【感想】拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

ブレット・キング, NTTデータオープンイノベーション事業創発室, 上野博 / 東洋経済新報社
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • K.A.Z1001

    K.A.Z1001

    テクノロジーがもたらす世界で今後どんなことが起こり得そうか、主にデータによる顧客体験価値の拡張の具体的な姿と今進んでいる取り組みが、日常の消費サービスから医療、移動、スマートシティなど、さまざまな産業が取りあげりている。
    分量も多いため、少し読むのに苦労するが、きちんと読めば、自分の知らない産業の未来を知ることができ、それが今後の自分の考え方、ビジネスの捉え方、データの捉え方を変えさせてくれる本である。
    印象に残った考え方として、データはプライバシーの範囲内に入れておきたいものから外部で活用してほしいデータまで様々あり、利用シーンに合わせてその使い方も異なる。データをオープンにするほど便利になるが、一方で、オープンにしたくないものもある、ただ、データをクローズにしておくと、逆にデータから信用のおける人物と見做されなくなる、といったジレンマのようなものが起こってしまうということ。
    テクノロジーは人を介在した手続をなくすだけでなく、ヒューマンエラーや安全性を高めるなど、明らかにメリットになることも多い。そういった、データの特徴を理解することが大事である。
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    投稿日:2024.04.06

  • Kos

    Kos

    DX(デジタル・トランスフォーメーション)、デジタル・ディスラプション(デジタルテクノロジーによる破壊的イノベーション)により、将来の社会、経済、生活、健康などがどのように変わるのか。それぞれの分野で、具体的かつ詳細に、実例を交えながら、事例が紹介されていきます。著者の知識の広さ、情報量の多さに脱帽です。未来に対して様々な創造・想像が膨らみました。続きを読む

    投稿日:2021.06.20

  • 浅川

    浅川

    このレビューはネタバレを含みます

    21世紀中に起こりうるであろうテクノロジーの変革について述べられた一冊。
    事実半分、そこから類推される予測が半分くらいの比率で語られており、近未来に不安を持つ人やイメージしきれない人にオススメしたいです。
    自分がいる立場次第では一層不安になるだろうし、ITテクノロジーに立ち向かう体力(耐力?)があるような人なら背中を押されるような内容。

    「テクノロジーによって失われた仕事と同等かそれ以上の仕事を人にもたらす、業務内容が変わるだけ」
    こんな感じに考えられる人なれれば今後のテクノロジー社会も楽しく過ごせるのかなと思いました。

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    投稿日:2021.04.07

  • yokomachi

    yokomachi

    2030年以降の世界がどのようなテクノロジーで形成され、どの分野でディスラプトが起きるか。まだ、先の話のようだが、しっかりと抑えておきたい。

    投稿日:2019.11.12

  • haru2012

    haru2012

    テクノロジーにより、これからの20-30年には、過去千年で起きた以上の変化が起きる。病気を治し寿命を延ばし、知性を持ったマシンや自動運転車を手にする。人類が火星に着陸し、地球で生存し続けられるようになる。データ、センサー、機械知性、自動化が世界と私たちの居場所をよりよいものにする。

    はるかに遠い未来ではなく、だれもが経験し得る近未来に、起きる変化というのがすごいです。未来はすでにここにある−ただし均しく普及していないだけなのだ、と。
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    投稿日:2019.04.14

  • amano225

    amano225

    前から借りて読もうか迷っていたけど、ページ数の多さに躊躇していた。金曜日が代休で休みとなったので、思い切ってこの3連休で読みきってみた。
    内容は、現在と近未来のテクノロジーの発達についての話。日本についても詳しいのか、高齢化の話の中では日本についての事例や、他にも初音ミクやファイナルファンタジーの話なんかがあって、翻訳書といえども親しみやすいように思った(しかも、最初に四人のペルソナによる近未来の話があったのだけど、そのうちの一つは東京が舞台という)。ただ、それだけなら分からなくないのだけど、途中、時代別の技術進歩の時代を三段階、「工業化/機械化時代」「原子力/宇宙時代」「デジタル/情報時代」にわけてかかれてあり、それぞれの時代についてプラスとマイナスのインパクトを列挙してあったのだけど、「デジタル/情報時代」のマイナスのインパクトの例に「日本の失われた20年」とあったのは驚いた。他のインパクト事例はグローバルな視点な感じなのになぜここだけ、日本固有の現象をあげてあるんだ……。
    途中、世界のトップ10テクノロジー(数えたら12社ある)の時価総額という表がでてきたのだけど、なぜかそこにアマゾンが入ってないという。アマゾンは小売企業扱いということなのだろうか。
    ところで、最近のスマホの処理能力は1980年代の世界最大中の企業や銀行が持っていたコンピュータの処理能力を超えているらしい。技術の進歩はすごいなぁ、と思って読み進めていったら、「いま私たちが使用しているタブレット・コンピューターは30ドル程度」と書いてあって思わず二度見した。そんな安いタブレット端末は自分は知らないのだけど、アメリカでは売られてるんだろうか? 翻訳ミスか?
    後、ロボットには感情は必要とのこと。なぜなら、そうすればロボットたちが私たちを皆殺しにしないかららしい。確かに、人間は感情があるから動物愛護団体なんて活動があるんだろうしね。こういう視点で考えたことはなかったので面白かった。
    それと、ガンにかかる人は年々増えているらしい。1940年代は16人に1人だったのが、1970年代には10人に1人、現在では2~3人に1人といわれているらしい。診断技術が向上したのも理由の一つっぽいけど、それだけでは説明できないらしい。ちなみに、そうなっているのは製薬会社がガンの予防ではなく、治療で収益をあげようとしているからだそう(なので、ガンについての生存率は大幅に向上しているとのこと)。なんというか、変なジレンマに陥っている気もしなくはない。
    第6章での人間の「拡張」の話では、足を切断した登山家が、登山に適合した義足をつくることで、以前にも増して優れた登山家になることができるようになったという話が面白かった(ヒュー・ハーという人らしい)。この変はポジティブにとらえていいのか微妙なとことな気がする。そのうち、技術改良がすすむとオリンピックよりパラリンピックのほうが陸上種目のタイムが速くなるなんてこともあるのかもしれない。
    他にこの本を読んで、「バイオニックレンズ」というものを初めて知った。レーシックとは違う、視力矯正手術のようだけど、かなりよく見えるようになるのだとか。今は実験段階だそうけど、自分も視力はかなり悪いので、こういう手法があるということは知っておきたいと思った。
    ところで、初音ミクの話の中で、身長5フィート2インチ、体重92ポンドと書いてあって、いやいやどのくらいなんだよと思った、日本人だと長さはメートル、体重はkgなんだから単位を公式のプロフィールの値で書いてもよかったと思うのだけど、なんでここは訳さなかったのだろう(他にフィートがでてきたところは、メートルでも書かれてあった)。公式のプロフィールを見たら日本語で書いてあるからいいかと思ったんだろうか。
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    投稿日:2019.02.17

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