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小池真理子 / 集英社文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
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彩波(いろは)
このレビューはネタバレを含みます
人格としては作者さんのことがあまり好きではないのだけれど、読むものは面白い…… というか、人間の汚い分全体のホラーな感じの微妙な心地よさがあります。 人間――しかも、割と女のどろどろの部分にここまでフューチャーしたらこういう話になるのか……とまったく私が創造もしない話のオンパレードなので、それはそれで面白いなあ……と思ってはいます。 女のために罪を犯してしまう男とそれを嬉しいと思ってしまう女―― 当たり前の生活をしていたはずの人間が、当たり前じゃなくなる一瞬。 そんな人間ホラーを読みたい人にはオススメです。 ちなみに、短編が集まったものなので、とてもよみやすいかとは思います。
投稿日:2018.07.08
こむぎ
「会いたかった人」「倒錯の庭」「災厄の犬」が収録された短編集です。 小池真理子っぽさ全開の、静かにゾクっとするような、心がザワザワするような、居心地の悪い恐怖感が最高です。 どの話も、結末の想像はなん…となくつきますが、わかっていても、そこに向かっていく過程の抗えなさがいいです。続きを読む
投稿日:2015.12.04
kei_m
会いたかった人、倒錯の庭、災厄の犬の3編を収録。 すべて再読。 「災厄の犬」はタイトル通りある程度予想がつく話。それでもなかなかの結末だった。 「倒錯の庭」は、雰囲気があって面白かった。別居中の女性…に愛を注ぐ若くて美しい庭師、小池真理子さんの世界という感じ。 (図書館)続きを読む
投稿日:2015.01.11
edmonz101
小池さんの「恋」を見て、独特の世界観を文章として読みたかったので初めて読みました。これはサイコものの短編集ですが、ぞくっとする感じは短編でも感じられます。
投稿日:2014.03.22
kaizen
恐怖小説短編集。 会いたかった人 倒錯の庭 災厄の犬 3話。 巻末エッセイあり。 単行本は結城信孝が解説を書いている。 子供を生まないと誓い合った話。 恐すぎて結末が読めない。
投稿日:2012.10.12
芽唯
小池真理子さんは短編が多く、わたしも短編はとっつきやすくて好きなので、どうも相性が良いようです。 この本は、小池さんの短編セレクションの一作目、サイコサスペンス篇Ⅰです。下記の3作が入っていますが、ネ…タバレしない程度にこんな話よー、を書いておきます。 1.「会いたかった人」 TV出演を機に25年ぶりの親友に再会したが、彼女は奇妙に別人のように変わり果てていた。うずまく疑惑の中で、25年前の軽い口約束から悲劇が‥ 2.「倒錯の庭」 別居中の人妻に異様なまでの愛を注ぐ若い男性。その愛情表現は常軌を逸するものであるが、人妻は心惹かれ陶酔し、最後は‥ 3.「災厄の犬」 犬を飼い始めてから不幸に取り憑かれる男が、犬のせいか、自分がおかしいのか、だんだんと崩れていく。 サイコサスペンスとしてわたしが一番好きなのは「会いたかった人」。どの作品にも言えるけど、普通の人間のちょっとした狂気が歯車的に狂いだすのが、小池さんの作風なのかな。 昔、母に夜道が怖いと言った時、「幽霊より人間の方が怖いよ」と言われたのを思い出しました。 ちなみに、サイコサスペンス篇Ⅱの「贅肉」の方が個人的には好きです。もっと狂気に満ちてるかも。続きを読む
投稿日:2012.02.15
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