0604

    明治政府中枢にいた人物は、桂の様に鉄道をヨーロッパにまでのばそうという構想を持ったものや、児玉のようにインテリジェンスの重要性を認識しそのような活動を擁護していた。
    国家存亡の危機感が絶えず頭の片隅にあった時代にあれば、あらゆる方法を検討した結果としてそのような構想や活動を持ったものかもしれない。しかしながら日本国民全体に国家意識がなければ、資源の無い小国が出来なかったと思われる。その国家意識を支えたものが美意識から発した「思いやり」や「まごころ」であり、明治という時代を支えた原動力なのだと感じた。明治の三太郎と長男三人を挙げられたが、長男は「思いやり」を含んだ責任感が必要とされる。それらを子供の頃から叩き込まれて育てられた人たちが、明治期に日本国という大きな家族を支えたんだなという思いがした。
    彼らの尋常でない努力の理由がスケールが違うが同じ立場として何となく理解できた。
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    投稿日:2012.04.10

  • knsatoshi

    knsatoshi

    このレビューはネタバレを含みます

    明治時代における近代日本の創立を担った重要人物について、数々のエピソードを基に個性・主義を描いた一冊。吉田松陰、岩倉具視、大久保利通、伊藤博文、桂太郎、児玉源太郎、小村寿太郎、乃木希典らの物語と彼らの武士道的な生き様が紹介されている。第二次世界大戦後の教育資料の検閲によって現代教育では見えにくくなった日本人のルーツを知る上で、入り口となると思う。

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    投稿日:2011.10.06

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