【感想】日本史のツボ

本郷和人 / 文春新書
(43件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

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    NDC分類 210
    「七つのツボを押さえれば、歴史の流れが一気につかめる。最もコンパクトな通史の登場。古代の「関東」は美濃から始まった?なぜ日本は世襲社会なのか?毛利、北条には独立政権の可能性があった?ヤマト朝廷の成立から明治維新まで、人気歴史学者が明快に日本史を解き明かす。」

    目次
    第1回 天皇を知れば日本史がわかる
    第2回 宗教を知れば日本史がわかる
    第3回 土地を知れば日本史がわかる
    第4回 軍事を知れば日本史がわかる
    第5回 地域を知れば日本史がわかる
    第6回 女性を知れば日本史がわかる
    第7回 経済を知れば日本史がわかる

    著者等紹介
    本郷和人[ホンゴウカズト]
    1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ
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    投稿日:2024.02.03

  • リン/タロー

    リン/タロー

    オーディブルで読了。
    テーマごとに切り口を作り、読み進めるごとに同じ出来事が違う切り口として光が当たるのが面白い。
    人間や年号を覚えたりするかったるいことをせずに楽しく日本の歴史に触れることが出来るので良い。続きを読む

    投稿日:2023.10.30

  • yonogrit

    yonogrit

    897

    師直ほどの 傲岸 不遜 な武士でさえも、天皇を必要としたのはなぜなのでしょうか。その鍵は、やはり「職の体系」にあると思います。  室町時代の武士は、土地の権利をめぐる論理として、「職の体系」以上のものをまだ構築できなかった。もし今、天皇家を滅ぼしてしまったら、土地の権利は大混乱をきたす。領主たちの自力救済にまかせたら武力抗争が頻発するだろうし、武士たちに対する幕府の信用も丸潰れになってしまう。今以上の混乱が訪れる。師直をはじめ室町幕府を支える武士たちは、そのように考えていたのではないでしょう



    軍事がわからないと日本史はわからない。と言っても、別に私はタカ派でもなんでもありません。事実に基づいてこの国のあり方を考えていく上で、軍事というものの考察は非常に重要だ、と言いたいの



    にもかかわらず、ことに太平洋戦争ののち、軍事史の研究はなおざりになってしまいました。  その原因のひとつはやはり敗戦のショックでしょう。何百万人という犠牲を出したことで、戦争=悪、軍事=悪であるという認識が日本国民のなかに刷り込まれた。これは心情的にはよくわかります。  そして、もうひとつはイデオロギー的なものです。戦後、皇国史観を奉じてきた歴史家たちがパージされると、今度はその反動でマルクス主義的な唯物史観が勢いを持つ。そのなかで戦前の軍国主義の否定から、軍隊=悪、自衛隊=悪という図式がつくられてしまった。こうした事情で、トータルな歴史科学としての軍事史研究はほとんど進まなかった、というのが私の考え



    なぜ江戸時代になって女性の地位は低下したのか? ひとつには儒教の影響が強まったことが挙げられるでしょ



    こうしてみると、「日本は昔から女性の地位が低かった」と批判されるときの「昔」とは、相当の部分、江戸時代を指していて、それ以外の時代には、女性はその時代なりの地位を占め、影響力を発揮していた、といえるでしょ
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    投稿日:2023.07.18

  • 奈良月夜

    奈良月夜

     通史に真正面から取り組もうとすると疲れるし、いろいろなところで引っ掛かって、たいてい途中で心が折れる。
     本書は、コンパクトにまとめまっていて短時間で最後まで読み通しすことができるのが、まず一番よいです。
     かなり前に出版されたものですが、取り上げられているテーマ自体は定石で、気になりませんでした。
     一般書であることが意識されていますが、専門研究者としての著者の見方や個性もうかがえ、読みやすさにつながっていると思います。
     
     
     
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    投稿日:2023.01.22

  • Wasa Bi

    Wasa Bi

    日本史のこぼれ話を集めたような一冊。

    天皇と将軍、どちらが上か? きっかけは1221年の後鳥羽上皇が敗北した承久の乱で形勢逆転。

    神道と仏教の関係

    江戸のお寺は「役所」の存在も兼ね備えていた。

    荘園は口利き的な要素もあり、自分達の土地を自分達で守ろう!という意識のもと、武士が発生した。 田舎の武士は在地領主、京都の武士は貴族を守るため、と起こりは異なれど、発生したのはこの辺りから。

    貨幣経済の発展により、鎌倉幕府は潰えた。

    信長が実現させた自由とは?

    悪党たちが戦い方を変えた(ルール無用)

    日本は「ひとつの国」ではなかった?
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    投稿日:2023.01.12

  • ライオン

    ライオン

    歴史が好きだからかな、日本史を疑え、に引き続き楽しめました。女性の地位の歴史、経済から見た歴史、鎌倉武士の年収等々。
    最後にあったように現代につなげて比較してくれると、わかりやすいし、興味深くなる。

    投稿日:2023.01.07

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