【感想】そしてミランダを殺す

ピーター・スワンソン, 務台夏子 / 東京創元社
(164件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
24
71
46
5
2
  • 美人に声をかけられたら気をつけろ

    最初から犯人も犯行手口も動機も分かってるのに、こんなにもぐいぐい読ませてしまう作家の筆力に驚愕。謎解きの要素はほとんどないにもかかわらず、先が気になって気になって、ページをめくる手が止まらない。読み手の予想を終始裏切り続け、おっとそう来るんかい!と唸らせることしばしば。そして、いつしか犯人の完全犯罪を応援する気になっている自分に気づくのである。登場人物だけでなく、読者までをも操る恐るべきサイコパス。ちょっとばっかしイカれてても、結局男は美女に弱いってことかな。続きを読む

    投稿日:2019.09.10

ブクログレビュー

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  • あんみつ

    あんみつ

    3部構成で凄く読み易かった。ミランダが中々殺されないでヤキモキした所もあった(笑)ある人物が早々に退場した事に驚いた。

    投稿日:2024.04.04

  • 1851206番目の読書家

    1851206番目の読書家

    最初から引き込まれて,中盤にはもうジェットコースターに乗っていましたね。一気に最後まで読んでしまいました!最後の最後までドキドキして手に汗握るとはこの事!と言った状況で読んでいました。最後の最後のどんでん返しもスパイス効いていてよかった!
    久々に痺れるミステリーを読みました!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.03

  • ぼじょまる

    ぼじょまる

    このレビューはネタバレを含みます

    ・あらすじ
    特大地雷女たちとそのいざこざに巻き込まれた男たち(と言っても男達も不運ではあるけど可哀想ではない)4人の話。
    殺そうとするもの、殺されるものが入り乱れる。

    ・感想
    リリーの評価が男女でかなり差があるのが面白かった。
    狩るものと狩られるものの視点が交互に書かれてるので物語の先が気になってすぐ読み終わってしまった。
    読了後原題を知ったけど納得のタイトルだった。
    しかしあの気持ち悪い刑事は何のために出てきたんだろう?
    ケイトが語らないことは、も読んでるけどどっちも自分勝手で共感能力が低く、思考回路が理解できない主人公だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.03

  • bookmania1105

    bookmania1105

    このレビューはネタバレを含みます

    詰まらなくは無いけど、物語が退屈、殺人計画も杜撰で運が良いだけ、今までの人生が上手く行き過ぎなんだよね。
    最後のおちは確かに「太陽がいっぱい」を彷彿させる。
    少し期待外れだった。
    ミステリーをあまり読んだ事が無い人に薦めるには丁度良い作品。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.10

  • fish224

    fish224

    痴情のもつれといえばそれまでだが、この小説ではそれぞれの登場人物(特に女性)の立ち位置が複雑になっていて、展開が気になってどんどん読んでしまった。

    (ストーリーと関係なしに、アメリカやイギリスの小説を読んでいると、ティーンエイジャー達の生活の治安が心配になる)続きを読む

    投稿日:2024.01.17

  • sana

    sana

    ある日、出会った美女に殺人を持ちかけられたら?
    しゃれたタイトルと、あらすじ紹介の2行目で想像したのと似たようなタッチの作品ではありましたが。
    展開は予想外で、クール!

    空港のバーで、テッドは知り合ったばかりの美女リリーに妻が浮気していると喋り、殺したいと口走ると、当然だと言われる。
    妻の名はミランダ。
    まさかと思いつつも、再会を約束する二人。

    リリーというのが実は、普段は地味な勤めをしている目立たない女性。
    テッドは企業家で大金持ち。
    ミランダは美人だが気が強く、わがまま。
    とはいえ、殺されるほどのことをしているかと言うと、そうでもない。

    ただ、現実にも出会ったら、「嫌だな」と思うだろう‥
    そういうタイプの存在を、さっくり殺してしまう、というのに、ちょっと笑ってしまうブラック・ユーモア。
    動機としては弱いので、罪を犯してもバレず、すぐは捕まらないでいるのも。
    こんなことを実行する人間は、普通ではない、サイコパスに違いない。
    でも、「嫌だな」という気持ちの中には「こんな奴、いない方がいい」という考えも混じっているかも?
    いや、あくまでフィクションなので。

    ダークめな犯罪小説だが、視点が変わる面白さや意外性ある盛り上がりがスマートに描かれています。
    ミステリの各賞で2位と上位だったのは納得です。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.14

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