聖書の読み方

大貫隆 / 岩波新書
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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9
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ブクログレビュー

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  • 足柄

    足柄

    聖書はなぜ読みにくいのか、という問いを立て、答えていく。
     
    第一に単独で通読して理解できるように作っていない。預言書は複数のテキストを貼り合わせたものだから時代の違う記述が途中で混ざってくる。長いものを先に、短いものを後に配列しているので、文脈が異なる。 

    第二に、神を主語にして書いてあるから、なじみのない人には意味がわからない。

    第三に、キリスト教会の伝統的な読み方が一般の人にも影響しており、それ以外の読み方をするべきではないという規範になってしまっている。

    聖書は自分本位に読むとよい。そうすることで、自己と世界を新しく了解することができよう。

    「真の経験は遅れてやってくる。」
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    投稿日:2018.11.23

  • おしょう

    おしょう

    聖書に挑戦しようとする読者が疑問に思う点、躓く点と、その原因の分析から始まり、聖書への向き合い方を提示する一冊。
    この本を読んで、聖書読破に挑戦してみたいと思った。

    投稿日:2018.05.31

  • キじばと。

    キじばと。

    聖書の初読者が必ずといっていいほどつまずくことになるさまざまな原因を、著者の授業でおこなわれたアンケートの結果に基づいて紹介し、聖書の読みづらさが何に起因するのか、そして、読みづらさを乗り越えていくためにはどのような読み方が必要なのかということを解説している本です。

    「聖書の読みづらさ」に正面から向き合うというスタンスで書かれた聖書の入門書ということで、ねらいはたいへんおもしろいと思います。ただ、聖書の読みづらさを克服していくための具体的な議論には乏しいように感じました。それぞれの問題に対して専門家の立場からどのように答えられるのかということについてのあまり立ち入った説明はなされておらず、聖書を読むにあたって読者に求められる基本的なスタンスを簡潔に紹介しているにすぎません。

    立ち入った説明は他の聖書の入門書に譲るということなのかもしれませんが、個人的にはもう少し内容に関する具体的な説明がほしかったように思います。
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    投稿日:2017.08.16

  • kachimeto0713

    kachimeto0713

    このレビューはネタバレを含みます

    聖書の読み方について知りたくて読了。この本は「聖書の読み方」の本。その点、「早わかり聖書」のほうが時代背景を知りたい人向けだと思う。

    「目次を無視して文書ごと繋がりを意識して読む(昔は「読む」行為は共同で行う物であった)」、「調停的に読まない」「即答を求めず、答えが後にやってくると考える」は参考になると感じた。

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    投稿日:2015.07.13

  • Peanuts Factory

    Peanuts Factory

    自由学園と聖心女子大において、著者が実施したアンケートをもとに、著者の聖書に対する考えをまとめた本です。タイトルの通り、ごく一般のひとたち(主にキリスト教信者ではない方)が聖書を読む上でつまづきがちなポイントと、その対策をじっくりと教えてくれる本です。

    本論は「問題提起とその対策」という不具合処理の定石通りの内容になっています。問題提起が著者の独断ではなく、著者が教鞭をとった大学の学生から寄せられた「タブー無しの」質問に基づいているところが本書の良いところでしょう。上から目線の講演、というよりは、なんというか伴走してもらっているような気分になります(ただ、福音書の中で出てくるイチジクを呪う話はどうしても腑に落ちません。いろいろな解釈があるようですが、結果的にここは「イエス=ワガママ親父」という印象が拭いきれませんでした)。

    「Ⅰ聖書の読みづらさ」を読んでいるとき、わたしはフロイトの著作を読んでいたときのことを思い出しました。本書の指摘する「読みづらさ」(全体を単独の作品として読めない、主語がもやっとしている、規範的なものというイメージが抜けない・・etc.)、どれもこれも当てはまるのです。そのまま「フロイトを読むヒント」として応用が利くのではないかというようなことを思いました。

    聖書を読んでみようと思うきっかけは本当に人それぞれだと思います。けれども、そこで当然のようにぶつかるであろう難読ポイントは、案外共通しているのではないでしょうか。なんとなく流すのではなく、わかったつもりになるのでもなく、当たり前の問いや疑問を大切にしていきたい、という気概を持っている方におすすめできる一冊です。

    (2015/10/03)
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    投稿日:2014.05.08

  • seimiya

    seimiya

    なぜ聖書は読みにくいのか、という問いに対して、聖書の構造を分析しながら解説している。特定の教派による偏った読み方ではなく、自主独立で読むためにはどうしたらよいか。目次順に通読しても難解だし、かといって拾い読みでは理解したことにならない。個々の文書の集合体である聖書は、目次を気にせず文書ごとに読むのが良い。聖書の内容の紹介ではなく、あくまでも“読み方”の手引きなので全くの初心者には不向きかも。自分も初心者だけど、先に読んだ日本文芸社『面白いほどよくわかる聖書のすべて』で得た知識がかなり役立った。続きを読む

    投稿日:2013.10.03

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