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石川博品, エナミカツミ / ガガガ文庫 (8件のレビュー)
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魚雷屋の読書録
この作家さんの本を読むのは2冊目となる。石川布団(もちろんペンネーム)という売れないラノベ作家と、人語を解し本までも読む猫の「先生」が織りなす日々を描いている。あたためていた企画が出版社の都合でボツ…になったり、原稿にはダメ出しを食らったり、シリーズが打ち切りになったりもする。これって、よくあることなんだろうか。 それでも書き続ける布団。作家という職業の悲哀というか、哀愁が感じられる。本書は、カクヨムで短編小説として公開したものを、加筆修正して長編化したもの。ほほ私小説らしい。続きを読む
投稿日:2023.05.31
椿
半分くらいは、石川先生のリアルな経験なんだろうなぁと思う。 あるいは、今までに読んで「個性的で面白い、少ない巻数で終わったのが惜しい」って感想を抱いたラノベの作者さんのほとんどはこういう苦い経験を積み…重ねてきた人たちなのかなぁ、なんて思ったりもした。 じんわりと心に残ってふとしたときに思い出すようなお話でした。続きを読む
投稿日:2023.03.02
のこ
全1巻。 『後宮楽園球場』の作者による、自身の作家人生を綴ったようなライトノベル。与えられた希望に夢を見て無惨に打ち切られることの繰り返しの悲哀に満ちた日々だけど先生によって癒される。読んだ私も癒され…る。 売れっ子女子大生作家との関係がとても居心地が良い。続きを読む
投稿日:2022.05.26
yamanokikuzu
ラノベなのに文学。 「ラノベについてのラノベ」というメタ的なところも含めて好みでした。 ただ、同時に、これはラノベとしてはなかなか売れないだろうとも思います。
投稿日:2019.12.08
velikiy99
文芸に一家言あって喋る猫と,売れないライトノベル作家の話.終始どういうテーマなのかよく分からなかったというのが率直な感想ではあるが,物書きをしている人には沁みる内容なのだろうか?ただ,こういう感覚自体…は戦前あたりの日本の小説で感じるものに似てもいる.ラノベとはまた違うジャンルな気がするし,おもしろいわけではなかったが,こういうものもありだなあとは思う.関係ないが地名が中途半端に捻られていたので,現実にあるモチーフをイメージさせたいのか,架空の場所を想定しているのかで混乱した.続きを読む
投稿日:2019.07.20
有浅ひなこ
ラノベレーベルから出てるとは思えないような内容だった。この作家さんのファンだったら楽しめるのかもしれないけれど、私はこれを初めて読んだのであんまり……という感じだった。すべてがあっさり味って感じ。
投稿日:2019.02.26
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