【感想】エピローグ

円城 塔 / ハヤカワ文庫JA
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
3
3
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • はるさめマン

    はるさめマン

    プロローグのストーリーをSFという枠で表現した作品?とでも言うのでしょうか。とても面白かったです!のめり込んで2日で読み切ってしまいました。

    物語とも言えないような、設定もあってないような、そんな支離滅裂な展開に意味を持たせるもっとも簡単な方法は、取るに足らないラブストーリーにすること。たぶんそんな結論を示してくれた作品だと感じたんですが、正直、全容は理解できていないのでこれで合っているのか自信はないです。

    ただ、プロローグとの関係とか、円城塔作品だから何か裏があるはずとか、そういう細かいことを一切気にせずに見ると、ストーリーは面白く、設定もよく練られていて、SFとして非常に魅力的な作品だと思います。キャラクターも印象的ですし。特に朝戸連とアラクネの関係性がとても良いですね。プロローグで、「朝戸だけ別の作品に〜」と触れていましたが、まさかこんな展開とキャラだったとは笑。もっと続きが読みたいと思わせてくれる非常に満足度の高い一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.27

  • あぱっち

    あぱっち

    数々の可能宇宙を駆け抜けながら全力のミステリであり恋愛小説を駆動してゆく。小説世界を記述するのではなく、記述された小説が世界そのものであるような小説。

    投稿日:2023.03.23

  • サギ

    サギ

    何だこれは、と最初は思いながら理解が進まないまま読んでた。
    後半にかけて理解が追いついてくると世界がどう描かれているのか見え、何と何が対立をしているのかなんとなくわかってきた。スマートマテリアルとは、OTCと呼ばれるものは何か。登場人物たちは全部つながってた。文字だから表現出来て、言葉だから作られる物語。

    それでも、全部が分かりきったとは言えないので、多分、芸術ってこんなものだろうという印象。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.26

  • みかん

    みかん

    わけのわからないまま中程まで読んで、帯を見たらこのお話の読み方がわかって読みやすくなりました。
    もう一度最初から読みたくなる本でした。

    投稿日:2022.07.22

  • umimugi

    umimugi

    本筋よりも、盛大に脱線して語られる奇想天外なSF的世界を楽しむ小説だと思っていたら、後半それが収束して、「物語世界」が見えてくる様が鳥肌もの。
    この世界感を小説で表現できる事自体驚き。

    投稿日:2021.02.25

  • こにぱん

    こにぱん

    かなり面白かった。軽快なテンポ、破茶滅茶な設定がなんとなくガイナックスを連想させた。あとカットは独特だろうからシャフト。でも「描写不可能」を描写してみせるのは、文筆じゃないとできない業で、円城塔はそれを軽やかに描いてみせるからすごい。すごいSFだと思うのだけど、だからこそ万人は読み通すのは無理で、そのすごさはすごいからこそ広くは受け入れられない類のものだと。続きを読む

    投稿日:2020.11.10

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。