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まほろ勇太, あやみ / MF文庫J (3件のレビュー)
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おしろ
ダメダメ主人公が、開運の女神とその守護者2名のサポートを受けつつ変わっていく話。メインヒロイン等は恋愛対象ではなく、あくまで想い人が別にいて、その人と付き合うために努力する構造が面白い。ファッション編…、トーク編と進むうちになるほどど思わせる真理を得た気にもなる。 最後、メインヒロイン絵馬ちゃんが暴走して終わってしまったのが残念。それまではあくまで応援に徹していたのに。それが『歪み』というものなのだろうか。 もう主人公は、サポートを得なくとも先を進む力がある。2巻も気になりますね。あとタイトルの響きの良さが好きです。続きを読む
投稿日:2020.10.25
鼻毛のアン
このレビューはネタバレを含みます
とにかく亀丸がムカついた。常に逃げ道を探して、やらない理由探しに努力のベクトルを向けてる。その上、すぐ自己嫌悪に陥る循環の中にいる。抜け出そうともしない。もう1番嫌いなタイプの人間。頼み事をするなら自分で言え。場を設けてもらったら自分で言え。心の根は優しいっていうキャラ設定なら、1日自分のために尽くしてくれた女の子たちに、お昼奢るでもなんでも「ありがとう」って伝えるでも、そういう描写があった方がよかった。これを意図的に作者様がやってるなら良い意味で天才。他の物語のダメ系主人公には、必ず他人にはない輝みたいなものがある。それは不条理に打ち勝つ勇気を持っているとか、弱者の気持ちを理解でき代弁することがでるとか……でも、こんなに扇情的で本当に見所ない主人公は初めて。しかも、亀丸、素材はいいだろ?どんどん主人公が嫌いになるわ。 はぁ、、、なんなの?この物語腹立つ。。。 なーーーーんて思ったのは束の間、最後まで読んだら、上記の不満なんてどうでもいいことだったんだって分かる。こんなに面白い物語を読んだのは久々です。自己啓発本に近いです。たとえば、主人公亀丸君が生徒会室で取ったあの行動、、、「え?それでいいの?」と私は最初感じました。しかし、未来から今の選択肢を見た時、その選択に意味が与えられるということをこのシーンから学びました。他にも色んな発見がありましたが、この本の良さを邪魔するので、これくらいにしておきます。それぞれのキャラクターの仕草や行動原理を考えて読み進めると作者さんの意図が読めてきます。とても思慮深い物語です。是非読んでください。 ということで、私が本に求めているものが詰まった素晴らしい本でした。どうしましょう、脳内でアニメが1本完成してしまいました。とりあえず1巻は7話までいけます(˙꒳˙ ) - - - - - - - -ネタバレ- - - - - - - - - 亀丸君が段階的に成長しているファクターが、明瞭ですごくスッと入ってくる。特に初めて玲花先輩の心に踏み込み、自分の感情をぶつけるシーンは、彼が一歩前進した音がした。 本当に自己啓発本に近い。自分の常識を無理やりねじ曲げてくる。たとえばファッションに対する意識も無理やり変えさせられた。あそこまで自分の中で論破されるとは思わなかった。凄い。
投稿日:2020.06.24
gaia-kanata
「彼女に願掛けをするとうまくいく」という不思議な噂がある少女が、主人公の恋の成就をめざし奮闘します。そのためには主人公自身も変わろうとしなければ…女神とまで呼ばれる「彼女作らせるガール」の衝撃的な真相。「女神スイッチ」なのか「呪い」なのか、起承転結すべてが良い意味でフレッシュな展開です。 ○彼女作らせるガールの実態がこれまでに彼女に救われた人々の群体という発想が好きです。これまでの積み重ねがいまの彼女を形作っている展開は燃えます。 ●主人公の事情は作品中でひとまずの決着が付きましたが、ヒロインの心の問題はなにひとつ解決せず残されたままなのは心残りです。
投稿日:2017.12.15
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