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島田雅彦 / 集英社インターナショナル (9件のレビュー)
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teeego
題名から堅苦しいのかと思いきや、気づけば説明解釈に納得し、つい作品を読んだ気にもさせてくれる。勿論それは非常に危険なことなのであるが、紹介されている作品や、簡単にその作者の時代背景や、どういった生き…方をしたかも詳細に説明もしてくれており、作者作品に興味を持たせてくれること間違いない。 最新の作品でなく、古典や王道の漱石をまた読みたくなる。最後の方は未来における文学がどうなる、どうあるべきかの指針を、人間自身の人工知能との付き合いを通して考えている。続きを読む
投稿日:2023.05.26
stanesby
日本文学史の1000年をざっくりとかつ斬新的に説明してくれている。 特に、色好みの日本人・ヘタレの愉楽・恐るべき漱石・俗語革命・エロス全開の章が面白い。 著者が作者から離れた立ち位置にいる方(時代…が離れている)が面白い。 続きを読む
投稿日:2019.07.20
イワトビペンギン
島田雅彦氏の独特なものの見方、表現が満載の書だった。『源氏物語』に始まり、漱石、太宰、谷崎や一葉らの作品を、著者独自の視点で「深読み」し、我々が読むのとはおそらく異なる解釈を見せてくれる。果ては、解釈…の域を超え、これらの作品を俎上に載せながら、社会論のようなフィールドにまで話が及ぶ。 各章の名前も面白いが、それはそのままその章のテーマであり、その中で思いも寄らない作品が取り上げられたりしながらも決して話の一貫性が破綻するようなことはなく、実に面白おかしい、それていて深い島田氏の解釈が読める。以前、別の新書で氏による日本社会論を読み、そのときも独自の解釈にうなったものだったが、今回の話もまたおおいにうならされつつ、時にクスリと笑わせてもくれる。 主軸はあくまでも文学論だが、展開されるテーマは多岐にわたる。それらの複数のテーマを、島田氏は行ったり来たりしつつ、あるいは絶妙に絡ませつつ、様々な文学論が繰り広げられる、といった趣である。 あらためて島田雅彦という人物を好きになった。面白く読み進めていくうちに、いつしか自分の中に一つ芯ができあがったような気がする。続きを読む
投稿日:2018.12.19
brazil-log
島田雅彦「深読み日本文学」http://i-shinsho.shueisha-int.co.jp/kikan/016/ 読んだ。深読みではない。古典を現代の文学ジャンルに嵌めこむ当たり障りない解説で…法政あたりの講義にありそう。一葉の文体解説は面白い。あと漱石のこころのゲイ解釈は楽しい。中高生向けの作品にこの解釈はなかなか引き出せないよなー(おわり続きを読む
投稿日:2018.11.08
nobuimamura
世代が近い作家の書く日本文学史であり、その上の世代が書く物と共通するものもあるが味付けは違い、自分自身としては共感しやすかった。文学は、その書き手が生きている政治、経済状況、また世代によって、異なるも…のであることを基本に著述されている。古典であればあるほど、本来の日本人らしさが如実に現れるところもあるが、それすら、その時代の政治状況が反映されている部分がある。源氏物語もしかりである。最後に多様性があるから、文学は成り立つものであり、多様性がなくなることは文学の危機状況になる。本書を通じて著者の現代の政治状況に対する危機意識が通底して述べられでいた。続きを読む
投稿日:2018.07.27
masamzo
最初のほうの、エロの章は面白い。源氏物語はあまり興味なかったが、この本をきっかけに、谷崎版で読もうかと思った。最後のAIの章は、わかるけど、不要な章だなあ。
投稿日:2018.04.29
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