だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人

水谷竹秀 / 集英社学芸単行本
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • yagimrm

    yagimrm

    このバンコクのコールセンターの仕事、「海外で働く」というと聞こえは良いけれど、実は学歴・職歴も語学力も必要ない、日本語が喋れれば誰にでもできる仕事。
    そのため日本の社会に馴染めなかった人や事情があって日本を出なければいけなかった人が流れついてきている。
    非正規で時給もタイで生活するのに精いっぱいなくらいで(当然日本円に換算するともっと安い)日本語しか使わないので、貯金ができるわけでもなく何のスキルも身につかないまま、日本よりも居心地の良いタイでだらだらと生活し続ける人たち。日本に帰るお金も、もしものことがあったときに使えるお金もない。
    その中にも働きながら語学や起業などの勉強をしたり、ちゃんと将来のことを考えている人もいる。
    そんな人たちにインタビューをしたという内容。

    まず、こんな世界があったんだ…と衝撃を受けた。
    どの企業がこういったやり方をしているのだろうというのも気になったけど、さすがに実名は出せないよな~

    もし海外で生活したいという気持ちがあるなら、こういった会社ではなく語学なり勉強してもっと収入も社会的地位もある会社で働いた方が良いと思う。

    いつもこういったジャンルの本を読んでいて、他人事とは思えない。
    私は運良く自分に合った会社で、自分のことを理解してくれる仕事仲間と一緒に働くことができているけど、運が悪ければこうはいかなかったかもしれないし、この先そうなる可能性だってある。
    海外に行こうという発想にはならないだろうけど。
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    投稿日:2020.05.29

  • sai

    sai

    このレビューはネタバレを含みます

    時間をかけて取材をしっかり行ったうえで書かれた本。

    日本国内のコールセンターで働いたことがあり、東南アジアに1か月程度しか滞在したことがない私からみても、若干物足りなさを感じる。

    あと数倍、話の広がりがあるとなおよかった。

    ラオスの話は親近感があった。
    あの店、行ったことがあれば、なお楽しめた(- -)

    払ってもいい金額:900円

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    投稿日:2020.04.28

  • キルア

    キルア

    ルポであるので当然だが非常にリアルに人事ではなく読ませてもらった話もあった。バンコクの政治や近現代の歴史の勉強にもなる。どんな時代で境遇でも希望を失わずにどう生きていくか。

    以下、メモ


    タクシン・チナワット元首相が2006 年1月一族の保有する通信会社の持ち株をシンガポール政府系投資会社に733億バーツで売却したことに遡る。この売却利益に対する納税を小額にするための工作をしたという疑惑が高まり、知識層や都市部の中間層から怒りが爆発。大規模な抗議集会に発展した。

    タクシン元首相の妹インラック・チナワット政権。国外逃亡中のタクシン元首相を対象に含む恩赦法案が2013年11月に強行採決さらた。これに猛反発した野党・民主党のステープ・トゥアクスパン元副首相は決起集会を呼びかけ

    農民へのコメ担保融資制度
    農民が収穫したコメを政府発行の証券と交換し、その証券を農業・共同組合銀行に持ち込むと換金できる仕組み。この制度の実施以降、政府が抱え込んだ大量の在庫米は品質の低下が著しく、当初予定していた国外への売却は容易に進まなかった。この結果現金を受け取れない農民が続出した。最終的には80万世帯に対して900億バーツの支払いが滞り、インラック政権にとって、大ダメージとなった。

    中年での40歳以降や30代半ばからの転職は難しい→どれだけ会社に依存せず力を付けられるか。

    コールセンターで働きながらDJで食っていくことを夢見る男性→コンプレックスが頑張りの源。無い物をカバーすべく他で努力する。チビでハゲ→身体だけは鍛える。なるべく自分が格好良く見える服装を考える→ハゲ隠しの帽子。貯金してDJ機材を買う。歯が二本欠けている。

    一家で夜逃げした家族の一人息子→17歳で訪タイし、高校から1年でタイ語の基本を身につけた。
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    投稿日:2020.04.21

  • ななこ

    ななこ

    色んな背景を持つ人たちに丁寧に取材した本だと思う。身につまされるような気もした。タイの持つ魔力が何となく分かるし。結局はその人次第と言っても、コールセンターで働きながら夢を追い続けられる人はすごいと思う。続きを読む

    投稿日:2020.01.27

  • kaze229

    kaze229

    「幸せ」につながらない「仕事」は
    とても 悲しい
    とても むなしい

    ずいぶん前に読んだので
    おぼろげな記憶ですが

    ブータン国での
    取材をされた著者の言葉の中に

    たくさんの(ブータン国の)人が
    家族がいて 幸せ
    家族と一緒に食べられることが 幸せ
    仕事があることが 幸せ

    というようなフレーズが
    あったことを なぜか 思い出していた

    このルポルタージュに登場する
    人たちの「居場所」は
    その「幸せ」とどれほど距離が
    離れているのだろう
    などと 考えてしまった
    続きを読む

    投稿日:2019.11.07

  • ひとりん

    ひとりん

    閉塞感の強い日本から脱出し、バンコクのコールセンターで働く人々のルポ。
    以前、テレビ番組でコールセンターで働きながら東南アジアに移住したアラサー女子を見たことがありますが、それとは随分違う印象。
    外国で働きながら住むことを想像したくて手に取りましたが、私には観光ビザで滞在できる範囲で長期旅行する方がいいと分かりました。続きを読む

    投稿日:2019.10.06

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