【感想】岳飛伝 十五 照影の章

北方謙三 / 集英社文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • シンタロー

    シンタロー

    このレビューはネタバレを含みます

    築き上げたものを守るため、梁山泊は全軍が戦闘態勢になる。
    岳飛は策に嵌められ死にかけるも命を繋ぎ再起を図るべく軍を鍛えていた。
    岳飛伝の幕はあと2巻で上がるがどういう決着をつけるか楽しみ。

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    投稿日:2021.11.13

  • 寛斗

    寛斗

    史実では岳飛は処刑されたんですよね~。
    どうなっちゃうんでしょう??
    超人岳飛は重傷を負いながらすぐに復活!!
    ホントどうなっちゃうんだろう。

    投稿日:2019.04.04

  • マッピー

    マッピー

    ここにきて瀕死の重傷を負う岳飛。
    しかしそれでも死なない岳飛の生命力の強さよ。
    もう結構いい年のはずだけど、看病してくれた若い女の子といい仲になっちゃって…。
    緊張感を持て!と言ってやりたい。

    あっちでもこっちでも最終決戦に向けての緊張が高まるなか、あえて日本に向かった張朔のその後が気になるが…。

    でも、一番読みごたえがあったのが、宇梶剛士の解説。
    たった6ページの中に、大水滸シリーズへのあふれる愛があり、人生への深い洞察があり、物語の向かう先への思いが込められている。
    そして最後の一行。

    “しかし、褚律(ちょりつ)が放っておけない……。”
    全く同感。
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    投稿日:2019.04.03

  • 三上 直樹

    三上 直樹

    この巻が出るまでインターバルが空いてしまいましたが、その空白を埋めるには少し盛り上がりに欠ける展開にやきもき。残り2巻、梁山泊はどうなるのか、歴史を超えた命を吹きこまれた岳飛の運命は如何に。

    投稿日:2018.03.07

  • kuma0504

    kuma0504

    ふり返ると、雄州の城郭に、旗が翻っているのが見えた。
    戦だけではなく、すべてのことが、自分が考えていることの、先へ先へと行く。
    あんなところに、あんな旗を掲げることなど、候真は考えてもいなかった。楊令が帝になるべきだと、酔っては言っていた戴宗のことが思い出される。
    候真は、雄州の城郭に背をむけて、歩きはじめた。
    体術を競った褚律が、心を病んでいる。自分は、ただ酒に溺れている。そして、酔うと、死んだ者のことしか思い出さない。
    老いるとは、こういうことなのだろうか。
    山道になった。候真は立ち止まり、気息を整えて、また歩きはじめた。(389p)

    読み終えた。あと二巻だ。それこそ「気息を整えて」読んでいかねばならない。戴宗が酔いながらでしか主張できなかった「楊令戴帝論」は、この水滸伝シリーズが始まった時に多くの読者が「歴史的事実じゃないからあり得ない」とは思いながらも、当然そうなのだろうと思っていた道だろうと思う。それと違う道を模索した為に(何しろモデルはキューバ革命なのだ)、第3部に移って、かなり(おそらく)読者を減らしながらもこういう展開になっている。秦容などは、「中華に二つの国家があっても、国境は有名無実で、やがて消滅する。国家を支えるのは、物流である。」という「くに」を夢想して、その為に「命を投げ出す」覚悟を決めた(323p)。後の世の私などにとっては、それはあまりにも甘い考えの様に思う。しかし、物流そのもの、商品そのものの正体がわかっていなかった時代に、彼らの夢を嗤うことなどができるはずもない。候真の戸惑いも無理からぬことだ。

    「自分が死ぬのだろうと思ったとき、それこそが人生なのだと、私には見えてきたのだよ」(247p)

    「やるだけやって死ぬ、でも。インコが言う。でも、は崔如が教えたら、いつの間にか言うようになっていた」(353p)

    私の人生も、彼らと同じく、未来は見えない。やるだけやって死ぬだけだ。

    しかし、褚律が放っておけない(^_^;)。
    2018年2月読了
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    投稿日:2018.02.13

  • tsucchy

    tsucchy

    決戦前夜
    未だ古いものを残す世代が、最終決戦に向けて徐々に準備が整っていく。
    第2世代の生き残りは退場し、第3世代は生命を懸けて、次の最終決戦に向かう。
    決戦の先に、次の世代による新しい国家像が見えてくるだろう。

    小梁山のオウム・鈴は、「やるだけやって死ぬ。でも」のあとは覚えたのだろうか。。。
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    投稿日:2018.02.04

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