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宮本省三 / 講談社現代新書 (5件のレビュー)
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prigt23
現象学とリハビリテーション、なんとなく繋がりがあるようではっきりとしないことを明確に理解することができたような気がする。 ノーマン・ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』にも近いが、こちらはずっと身体…に重点を置いているし、新書ということもありずっと読みやすい。 「なぜ動かない手足の回復を目指すとき、敗北を重ねてきたのか」という問いかけに対して、身体の所有感覚と主体感覚などの基礎から読みやすく解説してあり考えさせられました。第4章の 「身体がここにある感じ」である。私の身体は、いつも今「ここ」にある。 というのは印象に残ったというかぶっすりと刺さった。続きを読む
投稿日:2019.04.23
nt923
認知運動療法を知る上では基礎的な事が記載されている。 治療というよりは考え方の記載。 医療用語も多用されており、教科書としても活用可能。
投稿日:2012.04.25
nyu-roriha
認知運動療法とはどんなものか?と疑問に思い、手に取った一冊。理論や考え方は好き☆実際のアプローチには賛同できない面もちょいとあり。CVA患者は、運動麻痺や感覚障害で、外界との相互の関係性を失う。それは…自分の体の存在感を失うということ。つまり脳の中のある身体(図式)が混乱。その中でもう一度自分の身体を取り戻すためには、脳ネットワークシステムのどこを使い、活性化を図り、再構築をしていくか?それには知覚・注意・記憶・判断・言語の認知過程の活性化が不可欠というのがこの理論。 筆者宮本先生の患者さんを良くしたいという長年の悩みの中で見つけたこの理論。今、なにげなく行われている治療に危惧を発し、全く新しい治療法でもある。だからこそとっつきにくい。しかし本当に今の日々の治療を、何十年と変わらず、やってきてこれからのリハを自分がどう考えるのか?筆者の熱いメッセージが書かれている。続きを読む
投稿日:2010.12.29
moslin
認知運動療法の解説書。 筋肉や反射を鍛えて健側をよりよく日常生活に適応させようとする現在主流の理学療法に対し、 失われた脳神経回路を学習によって再構築することで麻痺からの回復をはかる療法。 実際にどの…程度効果があるかは不明だが、考え方としては納得できる。 変な精神論に陥りそうな雰囲気も持ち合わせている。続きを読む
投稿日:2009.01.23
zisuka
とても新鮮な内容でした。タイトル及びサブタイトルからも分かると思いますが、 社会学的な感じではなく、医学的な内容だったからです。普段、こういった医学的 な内容の本めったに読まないんですが、図書館の新書…コーナーにポツンと置いて あったので、なんとなく手にとって・・・。 本書は、従来の理学的療法の問題を明らかにして、全く新しい認知学的療法を 推奨している事がおおまかな内容です。具体的に言うと、例えば下半身麻痺の患者に 対して、マッサージや下半身以外の身体を鍛える事に主眼を置いてきたのは 間違いで、問題は脳にあるのだから、脳の中にある問題部位を特定し、そこを 回復させるような治療プログラムを組むべきって事ですね。単純に言えば。 本書において、学ぶべき点はかなり多くありますので、読み応えはありますし、 なにしろ普段、このような医療の現場にいる事がないので、患者さんの現実的な 話や状態を知る事はとても良い機会だったと思います。 しかし、自分がいつなるかわからない脳卒中・・・、その後訪れるかもしれぬ 麻痺状態、気をつけなければなりませんね。 本書あとがきに、筆者がなぜ新しい認知運動療法に目覚めたのかを、述べていまして その中で、この療法の生みの親、つまり筆者の師匠?にあたる人から、 「何を見ても、何を経験しても、全て、どうやったら治療に活かせるのか考えなさい」 という教えをされたと述べていました。なかなか良い教えだと、個人的には思います。 私も、全ての経験・体験を何かに活かせるように考えて行動したいと思いました。続きを読む
投稿日:2008.10.24
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