AI vs. 教科書が読めない子どもたち

新井紀子 / 東洋経済新報社
(332件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
154
105
22
11
2
  • 冗談抜きで、AI技術によって恐慌が起きかねない


    AI技術で東大合格しようというチャレンジは、原理的に読解力が足りないと判明して中止したが、そこから逆照射すると人間の大多数に読解力が欠如しており、AI技術に代替可能な仕事しかできないとの考察に唸らされる。読解力は成人後も伸びるという実例があるものの、どうすれば伸びるのかは未解明で、一気に人間の職が失われるホワイトカラー恐慌が起きる蓋然性が示された。
    ある意味お遊びの研究と思っていたものが見せる世界の広がりが貴重だと、あらためて思い知らされた一冊でした。
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    投稿日:2018.02.09

  • AIによる大恐慌はもう10年後に迫っている!

    かつてのライバルは人間だったのが、今後はAIとの戦いに。10年後には半数の職業が消え、AIに取って代わられる。すでにMARCHレベルの大学に合格できるAIに対抗できる知的労働者は、大学進学者の上位20%の人間しかいない。それ以外の人はAIにできない仕事を探すか路頭に迷うしかない。これは世界恐慌やリーマンショックも比較にならないほどの大恐慌を巻き起こすと筆者は危惧する。AIに唯一勝てるものは読解力。読解力を身に付けた者こそがこれからの世の中を生き抜ける。AIの進化で便利になったと喜んでいる場合ではないのだ。続きを読む

    投稿日:2019.06.01

  • 色々考えちゃいますね

    シンギュラリティに関する見解は著者と一緒なのでフムフムと楽しく読めましたが、タイトルにある「教科書が読めない子供たち」に関する記載(統計データ等)はちょっとゾッとしました。
    あの程度の文章を理解できない子供が何10%もいるってちょっと洒落にならないですね。というのと、同義文判定の問題の正答率がコイン投げ並みであるという事態について、それが「深刻なのかどうか」を自ら判断できないような記者が新聞記事を書いている---そのことに慄然とせざるを得なかった、という下りにも衝撃を受けました。
    最後にちょっとした希望を生み出すための話もありましたが、ウーン、暗くなっちゃうなぁ。
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    投稿日:2018.03.24

  • 酔いを醒ましてくれる良書

     AIという言葉に、夢中になるあまり、過度な期待が膨れ上がっている。という主張は何かのメディアでたまに目にすることがある。

     しかし、結局、それ以上のAIへの期待がこもったニュースに押し流されて記憶には留まらずなんとなくそういった主張もあるという認識で終わってしまう。その主張の中身を確かめもせずにだ。

     本書は、AIに夢中になる社会に冷水をぶっかけてくれる。AI技術に期待するなら、必ず一度は本書を読んで頭を冷静するべきだと思う。いい自省の書となった。

     ただ、ベーシックインカムは早計とした部分やブルーオーシャン戦略の部分などをもう少し詳しく書いて欲しかった。著者の主張が非常にデータと論理を重んじているだけあって、その部分がとってつけたような印象を受けてしまった。
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    投稿日:2018.04.04

  • AIもどきか、AIか。

    とても、勉強になりました。AIが、人間の知的作業を現時点で代替できるものではない、という著者の主張は、納得できるものでした。少し、安心した、というのが本音です。そして、読解力、国語の能力が人間に(現時点で)固有の、AIにとって代わられることのない資質である、との言明に、深く共感しました。
    ただ、ただですね、脳も多分、電気活動なんですよね。だったら、AIが、真の読解力を持たないとは、確信できないのです。。。
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    投稿日:2019.05.12

ブクログレビュー

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  • habuko

    habuko

    AIとかシンギュラリティとか、最近流行りの言葉の意味が理解できた。

    脳のシステムはある種の電気回路で、0,1の世界に還元でき、基本的な原理は計算機と同じかもしれない。しかし、原理は同じでも、脳がどのような方法で私たちが認識している世界を0,1の世界に還元しているのか。それを解明して翻訳することは、いまの段階ではできていない。

    ディープラーニング、なんて言葉が聞こえてきたころからAIは魔法、みたいなことをイメージしていたけど、どんな技術も、中の人、がいて、膨大な仕事量をこなしてるんだなあと思った。
    さらに、そのことを念頭において、教科書が読めない子どもの章を読むと衝撃的。一に読解ニに読解、三四が遊びで、五に算数。筆者の言うことがよくわかった。
    大丈夫か、未来?
    続きを読む

    投稿日:2019.07.15

  • Minmo

    Minmo

    ここ最近読んだ小説以外の本の中で最もおもしろかった。前半はAIに関する基本的な情報が整理される。コンピュータは計算機であり、意味を理解しているわけではないということが繰り返される。圧巻は後半である。詳しくは本書を読んでもらいたいけれど、AIにできない仕事を今の私たちにはできるのかという問いかけはとても耳が痛い。続きを読む

    投稿日:2019.07.14

  • すぎやまん

    すぎやまん

    近い将来、AIに仕事を奪われるのではないか。
    漠然とある不安。しかし、人手が不足している今の世の中で、AIによって仕事が奪われるかもしれない未来を憂うまではいかない。そんな私に警笛を鳴らしてくれた。

    投稿日:2019.07.07

  • H.Sato

    H.Sato

    AIの本というよりも教育関連の本。人間にできないことをAIが行うようになって、それに人間が対応するのはB29に竹やりで戦うようなもの

    投稿日:2019.07.05

  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    前半は世間で言われている「AIがどんどん知能を得て、
    やがて人間の能力を超えて人間の仕事をほとんど奪う日が
    もうすぐ来る」というような不安に対して、
    「それは誤解。そんな日は永遠に来ない」と反論しています。

    後半は題名の通り、教育現場ではどんなことが
    起こっているのか、というレポートです。

    ではなぜ、教科書を読めない子がAIと対決することになるのか。

    AIに取って代わる仕事は事実、いくつかあります。
    そうなるとその仕事に就いていた人は失業して、
    他のAIができない仕事に就く必要に迫られます。

    ではAIが出来ない仕事とは何か。
    それは書いてあることを理解して行動に移すこと、
    と著者は言います。
    「そんなバカな」と思う人はこの本を読めば分かります。

    そして現在では書いてあることを読んで行動に
    移せる生徒が減ってきていると著者は感じている
    そうです。

    あなたも日々感じませんか?
    ちゃんと掲示しているのに全くそれを読んでいないのか、理解していないのか、掲示内容を無視して文句を言う人が
    いるのを。

    AIも日々進化しています。
    人間も日々読解力を磨いて「戦い」に臨む姿勢は必要です。

    AIとはなんぞや?
    を理解できる一冊です。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.03

  • 風の玉三郎

    風の玉三郎

    わたくしが引用させていただいたフレーズをお読みいただければ、著者が社会的使命感をもってこの本を書かれたことがご理解頂けるかと存じます。

    投稿日:2019.07.02

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